【ソード・ワールド2.0リプレイ】弱くても、進む【英雄志望と二つの剣2nd season 4-5】
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前回のあらすじ
レイラとコーラルは、以前騎士団に身柄を引き渡した暗殺者の手引きで脱獄に成功した。彼にマギスフィアを届けたのはレイチェル・ブラックバーン……つまり、以前の暗殺未遂事件は彼女の工作活動だったのである。思惑が交差する中、カシウスとクキバミは囚われた二人を救出するため、そしてアークとその首飾りを確保するために、騎士団の野戦病院へ向かう。
GM:病室の扉を開けたカシウスの前には、依然ベッドに寝たままのアークがいます。食事もろくにとっていないので、その顔はこれまでに見たことのないやつれ方をしていますが、それは単に栄養失調だけによるものではありません。
GM:彼の心が、まだ自らの生を、その業を受け入れていないのでしょう。友人として一緒にダインハイトを目指したあの日からのアークの笑顔と、共に乗り越えてきた苦しみ、そして首飾りによってアークに課された重圧。さまざまな思念が頭をよぎることでしょう。
カシウス:「アーク……」
アーク:身の危険が……
クキバミ:腐女子の抜きどころ
カシウス:「お前には、いろんなものを見てほしい。誰がなんと言おうと、お前には誰かを守れる力がある。……正直なところ、力があるお前を羨ましいって思うこともあった」
カシウス:「……だけど、レイチェルやクキバミに言われて気づいたんだ。俺にできること……それは」
カシウス:「友達の苦しみを少しでも一緒に背負ってあげることだって」
GM:カシウスらしい
アーク:ダイスが絡まないとかっこいい
クキバミ:ええなぁー ええねぇー
カシウス:「アーク、お前の苦しみは俺が一緒に背負う。だからお前も、次に会ったときは……元気な顔を見せてくれよ」
見学のレイラ:泣けますね……
カシウス:そう言って、首飾りを取ろう。一度手のひらの上に持ったのを見つめて、そして握り直す
GM:ひょっとしたらここでアークとお別れかもしれませんからね。カシウスなりの覚悟と思うと、これはすごくいい言葉を投げかけてくれたと思います
カシウス:そうなんだよ……強く生きてくれ……
クキバミ:「長旅の道具は買い揃えたぞ。そろそろよいか?」少し遅れて入ってこよう
カシウス:「ああ、大丈夫だ」首飾りを自分に装備しつつ
クキバミ:「……」これが噂の首飾りかと認識
カシウス:「いくぞ。レイチェルが言ってた合流地点はすぐそこだ」病室から出て行こう
GM:そんな病室の窓の外で、黒い鳥が一羽飛び去っていきます。もうすぐ、二つのシーンが一つに結びつく頃合いですが、もう少しだけ、僕らの主人公に時間をあげましょう
GM:しばらくして、アークが寝ている病室に何者かが入ってくるのをアークは感じます。まだまだ意識は曖昧かもしれませんが、その人物がカツカツと足音を立てて近づき、あなたの胸元をいくらかまさぐるのを感じることでしょう
アーク:…………
ミカ:「ありませんね……」アークを離れ、アークの荷物を漁り始めます
アーク:かつら マスク 付けひげ が出てくるよ!
ミカ:「……」目を細めて、メチャクチャすぎる荷物の中身に嫌気がさしたのか立ち上がって
ミカ:「騙されました。そんなものはないようです」と、独り言を言います
ミカ:「……そうですね、たしかに。この者自体を殺してしまえば済む話かもしれません」
アーク:(……今の人は? 首? ……首飾り……ない?)
ミカ:「いえ、しかし……それではラトヴィック卿が魔剣を手に入れる手がかりがなくなってしまうではありませんか」
アーク:ひとりごとおおいなー(棒
ミカ:「……わかりました、おっしゃることはもっともです」腰から銃を取り出します
アーク:おい誰か止めろよ!!
フロンタ:「ミカ! 何をやっている!」
ミカ:「……! いえ、何も」
フロンタ:「このところ私のためにますます熱心に励んでくれているのはいいのだが……くれぐれも、勝手なことはするな」
ミカ:「失礼しました。ただ、この者が意識を取り戻したのではないかと思って、とっさに構えてしまったのです」言い訳
フロンタ:「……目覚めてくれなければ困るのだがな。もういい、少し外してくれ。君には君の職務があるはずだ」
ミカ:「……はい、失礼しました」退場
フロンタ:「……」黙って見送る
アーク:光り輝いてる
フロンタ:「部下からの不信もやむを得ないか。皇帝の命に背いているのだからな……」
フロンタ:「やはり、今日までが限界のようだよ、アークくん」
GM:フロンタはそう言うと、状態を記録したカルテを手持ち無沙汰そうにめくり、言葉を続けます
アーク:ドキドキ
フロンタ:「……聞こえているんだろう、アーク。そうやって心を失った兵士を私は何人か知っている」
アーク:……
フロンタ:「その一人一人が、私が手をかけて育て、将来を期待された優れた騎士だった」
フロンタ:「彼らは強かった。しかし、誰一人として、そこから立ち直ったものはいなかった。たとえ目覚めたとしても、もはや自らの足で立とうとすらしない……いや、これ以上はやめておこう」
GM:手にしていたカルテにはなんの意味もないと言わんばかりに、それをテーブルの上に置いてしまい、アークを見て言葉を続けます
フロンタ:「君がいったい誰で、何者なのか、私にはまだわからない。だが、これだけは言っておく。青年」
フロンタ:「この世界には、間違ったまま歩みを止める人間も多い。だが、間違っても、傷ついても、それでも歩き続ける人間であろうとすることは、決して間違ったことではない」
見学のコーラル:なるほど
見学のレイラ:サラーの言葉に似ていますね
見学のコーラル:2歩くらい進んだかな
フロンタ:「私は今から執務室に戻って、君を帝都に送り届ける手続きをはじめる。あとは、君の心で決めることだ」
GM:フロンタは、それだけを言い残して退場します。
アーク:そろそろ目覚めようかな
GM:では、フロンタが去った病室で、人知れず瞳を開けるアーク
GM:ちょうどカシウスが離席していますし、カシウスが来るまでアークの演出タイムをとりましょうか
アーク:よーし、なら少し真面目にしようかな
どどんとふ:「カシウス」がログインしました
カシウス:間に合ったな、お待たせだ
コーラル:……
レイラ:……
アーク:ほんと尊敬する!!
GM:真似できないね!
カシウス:俺またやったのか!!
アーク:「(僕は……僕は……)カシウスに……謝りたい」フラフラと武器だけを手にとって
アーク:まぁPLは殴りたいけどね!
カシウス:思わぬ偶然! なんという運命!
アーク:ところで、パート1じゃないけど演出的に鎧着たくないんだけど大丈夫かな?
GM:あー、アークさんがそう言うと思って、とっておきの相手を用意しておきましたよ
レイラ:こう言うとき嫌な予感しかしないんですよね
GM:アークさんは特別に画面に隠されている駒を確認してください。安心して武器だけ持っていけますから
(アーク確認中)
アーク:わかったぞ! 盾も持たないでいっちゃう
GM:ええ、是非そうしてください
GM:さて、そうはいってもカシウスの居場所がわからないアークさんのために、もうすぐ派手な音がなります
アーク:またカシウスが何かやらかしたのか……
GM:何をやらかしたのか、そこまでのシーンを次にやりましょう