Heroes of Hammerwatchに大幅改変アプデがやってきました
去る7月12日、Heroes of Hammerwatchが大幅アップデートを行い、ver.79で大きく仕様が変更になりました。
クラスの種類とゲームシステムはもちろんそのままなのですが、各クラスのスキル構成が大きく変更され、バランス調整とキャラクタービルドの幅が大胆に変更されています。
ここでは英語で公開されているバージョンアップの情報を参照しつつ、ver.79以降のHeroes of Hammerwatchのスキル構成を見ていきます。
変更の概要
主な変更点は以下の通りです。
- 各クラスのスキル構成の大幅変更
- お酒、アイテム、モノリス効果の弱体化（特に回避関係）
- NG+時の経験値、周回レベル上昇規則の修正
今回はこれらのうち各クラスのスキル構成の大幅変更について扱います。それぞれ直訳というわけではありませんので、ご参照までに。
↓公式発表
スキル構成の大幅変更
パラディン
Paladin
- Lay on Hands is now an active skill that will buff the Paladin and all allies in an area around the Paladin. The buff heals allies for 3/5/7/9 + 2% of max health and provides a shield that has a 25% chance to block 5/10/15/20 magical damage (this was moved from Shield). The buff lasts for 3/3.5/4/4.5 seconds.
- Flames of Devotion replaces Juggernaut. Hitting a target with primary attack builds up stacks of magical damage to all Paladin's skills. Each stack lasts for 1 second and maximum stacks are 12/24.
Lay on Hands
パラディンの周辺にいるキャラクターに微量の回復効果を与えていた「Lay on Hands」ですが、①回復量が増加した回復効果と、②防御効果を与えるという２種類のバフを範囲の味方に与える技に変更されました。
回復量は｛3/5/7/9 +最大HPの2%｝で、割合回復が追加され最大HPの大きなキャラクターほど恩恵を受けやすくなっています。固定値部分については低レベルで小さく、高レベルで大きくなるように調整されており、成長による効果が大きくなるよう調整されています。
一方の防御バフは「25%の確率で魔法ダメージを｛5/10/15/20｝点防ぐ」という効果です。いずれの効果もパラディン自身にも付与されるので、抵抗の低かったパラディンが一層タンクとして活躍しやすくなったとも言えます。
これらのバフ効果は効果発生から｛3/3.5/4/4.5｝秒継続するので、前線維持の際には欠かさず発動して攻撃に備えたいものです。
Juggernaut → Flames of Devotion
敵と接触する際に大きなダメージとスタン効果を与えていたパッシブスキル「Juggernaut」は廃止されました。代わりに「Flames of Devotion」というパッシブスキルで置き換えられています。
「Flames of Devotion」は主要攻撃による攻撃が命中するたびに、主要攻撃に魔法ダメージが追加されていくという、スタック型のパッシブスキルです。スタックの上限は｛12/24｝と控えめですが、パラディンに貴重な魔法ダメージのダメージソースを与えてくれています。
主要攻撃を連続して当てると1点ずつ魔法ダメージが追加されますが、攻撃を当てずにいると逆に1秒間で1点ずつ魔法ダメージが消えていきます。効果状況は画面右下のステータスの横に円いアイコンとして表示されており、1秒間が計られているのも確認することができます。
プリースト
Priest
- Holy Light now builds up damage slower but has increased maxiumum damage output of 17/24/31/38/45/52. Heals allies for 2/3/4/5/6/7 + 1% of max health.
- Aura of Purification is now an active skill that will provide an aura around the priest that both effects allies and enemies. Enemies have their speed and resistance lowered by 20/30/40%. Allies have their damage taken reduced by 10/20/30%. Aura lasts for 6/7/8 seconds.
- Celestial Orbs will now fire at the same target as Holy Light (which can increase their range).
Holy Light
ダメージ量、回復量ともに増加しました。旧バージョンでのダメージ量は｛12/18/24/30/36/42｝でしたが、｛17/24/31/38/45/52｝へと大幅に強化されています。１レベルアップあたりの増加量が6から7に変更されているので、これも成長を実感しやすくなっています。
回復量については、パラディン同様割合回復が追加されました。固定値部分は変化しておらず、｛2/3/4/5/6/7｝なのですが、これに追加で｛最大HPの1%｝の回復効果が付与されました。これにより最大HPが大きなキャラクターの回復のために多量のマナを消費するという事態が起きにくくなっています。
Aura of Purification
キャラクターの周辺の敵の移動速度と攻撃力を極端に低下させる効果を持っていた「Aura of Purification」は、効果が複雑なものに修正されました。
まずキャラクター周辺の敵に対しては、移動速度と抵抗を下げるデバフ効果を与えます。効果範囲内にいる間、その両方を｛20/30/40%｝減少させます。旧来はそれぞれ10%高い効果を持っていたので、この側面では弱体化されています。
一方、同じ範囲内に味方がいた場合、その味方には防御バフが与えらます。このバフにより受けるダメージを｛10/20/30%｝減少させます。記述を見る限りは、効果時間中のプリースト自身へのマナ回復量減少効果はなくなったようです。
Celestian Orbs
接近した敵に自動攻撃していた「Celestian Orbs」ですが、その効果はそのままに、機能が追加されています。追加された機能は「Holy Light」による攻撃着弾地点に自動的にターゲットして攻撃するというものです。この変更により、多方面から接近する敵への削りよりも、正面に火力集中して確実に倒す方に機能が特化させられました。
レンジャー
Ranger
- Flurry of Arrows moved to secondary skill. No longer provides a movement speed bonus on its own. Arrows fired are the current level of the primary attack.
- On the Prowl replaces Dodge. When casting a skill the ranger receives a buff that lasts for 2/3/4/5/6 seconds. The buff increases movement speed by 25% and evasion by 5/10/15/20/25%.
- Marked Prey replaces Deadly Aim. Primary attack has a chance 10% to apply a "Marked" debuff which lasts for 2.5 seconds. Marked targets have a 5/10/15/20% chance to receive crits from all instances of damage.
- Powershot replaces Explosive Bomb. Charged ranged attack that deals up to 100/200/300magical damage with 50% resistance piercing. Maximum charge rate is reached after 1 second. Speed and damage is increased by charging.
Flurry of Arrows
前作からのサブスキルだった爆弾設置がなくなり、レンジャーのサブスキルは「Flurry of Arrows」になりました。ただしスキル発動後の移動速度上昇効果は取り除かれています。サブスキル化に伴い初期から利用できるほか、マナコストが大きく下げられています。
Dodge → On the Prowl
常時回避力ボーナスを与えていたパッシブスキル「Dodge」ですが、回避力関連の全体的な弱体化に伴って弱体化させられました。名称が「On the Prowl」に置き換えられ、効果時間がスキル使用後の｛2/3/4/5/6｝秒間に限定されています。ただし効果時間中には移動速度が25%上昇する効果が追加されており、「Flurry of Arrows」から取り除かれた加速効果がこちらで補われる形になっています。なお増加する回避率は｛5/10/15/20/25%｝で変更はありません。
Deadly Aim → Marked Prey
レンジャー特有のクリティカル構築を可能にしていた「Deadly Aim」も弱体化されました。以前は常時クリティカル率を高める効果でしたが、アップデートにより「マーキング状態（Marked）」というデバフを確率で付与する効果に変更されています。
マーキング状態に陥った敵のみ、クリティカル率が｛5/10/15/20%｝上昇します。マーキング状態に陥らせるためには主要攻撃を命中させる必要があり、命中時に10%の確率でこのデバフを与えることができます。マーキング状態は2.5秒で解除されるため、同じ敵に連続して攻撃を与えなければクリティカルの恩恵を受けにくくなりました。
Powershot
爆弾設置がなくなりスキル枠が移動したことで、新たに「Powershot」が追加されました。「Powershot」は珍しいチャージ型のアクティブスキルで、ボタンを押すとチャージが始まり、ボタンを離すと発射するようになっています。この間移動ができなくなるため、リスクを負って高火力の魔法ダメージを叩き出すスキルとなっています。
チャージタイムは1秒間で最高威力に達しますが、いつでも射出することができます。レベルアップによって最高威力のダメージが｛100/200/300｝と大きく上昇し、さらに敵の抵抗力を50%貫通するという頼もしい効果も持っています。
着弾点で爆発するという性質から大群相手に利用するもよし、ボス戦で抵抗力貫通攻撃による高いダメージを期待するもよし、使い勝手の良いスキルとなっています。ただしマナコストがレンジャーのマナ総量に比して明らかに重く、乱発は難しいかもしれません。
以上の変更を通じて、マウスエイム化に伴い前作と比べて扱いにくくなったレンジャーの難点が解消され、十分実践的に活用できるキャラクターになったのではないかと思います。
ソーサラー
Sorcerer
- Comet damage gain increased to 40/80/120/160/200/240. Freeze time changed to 1/1.25/1.5/1.75/2/2.25 seconds.
- Frost Nova, increased projectile lifetime by 50%.
- Biting Chill slow changed to 20/25/30/35/40% and duration 2/2.5/3/3.5/4/4.5 seconds. Now has a 5% chance to apply freeze for 1.25/1.5/1.75/2/2.25 seconds.
- Ice Barrier, each time the Sorcerer casts a spell a barrier stack is added that lasts for 2.5 seconds. Each stack lowers the damage taken from one instance of damage by 20/30/40/50%. Maximum stacks 5/6/7/8.
- Shatter, enemies killed while effected by the freeze will explode dealing 40/80 hybrid damage to nearby enemies, (no longer triggers a frost nova).
Comet
ダメージが増加しました。レベルあたりのダメージ増加量が30から40に変更され、レベルアップの恩恵を感じやすくなっています。また、2秒で固定だった凍結デバフの効果時間がレベルによって増減するようになりました。凍結デバフの効果時間は｛1/1.25/1.5/1.75/2/2.25秒｝です。
Frost Nova
射出される氷の弾の継続時間が50%延長されました。
Biting Chill
攻撃命中時にスロウ効果を与えるパッシブスキル「Biting Chill」ですが、スロウ効果が弱体化しました。旧来は｛20/30/40/50/60%｝の速度減少効果を持っていたのですが、レベルあたりの上昇が5%に抑えられ、｛20/25/30/35/40%｝に大幅に弱体化されています。効果時間については変更ありません*1。
これら弱体化の一方で、5%の確率で凍結デバフを与えるという効果が追加されました。この効果による凍結デバフの継続時間は｛1.25/1.5/1.75/2/2.25｝秒です。
Ice Barrier
これまで確率発動だった防御パッシブスキル「Ice Barrier」ですが、これが確実に発動する仕様に変更されました。ただしこれもスタック型のスキルに変更になっており、魔法を利用すると「Ice Barrier」が1つずつスタックされるようになっています。最大スタック数はレベルによって｛5/6/7/8｝と定められています。
スタックされた「Ice Barrier」は1度のダメージ処理で1つずつ消費され、その都度｛20/30/40/50%｝のダメージ軽減効果を発揮してくれます。ただしスタックの継続時間は2.5秒しかありません。パラディン同様に時間経過で1つずつ消滅していきます。
Shatter
凍結デバフ状態の敵を撃破することで確率で「Frost Nova」が発生していたパッシブスキルですが、効果が変更されました。もはや「Frost Nova」が発生することはなく、凍結デバフ状態の敵を撃破した際にはそのキャラクターが爆発し、かなり広い範囲に｛40/80｝のハイブリッドダメージを与えるという効果に変更されています。
パッシブスキルの変更に伴い通常攻撃でも凍結する可能性がでるようになったので、派手な「Frost Nova」無限連鎖こそ起きなくなりましたが、十分に実用的なキャラクターになっています。
シーフ
Thief
- Throwing Knives got 20% lower cooldown, piercing damage drop off lowered from 25% to 10%, and increased damage from 10/14/18/22/26/30 to 12/16/20/24/28/32.
- Grappling Hook gives the thief 100% evasion while grappling. No increased travel speed by leveling. Stun duration changed to 0.5/0.75/1/1.25 seconds.
- Smoke Bomb cooldown changed to 5 seconds and mana cost increased to 30/40/50. The smoke bomb will now leave a smoke cloud that lasts for 2/3/4 seconds. All allies in the smoke cloud will have their evasion increased by 10/20/30%.
- Slice and Dice stacks are now built up by hitting targets with your primary attack. Each stack provides a 2% attack speed bonus. Maximum stacks 8/16/24/32. Stack duration is 2.5 seconds, if the duration runs out all stacks are lost at once. Stacks no longer provide evasion.
- Decimating Strikes replaces Gold Fever. Primary attacks have a 5/10% chance to lower enemy health by 5%, (works on bosses).
Throwing Knives
「Throwing Knives」は元から短かったクールタイムが20%短くなりました。また、貫通時のダメージ減少率が25%から10%に減少され、さらにダメージも2点追加され｛12/16/20/24/28/32｝に強化されました。
Grappling Hook
相手をスタンさせるコストパフォーマンスの良いスキルだった「Grappling Hook」ですが、敵中移動や離脱に活用できるスキルへと変更されました。この効果による移動中には回避率が100%になり、敵の攻撃が一切命中しなくなります。この変更に伴いノーリスクになったため移動速度はレベルアップによって加速しなくなりました。
その一方、スタン時間が｛0.5/0.75/1/1.25｝と半分以下に短縮され、効率的に敵をスタンさせるスキルとしてはやや効果時間が不足する印象は拭えなくなりました。
Smoke Bomb
一方で、シーフのもう一つのスタンスキル「Smoke Bomb」には味方へのバフ効果が追加されました。発動後しばらく効果範囲に「smoke cloud（煙幕）」が展開され、全ての範囲内の味方の回避率が｛10/20/30%｝上昇します。この効果の継続時間もレベルによって長くなり、｛2/3/4｝秒間効果が発揮されます。ただしマナコストは｛35/40/45｝だった旧仕様から｛30/40/50｝へと変更されています。
煙幕範囲の敵はスタンしているため、回避率上昇効果は射撃攻撃への対策になります。「Grappling Hook」の仕様変更とあわせて、退却支援の性能が大幅に上昇したと言えるでしょう。
Slice and Dice
敵を撃破するたびに攻撃速度と回避率が上昇していた「Slice and Dice」も、回避率関連の弱体化に伴って仕様が変更されました。最大の変更点は回避率が上昇しなくなった点ですが、もう一点大きな変更点として、「敵の撃破」ではなく「主要攻撃の命中」をトリガーにして効果がストックされるようになりました。
またスタック数も劇的に上昇しています。旧仕様では｛4/7/10/13｝スタックを上限としており、したがって攻撃速度は｛8/14/20/26%｝の上昇を上限としていました。しかし新仕様ではスタック上限が｛8/16/24/32｝へと上昇し、｛16/32/48/64%｝もの攻撃速度上昇を実現するようになりました。
なお以前と変わりなく、2.5秒間スタックの上昇か維持をしなければ、直ちに全てのストックが失われます。
Gold Fever → Decimating Strikes
シーフだけに許された金満環境を作り出していた「Gold Fever」が修正されました。もはやシーフだけ２倍のお金が手に入ることはなく、ダンジョンでの買い物も余裕でできるという状態ではなくなりました。
置き換えられた「Decimating Strikes」はダメージ追加パッシブスキルで、主要攻撃命中時に一定確率で敵の現在HPを5％減少させるという恐るべき効果を持っています。発生確率は｛5/10%｝と微々たるものですが、十分に凶悪な効果といえます。というのも、ここには一言「works on bosses（ボスでも有効）」と書かれているからです。
以上の変更によってシーフは強化されたと評価することもできますが、回避率関連の弱体化措置によって、旧仕様ほどの回避率を実現できなくなっている点に注意が必要です。HPや防御性能に劣るのは相変わらずなので、「Smoke Bomb」による回避バフを活用し、回避弱体化を補う立ち回りが求められるでしょう。
ウィザード
Wizard
- Flame Breath now roots you in place unless you have combo. Increased range and narrower cone of fire. The fire now pierces all enemies.
- Flame Shield is now a 20/30/40/50% damage reduction of one instance of damage with a cooldown of 8/7/6/5 seconds. When Flame Shield procs your current level of Blastwave is cast.
- Blastwave now destroys "blockable" projectiles.
Flame Breath
発動中移動力が低下していた「Flame Breath」ですが、コンボ中を除いて移動不可になりました。また形状がより鋭い形になった代わりに、より遠距離まで届くようになりました。加えて炎の貫通性能が上昇し、全ての敵を貫通するようになりました。
Flame Shield
以前は確率発動型のダメージ半減効果を持つ防御パッシブスキルでしたが、クールタイム式で発動可能状態なら必ず発動されるようになりました。その代わりにダメージ軽減率とクールタイムがレベルアップにより変化する仕様になっています。
ダメージ軽減率は｛20/30/40/50%｝と、最大レベルまで上げなければ以前の効果は望めません。一方クールタイムは｛8/7/6/5｝と順に短くなりますが、確率発動と比べれば敵の包囲を乗り切る力は明らかに失われました。
その代わり、この効果が発動されたとき、同時に「Blastwave」を発動するという効果が追加されました。習得しているレベルの「Blastwave」が発動するので、この効果によって群がる敵を排除することで乗り切らなければなりません。
Blastwave
その「Blastwave」ですが、防御性能が強化されました。シールドで防ぐことのできる種類の射撃攻撃をすべて打ち消します（虫の攻撃・矢・スフィアの光弾など）。「Flame Shield」との連動によって高い防御性能を発揮することになりました。
ウォーロック
Warlock
- Soul Dagger replaces Poisoned Dagger. Now adds a Soul Consumption debuff to enemies that does 12/14/16/18/20/22 magical damage per second for 2.5/3/3.5/4/4.5/5 seconds. The Warlock gains 5% health and 10% mana based on the damage dealt by Soul Consumption.
- Soul Sacrifice and Blood Sacrifice has been replaced with Extended Domain which increases the range of all the Warlocks skills and Soul Cleaver which causes enemies with the Soul Consumption debuff to spread any damage taken to nearby enemies.
- Lightning Bolt damage scaling changed from 18/22/26/30/34/38 to 20/23/26/29/30/33/35.
- Gargoyle duration is now 5 seconds on all levels. Stun time increased slightly.
- Gargoyle and Eye of the Storm will now link together when close to eachother to create ling chain lightnings.
Poisoned Dagger → Soul Dagger
大規模変更が施されたウィザードでは、主要攻撃そのものが変更されました。極めて短い射程しか持たず実践レベルには到底至っていなかったダガー攻撃が「Soul Dagger」として生まれ変わりました。
これまでと同じように前方に短く突き出す攻撃なのですが、この攻撃が命中した敵は「Soul Consumption（魂の消失）」状態となり、｛2.5/3/3.5/4/4.5/5｝秒間継続して毎秒｛12/14/16/18/20/22｝点の魔法ダメージを与えます。
効果だけを聞けば旧仕様となんら変わらないように思われますが、次のパッシブスキルの登場によって主要攻撃がようやく文字通り“主要”な攻撃として活用できるようになっています。
Soul Sacrifice, Blood Sacrifice → Extended Domain, Soul Cleaver
旧仕様ではそれぞれ敵の撃破時にHPとマナを回復するパッシブスキルでした。しかし今回の変更で２つとも異なるスキルに置き換えられました。
１つ目は「Extended Domain」で、すべてのウォーロックのスキルの射程距離を増加させるパッシブスキルです。これが大変有用で、ダガーの射程から電撃の射程距離まであらゆるものを伸ばします。本文ではこそっと書かれていますが、実はめちゃくちゃ強力なスキルです。
２つ目は「Soul Cleaver」で、主要攻撃によって発生した「Soul Consumption（魂の消失）」によるダメージをその敵の周辺に伝播させるという変わった効果を持ちます。
この２つのパッシブスキルの登場によって、ダガー攻撃がかなり強化されています。これまでマナ吸収とマナ再生にガン振りしてスキル攻撃をメインにして戦っていた人も多かったと思いますが、マナ吸収能力が減ったため、ダガーを織り交ぜなければ有効な戦闘は展開しにくくなっているので注意が必要です。
Lightning Bolt
ダメージ量に微妙な変更が加えられています。以前は｛18/22/26/30/34/38｝だったものが｛20/23/26/29/32/35｝に変更されました*2。成長あたりのダメージが下がっており、ここでもスキル攻撃から主要攻撃へのシフトを促すような調整が行われています。
Gargoyle
電撃を放つガーゴイル像が設置後5秒間継続されるように固定されました。以前は設置後の継続時間はレベルによって変化していましたが、これが変化しなくなりました。なお以前の継続時間は｛6/8/10/12｝秒だったので、大幅に弱体化されています。この点でもスキル攻撃から主要攻撃へのシフトが促されています。
なおこれに加えて以下の「Eye of the Storm」と同じ変更も加えられています。
Eye of the Storm
基本効果は変わりませんが、「Gargoyle」とともにチェインライトニングという機能が追加されました*3。「Gargoyle」や「Eye of the Storm」の電撃には短いとは言え攻撃間隔があり、一定間隔おきに電撃を放つようになっています。しかしこれらの電撃発生源であるガーゴイル像や雲が互いに近い距離にあるとき、常時発生型のチェインライトニングが発生します。
チェインライトニングは電撃発生源同士を最短距離で結んだ位置に常時発生し、複数の像や雲があった場合には最短距離にある１つに対して発生します*4。この効果の追加によって設置位置を工夫すればかなりのダメージソースとして活用できるようになりました。
レンジャーとともに大規模な改変が加えられ、多くのスキルが弱体化したウォーロックですが、ダガーを活用すればダメージ源として十分仕事をすることができます。ポジションが随分前線側に近づくことになり立ち回りも変わりますが、全体にはバランスのとれた調整かと思われます。
まとめ：バランス調整のための改変
強すぎたウォーロックが控えめになり、扱いにくかったレンジャーがかなり扱いやすくなりました。この点でクラス間の不平等感はかなり抑えられています。また、仲間に影響を与えるスキルが加えられたことで、オンラインプレイでのパーティ連携の重要度が増したと言えるでしょう。さらに無駄くさかったスキルや片手落ちだったスキルに調整が加えられたことで、ビルドの多様性はさらに増したと言えるでしょう。
最後になりますが、今回の大規模変更によって全てのプレイヤーがビルド変更を強いられることになりました。このためリビルドのコストが各クラス１回に限り無料にされるというサービスも提供されています。スキルの内容を把握したら、無料で新しいビルドに組み替えましょう。
というわけで、大規模アップデートの紹介でした。以前のスキル構成で遊んでいた方はこの機会にもう一度遊んでみてはいかがでしょうか。
