【ソード・ワールド2.0リプレイ】弱くても、進む【英雄志望と二つの剣2nd season 4-11】
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前回のあらすじ
女に騙されて騎士団の営所で戦闘状態に陥ったカシウスは、そこでまた一人の女を落とし始めた。もう奴は病気としか思えない。そんなことだから女で苦労するし光の妖精さんがヤキモチ焼いてファンブルするんだ、いい加減にしろ。そんなプレイヤー全体からのツッコミの中、カシウスは気絶したミカを抱き起こし、その他の冒険者たちはミカの体内から現れた謎の霧状生物を逃すまいと戦闘態勢に入る。
GM:では、ここは3陣営が参加しているものとして、行動ラウンドを冒険者→ミカたち→レドルグとします。
第5ラウンド 騎士団サイド
クィンドゥームの行動
乱戦離脱宣言
ミカの行動
GM:先ほど演出として銃に手が届かない演出を入れたので、武器を持っているものとして扱いたくないものですから、ここは次の行動をします
ミカ:「目標変更、魔神1!」魔動機文明語でクィンドゥームに指示を飛ばします
エフェクトウェポン 対象アーク
行使判定 2d6 → (6,3) → 9 成功
アークの武器のダメージ+1、雷属性
GM:ミカはカシウスの様子を見て、その腕の中からアークの方に腕を伸ばして魔法を使います。するとアークの武器がバチバチと放電しつつ白熱します。
ミカ:「彼が、あなたたちを強くさせているんですね」
レイラ:私の水とアークさんの雷で最強ですね
コーラル:慈雨神フェトルの雷と雨が揃ったな
クキバミ:魔剣の神様ってフェトルでしたよね?
カシウス:それにこの地域で一番盛んなのはフェトル信仰だったな
第5ラウンド エネミーサイド
レドルグの行動
ライトニングを行使 対象クキバミ
行使判定 2d6+10 → (5,2)+10 → 17
形状:貫通により経路上のすべてのユニットに判定発生
各1d6→カシウス・レイラ・コーラル・クィンドーム2部位に命中(クキバミは必中)
精神抵抗 カシウス 2d6+6 → (6,2)+6 → 14 lose…
レイラ 2d6+7 → (2,1)+7 → 10 lose…
コーラル 2d6+12 → (6,5)+12 → 23 win!!
クキバミ 2d6+9 → (5,6)+9 → 20 win!!
QD左胴体 2d6+10 → (2,6)+10 → 18 win!!
QD右砲塔 2d6+10 → (1,2)+10 → 13 lose…
威力20+10(C10・13)
カシウス (1,4)→ 3+10 → 13点雷属性魔法ダメージ(残りHP15)
レイラ (3,1)→ 2+10 → 12点雷属性魔法ダメージ(残りHP16)
コーラル (5,6)→ 9+11 → 19 →抵抗半減→ 10点雷属性魔法ダメージ(残りHP10)
クキバミ (2,4)→ 4+10 → 14 →抵抗半減→ 7点雷属性魔法ダメージ(残りHP13)
QD左胴体 (3,6)→ 7+10 → 17 →抵抗半減→ 9点雷属性魔法ダメージ(残りHP22)
QD右砲塔 (2,5)→ 5+10 → 15点雷属性魔法ダメージ(大破)
GM:レイラに迫られた霧状の塊は、その一部を渦巻かせて腕のような部位を伸ばし、その先から激しい稲妻をクキバミに向け一直線に放ちます。電撃は周囲にいる冒険者たちにも不規則に伝道し、幾人かに強い衝撃を与えます。特にその衝撃で動きを止めていたクィンドゥームの砲塔からは黒い煙が上がります
第6ラウンド 冒険者サイド
クキバミの行動
エフェクトウェポンを行使 対象コーラル
行使判定 2d6 → (4,1) → 5 成功
コーラルの武器のダメージ+1、土属性
クキバミ:これで仕事はおわりかな
レイラ:「いきますよ、アークさん、コーラルさん!」
レイラの行動
魔力撃を宣言 対象レドルグ
命中判定 2d6+10 → (1,1)+10 → 自動失敗
追加攻撃
命中判定 2d6+10 → (6,4)+10 → 20 win!!
回避判定 2d6+9 → (6,3)+9 → 18
威力10+17(C10) →(3,3)→ 3+17 → 20
防護点0 20点水属性物理ダメージ(残りHP34)
コーラルの行動
通常移動で敵後方乱戦エリアに侵入
通常攻撃 対象レドルグ
命中判定 2d6+11 → (2,6)+11 → 19 win!!
回避判定 2d6+9 → (5,3)+9 → 17
威力30+11(C12) →(3,3)→ 4+11 → 15
防護点0 15点土属性物理ダメージ(残りHP19)
コーラル:勢いよくメイスを振り抜いて、衝撃で風を起こしてアークの方に霧のやつを叩きつける!!
コーラル:御膳立てはしてやったぜ、アーク!
アーク:残り19。僕なら行ける!
アークの行動
アーク:当たれぇぇぇ!!
魔力撃宣言! 対象レドルグ
命中判定 2d6+9 → (6,6) → 自動成功
アーク:避けてみろ、GM!!
レイラ:これが私たちの主人公です!
回避判定 2d6+9 → (2,4)+9 → 15
GM:無理だ!!
威力24+16(C10) →(2,2)→ 3+16 → 19
防護点0 19点雷属性物理ダメージ(残りHP0)
アーク:ぴったりだ!
GM:雷を帯びた剣がレドルグを貫くと、その霧状の生物は文字通り激しい衝撃の中に霧散します。アークの剣先には何も残りませんが、その周りには一度失ったと思われた仲間たちがいます
GM:戦闘終了です。みなさんの勝利です
カシウス:やったぜ
レイラ:長い戦いでした……
GM:いまだに基地の外での喧騒は続いています。しかしもう銃声や砲撃音は聞こえません。どうやらこのクィンドゥームだけが砲撃を行っていたようですね。
GM:落ち着いてみれば、戦闘の舞台となったのは騎士団の臨時前線基地の中、ゲートから少し進んだところです。6ラウンドの交戦は長く感じますが、この間わずか1分程度しか経っていません。
GM:周囲には状況を判断しかねている騎士もちらほらと見えますが、大半の騎士はゲートの外の農民たちの騒ぎを収めるためにかかりきりになっているようです。
コーラル:(こいつぁ逃げるには絶好のチャンスだな……クエストさえなければ……)
アーク:「ハァ……ハァ……」
カシウス:「これで終わり、だよな?」
GM:混乱が抜けきらない冒険者たちの元に、この事態を聞きつけたフロンタ・ラトヴィック隊長が姿を現します。
クキバミ:面倒な事態の収集といえばこの苦労人じゃな
フロンタ:「状況の説明をして欲しいところだが……」一人一人の顔を確認しながらそう言って
カシウス:「あー、えーっと……どこから説明すればいいか……ミカ、立てるか?」
ミカ:「ありがとう、ございます……」カシウスに引き起こされつつ
コーラル:メイスを杖代わりにしてぜーぜー息を吐いていたのを整える
フロンタ:「コーラル、生きていたか」
コーラル:「ハッ、てめぇこそ少し見ない間にまた額が広がったみてぇだな」
フロンタ:「誰のせいだと思っている……」大破したクィンドゥームを見てから、次にはミカに目を向け
フロンタ:「支度をしろ、帝都へ向かう。話は道中で聞く」
コーラル:「けっ」肩にメイスを持ち上げる
ミカ:「……いえ、私には、その資格は……」
フロンタ:「さて、アークといったかな」ミカの言葉には耳を貸さず
アーク:「なに?」剣を地面について体を支えるよ
フロンタ:「まずはよく立ち上がった。君は強い騎士……いや、冒険者だ」
アーク:「僕は……強くない」
フロンタ:「酷なことを言うことを許してほしいが、私は君にこう尋ねなければならない……『もう少しだけ、力をふりしぼれるか?』」
アーク:「……うん、まだ止まれない」
フロンタ:「……よく言った」アークの言葉を聞くと、レイラを見、次にクィンドゥームを漁っているクキバミを見ます
クキバミ:む?
フロンタ:「一刻を争う。商会派の騎士がここアイラットに向かっている。もはや君たちを保護することはできない」
クキバミ:「やれやれ、再会を喜ぶ暇もないとは、嫌な立場になったものよ」
レイラ:「商会派……(帝国騎士は一枚岩ではないんですね……)」
フロンタ:「ひとまずムートランドに向かえ。あそこは騎士団から独立している。時間稼ぎにはなるだろう。そこで情勢を観察し、次の行動を考えることだ」
レイラ:「ありがとうございます、出立の準備を急ぎます」
クキバミ:「幸い我の庭よ。案内は任されよ」
フロンタ:「それから、コーラル」
コーラル:「ん?」