【ソード・ワールド2.0リプレイ】氷壁を砕け!【英雄志望と二つの剣3rd season 3−10】
前回のあらすじ
凍てつく大地に残された蛮族によって建設された謎の遺跡へ侵入した冒険者たち。罠を越えると、奥から何かの起動音が聞こえてきた。警戒しながらもアークたちは奥へと進む。
<前回 |第1シーズン|第2シーズン|レイラ個別|3−1|3−2|3−3|
GM:さて、第二層に到達すると、この階層は妙な熱気に満ちています。明らかに室温が高く、通路を進んでその突き当たりの扉が開いたとき、その理由はすぐにわかります。
アーク:サウナだ
GM:違います。
GM:その部屋の中央に真っ赤な火柱が立っており、その炎は天井から放射状に筋状に6方向に伸びていて、部屋の両側の壁にある6つの謎の鉄製カプセルを熱していますが、カプセルのうち2つは蓋が外れており、中身は空になっています。
コーラル:火柱は妖精魔法か何かか?
GM:その辺は構造解析判定でわかります
構造解析判定
クキバミのみ成功
GM:中央の装置に魔法の炎を発生させているなんらかの動力源があると考えられます。これを解除すれば、残っている4つのカプセルがどういう反応をするかについて、魔物知識判定目標値13を行います。
魔物知識判定
クキバミのみ成功、カシウスはファンブル
GM:イグニスブレイズ119ページ、タロスウォーリアーおよびタロスの存在をクキバミは知っています
クキバミ:「……この時代の蛮族ならあれじゃな、タロスじゃな」
レイラ:「タロス?」
アーク:「強いの?」
クキバミ:「手強いな。戦闘用の人造蛮族というところか。おそらくこの火柱の中央に何か炎の動力源があって、それで300年もここで待機させられていたのだろう」
コーラル:叩き斬るか、そろそろ戦いてぇ
レイラ:でも誰かが炎の柱に入らないといけませんよ
アーク:僕やるよ、ドワーフいないし*1
レイラ:たしかにHPは一番高いですけど……あ、サーマルマント貸しますよ
アーク:ありがと
GM:炎の柱に入ると、2d6+8の炎属性魔法ダメージが入ります
アーク:さっきより弱いからなんとかなりそう
コーラル:だがまた魔法で補助すると地味にMPが削れるな……まぁなんとかなるか
アーク:じゃあまたフィールドレジストするよ!
コーラル:待てアーク、それ範囲効果か?
アーク:そうだけど
コーラル:ならアタイも入れろ。タロスは炎属性ダメージがある
アーク:「その何かを外せばいいんでしょ? 僕やるよ……フィールドレジスト!」
クキバミ:「解除したらタロスが出てくるぞ」
コーラル:「だからやるんだろ? そろそろ暴れたいぜ」
レイラ:「奥で動きがあったなら、ここで各個撃破しておくにこしたことはありませんし」
カシウス:「……相変わらず血の気多いな」
アーク:フィールドレジスト 全員炎属性ダメージ-3 (MP27→25)
レイラ:戦闘になるとわかっているなら、他の魔法もかけておきません?
コーラル:賛成だな アーク、セイクリッドウェポンもくれ。あとクキバミはエフェクトウェポンを
クキバミ:レジストボムも忘れんぞ
レイラ:私はアークさんと私にプロテクションとファナティシズムを
レイラ:行使判定 4回成功(アーク・レイラ 被ダメージ-1、命中+2、回避-2)
クキバミ:行使判定 5回成功(アーク・レイラ・コーラル・カシウス 氷属性化ダメージ+2、全体炎ダメージ-6)
アーク:行使判定 4回成功(クキバミ以外に 命中+1 ダメージ+2)
アーク:準備万端!
GM:こりゃさすがに出落ちになりそうだけど……少しでもダメージ与えてくれたらいいな
GM:では、炎の柱の中に入りましょう
アーク:「じゃ、構えててね」
レイラ:「お気をつけて。……なんだか遺跡のときを思い出しますね」武器確認して構え
GM:では、火柱のダメージです
GM:2d6+8 → (1,4)+8 → 13点炎属性魔法ダメージ
アーク:えーっと、えーっと……12点下がるみたい!
GM:12点!? じゃあ1点だけ通りますね
アーク:これくらいならアフロにならない!(残りHP62)
GM:アークがサーマルマントに身を包んで火柱に入ると、その中に機械式の台座があり、ハンドボール大のオレンジ色の玉が浮かんでいます。
アーク:はずせばいいんだよね?
GM:はい、火の中で手を伸ばして、アークがそれを動かすと、あたりを包んでいた炎が消えて、天井を伝っていたオレンジの炎の筋もゆっくりと消えていきます
GM:が、今度はアークの手に持った玉が燃え上がります
アーク:えっ!? ぽいっ
GM:この玉は手に持っている1ラウンドごとにダメージが入ります。とっさに手放したのでダメージはなしとします。ただ、いま落ちた衝撃で落下点のあたりに一瞬炎が広がりました。なかなか扱いが難しい玉のようです
コーラル:サーマルマントにくるんでおくんだ
アーク:借りたもの燃やしたらいけないからやらないよ
GM:さて、天井の炎の筋が消えていくと、次にはカプセルが重い音を立てて一斉に蒸気を吐き出します。次の瞬間には、鋼鉄の扉を蹴り破って、4体の重鎧をまとった戦士が武器を携えて姿を現します
GM:戦闘です
魔物知識判定
クキバミ:2d6+9 → (6,4)+9 → 19 弱点看破!
タロスウォーリアー×4(前衛2・後衛2)
先制判定
カシウス:2d6+9 → (3,3)+9 → 15 冒険者先制!
GM:では、冒険者先制で戦闘を開始しましょう
ここもまた戦闘を省略します。
グレネードが通じない相手にクキバミはワイヤーアンカーで身動きを奪う作戦に出る。そこにコーラルのデスサイズ能力を解放した薙ぎ払いが叩き込まれ、さらにレイラ・アークが追い打ちをかけ、それぞれ1体ずつを撃破する。余裕の展開にカシウスのMPは温存を選択。相手の攻撃はアークに集中するが、アークはこれを出目10を連発して回避する。GMの願いも虚しく、次の薙ぎ払いと2人の追撃でさらに1体のタロスウォーリアーが撃破され、もう1体も残りHP6の風前の灯火になった。
アーク:あと6! カシウスに仕留めてもらおう
レイラ:妖精魔法に弱いから必ず3点は入りますからね
カシウス:任された
カシウス:「俺も……少しくらい!」
カシウス:ウィンドカッター行使 2d6+6 → (5,1)+6 → 12 lose…
コーラル:同値抵抗だと……
カシウス:威力10(C13)+6 →(1,5)→ 3+6 → 9
GM:抵抗半減で5点に妖精魔法に弱い効果+3点で8点ですね、ダウンです
GM:カシウスが妖精の力で作り出した空気の刃を、人造蛮族であるタロスウォーリアーは認識することができません。防御姿勢も取らないタロスウォリアーの周囲でカマイタチが巻き起こると、すでにふらついていた体に致命的な損傷が生じたのか、左膝が折れて倒れ伏します
GM:戦闘終了です。
クキバミ:「あっぱれじゃな」
カシウス:「こいつらの体の火もおさまったみたいだ。売れそうなものを探してみるよ」
コーラル:なら、アタイたちは回復だな
戦利品
割れたイグニス鉱の核1000G*4=4000G
回復処理
魔法・アイテムを利用して全員HP全回復
魔香草を使ってアークMP26、レイラMP23、コーラルはMPを全回復
GM:処理お疲れ様でした。合計時間的にカシウスが4回あさっても回復時間の方がかかっているので、回収完了後もこの部屋でしばらく休息をとったという形になるかと思います。次に進みましょう
次回へつづく
*1:このゲームではドワーフ族は炎属性ダメージを無効化できる。