【ソード・ワールド2.0リプレイ】氷壁を砕け!【英雄志望と二つの剣3rd season 3−9】
前回のあらすじ
遺跡の中に残されていた記録は、フィネア地方に伝わっていた歴史を覆すものだった。この遺跡の地下に何が封じられているのかはわからないが、この遺跡がただならぬ秘密を抱えていることだけは確かだ。アークたちはさらに奥へ進むために、大穴を超えた先にある扉に到達するべく、アークが先陣を切って穴の中へ進む。
<前回 |第1シーズン|第2シーズン|レイラ個別|3−1|3−2|3−3|
カシウス:「おいアーク! 罠があったらどうするんだ!」
アーク:するするー
GM:アークは梯子を降りている途中で罠感知判定をしてください目標値14です
アーク:危険感知判定 2d6 → (5,1) → 6 失敗
GM:アークが梯子を半分ほど進んだところで、突然梯子が左右に分かれて壁の中に収納されます
アーク:ああああぁぁーっ
レイラ:罠までハイテクなんですね……
コーラル:だが落下ダメージなら軽いぞ
GM:はい、アークは持ち手を失って落下します。6mなので18点の落下ダメージですが、受け身判定による軽減が可能です。金属鎧なのでペナルティ4が課されます
アーク:受け身判定 2d6-4 → (2,3)-4 → 1
GM:では17点どうぞ。防護点有効です
アーク:防護点で12点減らすよ(アーク残りHP58)
GM:ガツンと金属を打ち付ける音がしますが、アークは多少の打撲で済む程度の負傷です。上で見ていたみなさんにもそれは明らかでしょう
コーラル:「ふぅ……アークでよかったな。ロープ降ろすぞ」
カシウス:「ロープは……これだな」
アーク:「あいたたた……あー、楽しかった!」
クキバミ:「笑っとる場合か」
GM:ぴぴぴぴぴぴ
アーク:ん?
コーラル:おや?
GM:電子音が皆さんの耳に聞こえてきます
コーラル:「クッキー、ワイヤーアンカー!」
クキバミ:「任されよ」
GM:穴の底で左右の壁の一番下が開き、皿のような形をした何かが自走して、底面に等間隔に並びます。クキバミさんはそれが時限式のグレネードだとわかります。直後に爆発します
クキバミ:「グレネード!」
GM:主動作1だけ行動可能です、皆さんお好きにどうぞ
アーク:フィールドレジスト! 行使判定2d6 → (5,2) → 成功(属性ダメージ-3)
レイラ:プロテクション 行使判定2d6 → (5,4) → 成功(ダメージ-1)
クキバミ:ワイヤー射出に1主動作、巻き取りに1主動作じゃ間に合わん! 何か使えるものは……はっ! 我なんかレジストボムにオプションつけとる!
クキバミ:レジストボム! 行使判定2d6 → (6,4) → 成功(属性ダメージ-6)
アーク:さあこい!
GM:生命抵抗半減 2d6+15 炎属性魔法ダメージ、達成値18です。生命抵抗どうぞ
アーク:生命抵抗 2d6+11 → (4,5)+11 → 20 抵抗半減
GM:2d6+15 → (2,2)+15 → 19点炎属性魔法ダメージ
GM:ダメージ軽減10点が適用されて9点、抵抗半減で5点通りますね
アーク:弱い!(残りHP53)
GM:すさまじい炸裂音がして、4人の眼下は一度爆炎に包まれます。
カシウス:「アーク! おい! 返事しろ!」
アーク:「げほっ びっくりした!」
コーラル:「アーク! だいじょう……ぶふっ」
コーラル:「その髪型、超クールじゃねぇか」勝手にアフロにする
アーク:「?」さわさわ「みんなもやるー?」目を輝かせて
レイラ:「やりません」
カシウス:「俺がやったら死んでるよ」
クキバミ:「まったく、丈夫なのをいいことに呑気なことよ……」ヒーリングバレットじゃ
クキバミ:威力0(C13)+12 →(4,2)→ 1+12 → 13点回復
アーク:「あっ、せっかくの髪型が」回復と同時に戻るよ
コーラル:「とりあえず、降りるか。カシウス、それ固定できるか?」カシウスが持ったままのロープに
カシウス:「ん、ああ、これか、そうだな……あれ使うか」クインドゥームの残骸
レイラ:「アークさーん、そこで待っててくださいね、みんな降りますから」
GM:では、ロープを使って下に降りましょう。もう罠は起動しません。ちょうど扉の真下に当たる位置に、何か操作盤らしきものが見当たりますが、それ以外には何もない穴の底です。
クキバミ:我で解除できるか?
GM:いえ、どちらかといえば物理的な仕組みのようで、罠解除判定の方が用をなすでしょう。目標値は秘匿します
クキバミ:ふむ……カシウスにやってもらうしかないな
コーラル:間違えたらまた爆発するのか?
GM:ルールブックに従います。2回失敗したら発動するとあるので、2回目の失敗で発動します
コーラル:なんとかしてくれよカシウス……
カシウス:「あんまりこういう罠は解除し慣れないんだよな……」スカウトツール取り出しつつ
カシウス:罠解除判定2d6+8 → (3,5)+8 → 16 成功
GM:成功です。カシウスがツールを使って操作盤を取り外し、裏側についている妙な天秤と歯車と滑車の装置をしばらくいじると、額を拭ってカシウスが振り返ります
カシウス:「なんとかなった。見てろ」
GM:カチンと最後の仕掛けを外すと、戻る道と行く道の両方で壁に収納されていた梯子がぬっと姿を現します
コーラル:「たまにはやるな」
カシウス:「まぁこれくらいしかできないからな」
クキバミ:カシウスが解除しているうちに何か売れそうなもの探しておくぞ
GM:そういったものは特に予定していませんでしたが……
クキバミ:砕け散った爆弾ルンバとかそれが出てくる場所とかなにかあるじゃろ
GM:あー、たしかに。ではクキバミの魔動機術の行使判定×50Gとしましょうか
クキバミ:2d6+11 → (2,1)+11 → 14
GM:では700G追加しておきますね
クキバミ:少なかった……
レイラ:でも足しにはなりますから
コーラル:じゃ、はしご登るか
アーク:行こう行こう!
GM:梯子を登った先にある扉から、また通路を進みます。ここでみなさん聞き耳判定を行ってください
聞き耳判定 目標値9
アーク・レイラ 失敗 カシウス・クキバミ・コーラル 成功
GM:アークとレイラ以外は、遺跡の奥の方からモーター音のような音を聞きます。それは先程扉を開いたときの音に近いものの、いくらか長く続き、どうやらより大きな扉を開いた音のようです
カシウス:「!……おい、今なんか」
コーラル:「あぁ、なかなか楽しそうな音が聞こえたな」
アーク:「え?」
レイラ:「え?」
クキバミ:「何かがおるようじゃな」
コーラル:「よし、カシウス先頭交代だ。 アタイとアークが前に出る」
カシウス:「いや、でも今の感じ、まだかなり先だろ? そこまでに罠があったら……」
アーク:「罠なんて怖くないよ」
カシウス:「お前が言うと説得力あるな……(苦笑い」
コーラル:「んー、ま、それもそうだな。もう少し進んだら交代だ。気を張っとけよ、気配がしたらすぐ交代だ」
カシウス:「わかった。もう少ししたら、そのときは頼むぞ」
次回へつづく