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【ソード・ワールド2.0リプレイ】再開の大地【英雄志望と二つの剣3rd season 1-5】

<前回 第1シーズン第2シーズンレイラ個別3−1

 

前回のあらすじ

人質と北レシトリアへの侵攻を匂わせ、魔剣の首飾りを差し出すように迫る蛮族エーヴァ。余裕をみせるエーヴァに対して、1日の猶予期間で対抗策を考えなければならない冒険者たちは情報を収集する。敵は大型蛮族とエーヴァ、そして現地指揮官にあたる蛮族の存在が示唆された。カシウス・コーラル・レイラの3人は敵と人質の正体を確かめるため調査に向かう。

 

 

GM:では、隊商が襲撃されたという場所で戦闘の痕跡を探りましょう

 

足跡追跡判定

 コーラル → 成功

 

コーラル:「ミートパイが作れそうなやつはいるかなっと」

レイラ:「発言がほぼ蛮族ですよ、それ」

カシウス:「あんま想像したくないな、その光景……」

コーラル:「海賊ジョークってやつだ。育ちのいい奴にゃちょっとブラックだったか?」

レイラ:「私は別に……!」言ってからしゅんとなります

コーラル:「ぁん?」

GM:さて、一つだけ妙な位置に靴の足跡があります。

カシウス:妙?

GM:その足跡だけ前後関係がありません。一つだけ空から落ちてきたみたいに唐突に一箇所に足跡が残されています。

カシウス:「おい、二人とも……これ。空からだろ?」

コーラル:「瞬間移動でもしなけりゃそうだろうな」覗き込み

GM:ここまで出てきた条件に当てはまる蛮族は少ないので、魔物知識判定を許可します

 

魔物知識判定

 3人とも失敗

 

コーラル:「うーん、なんか知ってる気もするんだけどなぁ……まぁいいか。おい、このままこいつらの足跡追ってみようぜ」

カシウス:「別に構わないが……この先は蛮族の群れがいるぞ。さすがにバレたらまずいだろ。一度帰って相談するべきだと思うが」

コーラル:「時間があんまりねぇんだろ? あの女の気が変わらねぇとも限らないぜ。あと、アークとクキバミは隠密にゃ向いてねぇよ」

アーク:アハハ

クキバミ:おひょひょ

GM:そこ! 笑い方!

 

カシウス:「まぁ、たしかにそうだが……」

コーラル:「ちらっと覗きに行くだけさ。カチコミ決めるつもりはねぇよ。いまはまだ、な」

カシウス:「じゃあ俺とコーラルで行ってみる。レイラは報告に戻ってくれるか?」

レイラ:「……いえ、二人では危険です。行きます」歩き出します

コーラル:「……うっし。じゃ、急ぐとするか。あんま時間かけると赤いのとウサギが心配しちまう」

カシウス:「ああ、そうだな」

 

 

GM:さて、それではすでに足跡追跡判定には成功しているので、荒々しく残されたいくつかの足跡を追うことができます

GM:しばらく進んだところで危険感知判定、目標値11をやりましょう

 

危険感知判定

 コーラル・カシウス→成功 レイラ→ファンブル

 

レイラ:ダメですね

GM:レイラは全く気付きませんが、ボガード種族*1の武装蛮族が数匹接近しています。魔物知識判定と先制判定をどうぞ

カシウス:「っ! 敵がいる!」

 

魔物知識判定

 カシウスのみが成功
  →ボガードトルーパー×2

 

先制判定

 カシウス:2d6+9 → (2,3)+9 → 14 冒険者サイド先制

 

カシウス:わはー

GM:カシウスどうしたの

 

配置フェイズ

 全員乱戦エリアに配置

 

コーラル:「レイラ、不用意すぎだ!」

カシウス:ナイフを投げて相手の動きを制して戦闘態勢だ

レイラ:「っ!!」

カシウス:「ボガードトルーパーだ、昔隊商警備中に話を聞いたことがある」

コーラル:「やるか!?」

カシウス:「こうなったらやるしかないだろ!」

 

第1ラウンド冒険者サイド

カシウスの行動

通常攻撃 対象ボガードトルーパー1
 命中判定 2d6+7 → (5,3)+7 → 15 win!!
 回避判定 固定値12
 威力8(C9)+6 →(2,2)→ 1+6 → 7
 防護点7→0点物理ダメージ

GM:カシウスはレイピアで鋭い刺突を繰り出しますが、相手の鎧に当たって傷つけることができません

カシウス:「くっ!」

コーラル:「頭下げなカシウス!」

 

コーラルの行動

薙ぎ払いを宣言!
範囲攻撃 対象ボガードトルーパー1・2
 命中判定 2d6+9 → (1,4)+9 → 14 win!!
 回避判定 固定値12→両方命中
 威力33(C11)+9 →(5,4)→ 10+9 → 19 → 19-7 → 12点物理ダメージ
 威力33(C11)+9 →(2,6)→ 8+9 → 17 → 17-7 → 10物理ダメージ

コーラル:カシウスの頭上すれすれを斧が凄まじい勢いで通り抜け、その前にいたボガード2体の胴体を薙ぎ払う

カシウス:禿げるっ!

コーラル:ついでに斧を振り戻してカシウスの襟首に引っ掛けて後ろに引いて態勢を整えさせる

カシウス:「うおっっとと、悪い!」

コーラル:「よっしゃ、レイラ、仕留めろ!」

 

レイラの行動

キャッツアイを宣言
魔力撃宣言 対象ボガードトルーパー1
 命中判定 2d6+11 → (4,4)+11 → 19 win!!
 回避判定 固定値12
 威力10(C10)+20 →(5,6)→1回転→(1,1)→ 6+20 → 26
 防護点7→19点物理ダメージ

追加攻撃
 命中判定 2d6+11 → (5,4)+11 → 20 win!!
 回避判定 固定値12
 威力10(C10)+20 →(3,2)→ 2+20 → 22
 防護点7→15点物理ダメージ(トルーパー1ダウン)

 

GM:……1匹がノビて、しかも生命抵抗力含めてもオーバーなので死亡ですね

レイラ:相手の顔面に二発入れます

GM:二発目で相手の頬の骨が陥没し、大きな肉人形に変わったそれが地面に崩れ落ちます

コーラル:「ひゅーっ♪ ミートパイ作りの名手だ」

レイラ:「はぁ……はぁ……」状況把握で必死

コーラル:「?」

 

第1ラウンドエネミーサイド

ボガートトルーパー2の行動
全力攻撃宣言 対象レイラ
 命中判定 固定値14
 回避判定 2d6+6 → (2,6)+6 → 14 win!!

レイラ:「っ!?」紙一重で相手の攻撃をかわします

 

第2ラウンド冒険者サイド

コーラルの行動

通常攻撃 対象ボガードトルーパー2
 命中判定 2d6+9 → (5,1)+9 → 15 win!!
 回避判定 固定値10(全力攻撃後)
 威力33(C11)+12 →(3,5)→ 8+12 → 20
 防護点7→13点物理ダメージ

コーラル:「こんな雑魚になにやってんだっ!」トルーパーの足を薙ぎ払って跪かせる

 

レイラの行動

魔力撃宣言 対象ボガードトルーパー2
 命中判定 2d6+11 → (1,1) → 自動失敗

レイラ:あ

コーラル:ほんと何やってんだ、レイラ!

追加攻撃
 命中判定 2d6+11 → (2,5)+11 → 18 win!!
 回避判定 固定値10(全力攻撃後)
 威力10(C10)+20 →(6,6)→1回転→(1,5)→ 7+3+20 → 30
 防護点7→23点物理ダメージ(トルーパー2ダウン)

レイラ:一度距離を測りかねて拳が空を切ったあと

レイラ:「う……アァァァァ!」殴り倒して、馬乗りになってもう一度思い切り殴りかかります

 

戦闘終了 冒険者サイド勝利

 

レイラ:「はぁ……はぁ……」

コーラル:「よし、片付いたな。こいつらだけか?」

カシウス:「……ああ、二人だけで行動していたみたいだ」足跡見ながら

レイラ:ゆらりと立ち上がって少し呆然としています

コーラル:「……」

 

コーラル:「おいレイラ。お前、やっぱ帰れ」

レイラ:「!! なんでですか!?」

コーラル:「……自分でワカンねぇのか? こりゃ重症だな」

カシウス:「……」

レイラ:「私は、みんなの役に立たなくちゃいけないんです! じゃないと! 私は!」

カシウス:「……レイラ。さっきの敵を俺が見つけたとき、声かけたの聞いてたか?」

レイラ:「さっき? ……戦闘中ですか?」

カシウス:「いや。その前だ。奴らはまだ俺らに気づいてはいなかった。……やっぱり聞こえてなかったか」

レイラ:「そんなの! もっとちゃんと言ってくれればよかったのに!」八つ当たり

コーラル:「おいおい、寝ぼけてんのか? アタイたちは敵陣に行こうとしてんだぜ?」

カシウス:「いや、いいんだコーラル。俺がもっとちゃんと警告できてればよかったんだから」

レイラ:「それに! あれくらいの敵! 私一人でもなんとかできました!!」

カシウス:「そうだな、俺の剣はまた通らなかったし……」

 

コーラル:「……っあー」

コーラル:苛だたしそうに頭ガリガリしてから

コーラル:「カシウス、テメェも男ならビシッとしろよ」カシウスの背中バシンと叩いて

カシウス:「いっ……」

 

コーラル:「レイラの言う通りだ。たしかにテメェ一人でもなんとでもできただろうよ、あんな雑魚」

コーラル:「だがな……テメェのミスを誰かのせいにするためにそれを言うのは、らしくねぇんじゃねぇのか? アタイの知ってるクソ真面目なあんたなら、そんなことは言わなかったろうよ」

カシウス:「……」

カシウス:「ここから先は気づかれたら不味いんだ。お前が何を思って歩いてたのかは俺にはわからない。けど、少なくとも今のレイラにはこの先は危険だ」

レイラ:「……」

カシウス:「もし見つかってしまったら、交渉だって無しになって、北レシトリアが攻撃されるかもしれないんだ。今のままのレイラを連れてはいけない」

レイラ:「……」

 

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レイラ:「じゃあどうしたらいいんですか……私が、私が洞窟で残って、アークさんを、みんなを救おうとして、それでアークさんを傷つけて……」

レイラ:「私がすることは……私は、間違いだらけで、もう……もう……」木にもたれかかる

コーラル:「……行くぞ、カシウス。時間がねぇ」

カシウス:「あぁ……」歩き始めてすぐに振り返って

カシウス:「レイラ。アークは傷ついたかもしれない。でも、みんな生きてる。まだ何も失ってない。これからやっていけばいい」

カシウス:それだけ言って、コーラルと先を急ごう

 

レイラ:「……」誰に聞こえるかはわかりませんが

レイラ:「ナイトメアのあなたと違って、私には間違える時間なんて……残って、ないんですよ*2

 

GM:この独り言がカシウスの耳に届いたのかどうか、それはカシウスのみが知る。先を急ぐ二人と残されたレイラ。蛮族の侵攻を前に置き去りにされる壊れた心がどうなるのか、というところでシーンを移しましょう

 

 

次回へつづく

*1:ちょうど鬼のような容姿をした種族。ゴブリンと言われて思い浮かべるものをいくらか屈強にしたような生物種

*2:ナイトメアには寿命がないと言われており、ハイマンであるレイラの寿命は30年程度である