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【ソード・ワールド2.0リプレイ】再会の大地【英雄志望と二つの剣3rd season 1−10】

<前回 第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−1

 

前回のあらすじ

アークたち3人が暴れまわる間に、クキバミとカシウスは敵の偵察部隊を突破してエーヴァのもとにたどり着いた。しかしカシウス一人で何ができるというのだろうか?

 

GM:さてカシウスさん。PLレベルでご相談があります

カシウス:なんだなんだ?

GM:ロールプレイ上、また戦術上厄介な爆弾を背負うことを受け入れる用意があるか、そんなものは背負えないか、どちらかを選んでほしいと思います

GM:具体的には、リャナンシーに噛まれて心奪われた状態でしばらく過ごすという過酷な足かせを背負えるか否かについて意見を伺いたく思います

アーク:うわぁ すごい爆弾だ

カシウス:(……聞いてるだけだと面白そう)

レイラ:噛まれなくても心くらい奪えるんじゃないですか? 相手の

 

GM:ペナルティは、こいつの血を飲むまでエーヴァに対する戦闘行動は不可になります

コーラル:ふむ

カシウス:……すごく面白そうではあるんだけど、マジで処理できない可能性があるから、今回は無しだー!

GM:了解です。では別の人が噛まれます

カシウス:えっ

 

GM:というわけで、カシウスくんさかたどり着きませんでしたが、エンディングです。

 

GM:カシウスが疾風の如く駆け抜けると、やがて取引の約束をしていた大岩が見えてきます。そこにはレイチェルを後ろから抱いて、指の背で頬を撫でているエーヴァが怪しげな笑みを浮かべています

コーラル:えろい?

GM:えろい

アーク:貴重なサービスシーン……だけど女同士……

GM:このキャンペーンのサービスシーンはいつも倒錯してますから……

 

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カシウス:「はぁ、はぁ……彼女に指一本でも触れてみろ、女だろうと……そのときは容赦しない!」

エーヴァ:「ですって、レイチェル。あの人、怖いわね」

レイチェル:「ご、ごめんなさい、エーヴァさん……」

カシウス:「無事か! レイチェル!」

GM:相手は余裕たっぷりにレイチェルから離れ、ゆっくりとカシウスに向かって歩き始めます

エーヴァ:「ふふふ……滑稽ね。それで、剣の勇者様はどこに行ったのかしら、坊ちゃん?」

カシウス:一歩後退りして「ここにはいない」

エーヴァ:「あら。じゃあ国を売ったのね。罪な勇者様」胸の谷間に手を入れて、何かを取り出しながら

カシウス:「国を売ったわけじゃない。アークは、この国も、世界も、救ってくれる」

エーヴァ:「あらそうなの? 自分の欲でたくさんの人を裏切ったんでしょ」レイチェルのものと思われるニールダの聖印を取り出します

カシウス:「違う! アイツはこの世界の希望だ! ……それをここで絶やすわけにはいかない」

エーヴァ:「ご期待するのは結構なことね。それじゃ、勇者様に伝えてもらえないかしら?」

カシウス:剣を握りしめる

エーヴァ:「あなたがたくさんの人を殺すことにしたんだから、ちゃんと謝っておいたらいかが? って」

GM:カシウスには興味なさげに背を向け、聖印をレイチェルに投げ渡します

カシウス:「……俺たちはもう、俺たちの判断で死んでいった人たちをたくさん見た」

エーヴァ:背を向けたまま立ち止まります

カシウス:「後悔したさ。あのとき、ダインハイトにお前がいたときに気付けていれば……俺に力があれば! お前たちを止めてなんとかできたのかもしれない」

エーヴァ:「でもできなかった。……今度もね」

カシウス:「ああ、俺はできない。でも、俺たちならできる。アークは、もう誰も死なせない」

エーヴァ:「楽観する坊やは嫌いじゃないわ。だって、すぐに死んでくれるもの。……安心なさい、“あのお方”がここも私たちに住みよい場所に変えてくれる……」

GM:そう言いながら、エーヴァはまたレイチェルの方に歩み寄って、その頬を手で優しく撫でます。レイチェルはエーヴァを惚けて見つめ、その手を受け入れています

カシウス:俺の代わりはレイチェルか

 

GM:エーヴァはレイチェルの耳元で何かをささやき、レイチェルは少し迷った後、ミストヴェールとプロテクションをエーヴァに対して行使します

カシウス:「なっ、何をしてるレイチェル!」

エーヴァ:「騎士団にも声をかけたのね、ま、予想の範囲内よ。さよなら、坊や」

GM:エーヴァの周りにマナの霧が立ち込めると、エーヴァは素早く跳躍して姿をくらませます。レイチェルは飛び去ったエーヴァが消えた東の方をぼんやりと見て立っています

カシウス:「レイチェル! 無事か!? おい! どうした!」

GM:カシウスの声が響く中、丘の稜線から一斉に騎兵隊が姿を現します。その蹄の音が凍土平原に鈍くこだましながら、カシウスの声は虚しく響くのでありました

 

GM:第3シーズン第1シナリオ「再開の大地」終了です。お疲れ様でした

一同:お疲れ様でしたー!

 

 

カシウス:レイチェル噛まれたかー

コーラル:地味だが人族社会にとっては痛いな

アーク:僕がんばるよ!

クキバミ:ほんとに託して大丈夫なんだろか

カシウス:ところで俺やクキバミにとっては友人だから大切だけど、レイチェルってなんでそんなに大切なんだ?

コーラル:ブラックバーン上院議員の娘で実際の地方封建領主とコネクションがあって、もしこのキャンペーンで皇帝が死んだり権威が失墜したら、多分国を支えるのに帝国紹介と帝国議会の力は必要不可欠。そういう未来の青写真を描いている規模のでかい人物は実はレイチェルだけなんだよな

クキバミ:アークもフレデリックもまったくそういうのはないからな

アーク:考えるの苦手!

カシウス:……それがいま噛まれたってことか

コーラル:あと何回か噛まれるともう取り返しがつかないだろうな

レイラ:魔法でも解けるみたいですよ

コーラル:キャンペーンシナリオ数の都合上、この世界のレベルって9とか10が限界なんだよな

レイラ:あー、達成値抜けない可能性あるんですか

 

カシウス:いまデータ見てきたけど、エーヴァの血を飲ませれば解除できるのか

GM:はい! なのでカシウスくんはエーヴァの血を求めるストーカーになってください!

アーク:カシウスが自分から女の子を追いかけるなんて珍しい!

カシウス:噛まれてないのに不思議だなぁ

 

レイラ:ところでサラーさん会いませんでしたね

GM:でも北レシトリアにはいますよ。近々会えると思います

レイラ:楽しみにしていますね

 

GM:では、戦利品や成長の処理、報酬の処理を行います。今回の報酬は騎士団から蛮族退治の謝礼として支払われます。

 

シナリオ3-1「再開の大地」報酬

経験点 1720点+ファンブル
 基礎経験点 1000点
 シーズンボーナス 200点
 撃破ボーナス 520点

金銭報酬 4130G/人
 達成報酬 3500G/人
 戦利品報酬 3150G → 630G/人

名誉点 48点(剣のかけら13個)

 

 

次回へつづく

 

 

本作は、「グループSNE」及び「株式会社KADOKAWA」が権利を有する『ソード・ワールド2.02.5』の、二次創作です。

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