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超天才! 頭のいいキャラクターになりきれる5つのコツ

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どうも、超天才あるいは21世紀のやばめの天才ことハカセです。人類でもすごくうえの頭脳をもつ私が、皆さんにTRPGで頭のいいキャラクターとして遊ぶときのコツを教えちゃいます。まぁ自分がIQ50000の超天才だから、逆にどうやったら頭の悪いキャラクターで遊べるのか知りたいところなんですけどね。

コツ1:頭の良さを詳しくする

 はじめに抑えるべきことは、「頭がいい」という言葉がひどく曖昧な言葉だということです。「運動能力が高い」より「走るのが早い」の方が情報が詳しくなっていますが、これと同じように「頭がいい」を「どう頭がいいのか」に落とし込む必要があります。

頭の良さは数字じゃない

 このとき頭の悪い人はすぐに数字で表そうとします。IQ50000とか言い出します。12桁同士の掛け算が一瞬で解けるとか、人類が100年かかった難問を14歳で解いたとか言っちゃいます。こういう表現は一番ポンコツ感が出てしまう表現です。実際冒頭の文章を読んで、こいつアホだなと思わないでいるのは至難の技です。

ゲームシステムと結びつける

 特にTRPGでは、頭の良さをゲームシステムと結びつけるのが重要です。たとえばクトゥルフ神話TRPGなら、物理学という技能に十分に点数を振っておけば、「物理学については天才的な能力を発揮する鬼才」として実際にキャラクターが活躍してくれます。ソード・ワールドならセージの技能レベルを上げ、ダブルクロスならノイマンのエフェクトを取得することで同じことができます。
 このように、頭の良さを具体的に表現するときは、ゲームシステムの中のデータを活用しましょう。そして「どの領域については知識豊富なのか」「どういう物事を考えるのが得意なのか」という小さな得意分野を作っておきましょう。ゲームデータと結びつくことで、ゲーム内での活躍がそのままキャラクターの活躍となり、頭のいいキャラクターとしての活躍機会を得ることができます。

コツ2:事前に頭の良さを共有する

 その目的のためにも、ゲームマスターや他のプレイヤーに、自分のキャラクターが「どう頭がいいのか」を伝えておくよう心がけましょう。

頭の良さは相対的

 頭の良さを発揮するということは、他の誰かができないことを頭脳一つでやってのけることを意味します。つまり他のプレイヤーキャラクターが大なり小なり“おだて役”に回らなければ、そのキャラクターの頭の良さを表現することはできません。
 あらかじめ特定のジャンルに強いという情報を共有できていれば、他のプレイヤーは「こんなもの読めるわけがない」とか「これだけじゃなんなのかわからない」とか「こんなもの見たことない」とか、とにかく大げさに知らないアピールをすることができます。そこでぬっと登場して、ゲームマスターからもらった情報に基づいて説明すれば、そのキャラクターの頭の良さはかなり印象的になります。

コツ3:先に判定させてもらう

 このとき重要なのは、先に判定を行って、先に情報をもらっておくということです。人によっては「演出→判定→演出の続き(情報獲得)」という順番を取りますが、頭のいいキャラクターを演じる場合には、「判定→情報獲得→演出」という順番をとりましょう。この順番を採用することで、頭のいいキャラクターっぽい二つの手法を利用できるようになります。

予感を抱いていた演出

 先に判定を済ませ、このシーンで獲得できる情報を知ってから開始すれば、なんとなく自分で予測していたという演出が可能です。会話の途中で「まさか〜ということではありませんか?」と結論を先取りすることができるのです。すでに判定には成功しているので、そういう演出も許されるでしょう。
 この演出はうまく使えばミステリーの探偵風に活用することもできます。プレイヤーレベルでは情報をすでにもらっているので、ある程度会話したところで「十分わかりました、それではこれで」とその場を後にして、仲間の元に帰ったところで情報共有すれば、わずかな情報だけで事実を見抜いた人のように演出することができます。TRPGではこのように、プレイヤーレベルの認識とキャラクターレベルの認識を使い分けるだけで、頭の良さを演出することができるのです。

ものすごい困難に直面した演出

 逆に判定で失敗したとしても、先に失敗したとわかっていれば、演出に工夫を凝らすことができます。自分の知識に自信を持ちつつも、どうしても困難な課題に直面したものとして演出できるのです。明らかに「こんなもん余裕余裕」と口笛を吹いて判定して失敗してしまうと、お調子者のように見えてしまいます。
 しかし先に失敗するとわかっていれば、「これは一筋縄にはいかないかもしれない」と先に深刻な調子で言っておいて、「やはり文献には載っていなかった」と報告することができるのです。こうすればキャラクターの頭の良さを損ねることはありません。

コツ4:ものすごくとかやばいとか超とか言わない

 しかしどれだけこういう準備をしても、言葉がそれに追いつかないと急に賢さがなくなります。その最たる原因は、「すごく」とか「やばい」といった安易な言葉遣いにあります。そうした言葉遣いを避けるためには、実際に言葉を勉強するのが最良の手段ではあります。しかし実際に言葉を勉強するには長い時間が求められますし、気楽に遊ぶゲームのためにそこまでしなくてもと考える人もいることでしょう。

思慮深いという戦略

 そこで最も簡単な戦略は、言葉数が少なくいつも考えているキャラクターとして演出することです。言葉をたくさん使わずとも、キーワードだけを並べて3点リーダで並べると、何かを考えているように見えます。セリフが少なくなりますが、この方法で演出しておいて、いざ勢いよく話すときには、先に判定に成功してゲームマスターが提供してくれた情報を口にすればよいのです。

「古びた館……忘れられた傘……大きな暖炉……何かが足りない……重要なカギが……」

感情の浮き沈みを少なくする

 他の戦略であっても、とにかく勢い任せに話してしまう場面を減らしましょう。頭がいい人には冷静な人が多いように思われるかもしれませんが、決してそうではありません。頭がいい人が焦ったときや混乱したときに早口に何を言うのかが想像できないから、口数の少ない冷静なキャラクターとして描いた方が楽なのです。実際には、頭がいいのにテンションがいかれていたり感情の起伏が激しすぎる人は結構います。
 感情の浮き沈みが少ないと、「すごい」とか「やばい」という言葉を使うようなテンションにはなりにくく、ほかの落ち着いた言葉で表現するような場面が増えるかと思います。

コツ5:自分で自分のことを天才と言わない

 もう一つキャラクターが突然アホになってしまう要素として、直接的な知能自慢があります。IQ50000問題にも通じますが、頭のいい人は自分のことを天才とかわざわざ言いません。自分のことを天才と言う頭のいいキャラクターは、むしろ自惚れたキャラクターであって、頭のいいキャラクターではありません。

実際に比べるとよくわかる

 二つのセリフを並べてみます。

「お前が黒幕だとはわかっていたんだ! もう好きにはさせない!」
「お前が黒幕だとはわかっていたんだ! 私は天才だからな!」

 自称天才に漂うポンコツ感がよくわかります。そもそもこんな例を見せなくとも、この記事の冒頭を振り返るだけでもポンコツ感がにじんでいることがわかるかと思います。頭のいいキャラクター本人にとって、自分の頭の良さは当然のことであり、ことさらに取り出して自慢することではありません。IQ50000とか飛び級とか、自分の経歴をセリフで自慢して頭の良さをアピールすることがないようにしましょう。

コツ6:嫌味にならないよう配慮する

 頭の良さは誰かにできないことができることを意味しました。このとき注意が必要なのは、何かができないのは悪いことではないという点です。自分の頭の良さを示すために、ほかのキャラクターをアホとかバカとか罵るのは明らかに不適切です。

優越感は言葉尻で煽りになる

 たとえば「どうやったら頭悪いキャラクターになるのかわからないなぁ」は明らかに煽りです。頭がいいから頭が悪い人の考えていることがわからないとか、なぜできないんだとか、できて当然だとか、そういう表現一つとっても煽りになります。
 これは現実社会でも同じことで、もしあなたが頭がいいキャラとしてキャリアを積んでいるなら、既にうまい回避術を身につけていることでしょう。もしあなたが頭のいいキャラではなく、TRPGでそれを真似しようとするなら、世間の頭いいキャラたちがどれほど言葉遣いに気を使っているかを知るきっかけになるかと思います。頭いいキャラというのは、言葉尻を捕まえられてすぐに嫌味だ煽りだなんだと非難されて成長してきているのですから。

コツ7:先に話す物事を決めておく

 最後のコツは、頭のいいキャラがよく使う言葉遣いについてです。「言いたいことが三つある」と言う風に、これから三つのことを述べると宣言するのは頭のいいキャラの特権です。なぜならそのキャラクターは自分が何を言おうとしているのかをわかったうえで話し始めているからです。

コツとやってはいけないこと

 これをやるときには、少しだけ考える時間をもらいましょう。そしてキーワードを手元にメモしておきます。なぜなら「3つある」と宣言した後、1つ目と2つ目を話しているうちに3つ目を忘れることがよくあるからです。事前にゲーム内の時間を止めてメモする時間をもらっておけば、確実に三つとも話すことができます。
 要注意なのは、先に宣言した数より多かったり少なかったりすると、途端にポンコツ感が増します。「3つある」から「3つ目はなんだか忘れた」となったり、「4つ目は〜だ!」となったりすると、お前実はあんまり賢くないだろと言いたくもなります。くれぐれも気をつけましょう。

まとめ

 頭のいいキャラクターを活躍させるとき、しばしば言葉選びに困ります。頭のいいキャラクターを演出したいときには、具体的に何が得意なのかをイメージして、どういう演出をしたいのかゲームマスターやプレイヤーと共有しておきましょう。そのうえで、安易な言葉遣いを避け、焦って直接的な言葉で天才アピールをしないようにしましょう。言葉遣いでは嫌味にならないように配慮しつつ、先に話す内容を決めてから話し始める余裕を持ちましょう。そのうえで、先に判定して情報をもらってから、その内容を織り交ぜて口にするだけで、あなたのキャラクターはぐっと賢く見えることでしょう。