【ソード・ワールド2.0リプレイ】弱くても、進む【英雄志望と二つの剣2nd season 4-7】
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前回のあらすじ
騎士の服を奪って逃げ出したレイラとコーラルは、侵入したカシウスたちと合流する。互いの状況を確認したところで、営所の外でなにやら騒ぎがおこりはじめた。状況を掴めないまま身を隠した4人は、営所の外の騒ぎに耳を凝らして状況を把握しようとする……
GM:聞き耳判定で目標値11をどうぞ
聞き耳判定
コーラル・クキバミ成功
GM:では、コーラルとクキバミはその騒ぎの声が、騎士団に食料の解放を求める農民たちのデモンストレーションめいたものだとわかります
コーラル:「……」
クキバミ:「しめたな。これに乗じれば逃げるのも容易い」
カシウス:「何が起こってるんだ? よく聞き取れないが……」
コーラル:「どうやら、農民どもの不満が限界みてぇだ」
レイラ:「まさか暴動!?」
コーラル:「いいねぇ、実に帝国らしい身勝手さじゃねぇか、身内でつぶしあいしてくれんだ。状況、わかってんのかね」
カシウス:蛮族に滅ぼされる前に人族同士の争いで滅びそう……
クキバミ:恐怖に駆られた人間の脆いことよ
クキバミ:「とはいえ、ちんたらしてる暇はないぞ、ついて参れ!」
カシウス:「そうだ、今は逃げないと……!」
レイラ:「くっ……仕方ありませんね」
コーラル:(つまんねぇことでくたばんなよ、フロンタ……)
大型戦闘用魔動機
GM:では、騒ぎに乗じて脱出しようと駆け出した皆さんの後ろから、なにやらやたらとがしゃがしゃいう足音が聞こえ始めます
カシウス:あっ……
GM:営所の外堀に近づいて、目標となる脱出地点はもうすぐなのですが、その直前で一発のけたたましい砲声が轟き、みなさんの近くで砲弾が炸裂します
レイラ:「!!」とっさに身構え
カシウス:走っていたところでバランスを失うが、振り返って構えよう
クキバミ:我軽いからちょっと飛ぶ
GM:マイペースか!
コーラル:「ちぃっ……!」
GM:振り返ると、そこには6つ脚の大型戦闘用魔動機
クキバミ:いぃぃぃぃぃやぁぁぁあぁぁああぁあぁ
カシウス:うわっ、なんか出てきた
レイラ:今週のびっくりどっきりメカですね
コーラル:ここはメイスを引き抜く。盾も装備だ。こいつはやばい!
GM:間違いありません。クキバミが先日運んできたあの戦闘兵器の砲塔から、煙が噴き出しています
クキバミ:敵のクィンドゥーム嫌い!!
見学のアーク:クキバミが連れてきたせいだ
カシウス:今夜はウサギ鍋だ
クキバミ:ひでぇや
レイラ:「あれは……」
クキバミ:「あー……やばいやつじゃ」
コーラル:「おいおいおい、なんだって拠点防衛用の魔動機をこんなところで起動してんだ!?」
カシウス:……あれ?
GM:どうしました?
カシウス:施設の外で暴動が起きてて、俺が追い詰められてて……なんか、どこかでこんなシチュエーション……
レイチェル:あら、気づいたの? おそいよ、カシウス
カシウス:遅すぎた……遅すぎた!! クソッ!!!
レイラ:どうしたんですか?
カシウス:たぶんだけど、俺、またはめられた!!
コーラル:あー、わざとやってたらカシウスだけを社会的に抹殺する相当な悪女だとは思っていたが……
カシウス:早めに言ってくれよ!!
GM:では、カシウスくんが気づいたところで、戦闘前にちょっとキーパーシーンを挟みます
レイチェルの本性
GM:コリンズ邸でカシウスとクキバミを見送った後、レイチェルの居室の窓に一羽の黒い鳥が舞い降ります
GM:レイチェルは鼻歌を歌いながら、窓に歩み寄って、慣れた手つきでその鳥に餌を与えます
レイチェル:「カシウスたちうまくやってくれるかなぁ……動かすまではちょろくて助かるんだけど」
GM:一枚の小さな手紙をくるくると紐で束ねると、黒い鳥の足に巻きつけます
レイチェル:「あとは私の予想どおり、中で一悶着起ってくれたら……フロンタさんは失脚、代わりに私たちの味方を後任に……ふふふ……ふふふふ」
GM:黒い鳥は窓から飛び立ち、それを見送った後、椅子に座ったレイチェルは続けます
レイチェル:「そうよ……すべては私の計画通りに……!!」
カシウス:ちくしょぉぉぉぉぉ!!
見学のアーク:涙拭けよ
クキバミ:とにかく、今は目の前のデカブツをなんとかすることに集中しなければ……
GM:先ほどの砲声はふらふらと立ち上がったアークの元にも聞こえています
アーク:またカシウスが爆発してる……
カシウス:一度もしたことないだろ!
ミカの参戦
GM:駆けてきた大型戦闘用魔動機のあげた土煙の向こうから、大きなマギスフィアをライフサーチとして起動しているミカが現れます
クキバミ:「相当お怒りじゃな。怒った女は魔神より恐ろしい」
コーラル:「おや、怒らせた経験が?」
クキバミ:「……あんまり思い出したくないな」
コーラル:「思ったよりプレイボーイじゃねぇの」
クキバミ:「ふんっ、もっと楽しんでおけばよかったかもな」マギスフィア起動
ミカ:「残念ですが、これも必要なことです。死んでください」
カシウス:「ミカ……」
レイラ:「ミカさん……さっきのようにはいきませんよ……!!」
ミカ:「いきなさい! 目標は人族4の撃破!」魔動機文明語(クキバミのみ理解)
コーラル:「なりふり構ってられねぇってか……どうやら、やっこさんもだいぶ追い詰められてんなぁ! 黒幕はどこのどいつだ!? えぇっ!!」
カシウス:「……それでも! こっちだってやられるわけにはいかないんだ!」
GM:それでは、魔者知識判定と先制判定を行いましょう
カシウス:なぁに、先制をとれば問題ない!
アーク:え?
GM:アークの参戦タイミングですが、先行だった場合2ラウンド開始時、後攻だった場合1ラウンドの冒険者ターンの開始時としようかと思いますが、いかがですか?
アーク:状況次第かな?
GM:了解です。では、そのあたりのお好きなタイミングで参戦宣言をお願いします
魔者知識判定
クキバミのみ成功 正体看破
→クィンドゥーム・天才魔動機術師Lv-1
コーラル:おいまて、それは勝てんぞ
GM:ミカは魔法制御*1を持たないので、クィンドゥームがまともに機能しているうちは、防護幕があろうと巻き込みグレネードは使用しません。それを条件に採用しました
アーク:でも鷹の目*2
クキバミ:我死ぬの?
コーラル:GM、ミカを倒せば戦闘終了?
GM:ミカが倒れたらミカの中の人が出てきます
コーラル:お、おう……
GM:ただし、それまでは動かしません。まだ隠れられていると思っているので、バレるリスクをとりません
レイラ:バレバレだったじゃないですか……
GM:この世界の魔神は萌えキャラが多い
コーラル:先制取れなかったら死、先制をとっても死闘だな
アーク:カシウスが先制とるって言ってたよ
レイラ:……
カシウス:まぁ任せとけって……
先制判定
カシウス:2d6+7 → (6,6)+7 → 19 成功
→冒険者サイド先制!
カシウス:ほらな
クキバミ:おお!
コーラル:お見事
クキバミ:……お前誰だ!