【ソード・ワールド2.0リプレイ】動き始めた歯車【英雄志望と二つの剣2nd season 2-4】
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前回のあらすじ
フロンタの紹介で元海賊のコーラルを迎えた冒険者たちは、街に忍び込んで暗殺を試みる蛮族がいるかもしれないとして、その攻撃対象にされそうなコリンズ侯爵の邸宅へ向かう。それは騎士団にフレデリックの身柄を引き渡したレイチェル・ブラックバーンがしばらく身を寄せる予定の邸宅でもあった。
GM:というわけで、コリンズ邸に向かいながら雑談でもしておいてください。裏でクキバミさんのイベントを進行させておきます
コーラル:「よぉ。とりあえず、組むことになったコーラルだ。よろしくな! もやし女にドM兄ちゃんに赤頭のガキ!」
レイラ:「も、もやし!?」
カシウス:「いや、さっきのはお前が扉を蹴り開けるなんて思わなかったからああなったのであって……」
アーク:「僕はアーク。よろしく、海賊のおねーさん」
コーラル:「ま、堅いこと言うなよ兄ちゃん。アタイみたいな美少女に踏まれるなんて、金積んでもなかなかないぜ?」
カシウス:「俺は女に踏まれる趣味はないって……それから、俺はカシウス・クライヴだ。これから協力がいるんだ、よろしく頼む」
レイラ:「私はレイラ・フェルンホルムです。よろしくお願いします」
コーラル:「……モヤシ女、あー、レイラだっけ? あんた帝国人か?」
レイラ:「違います、北レシトリア出身です。それから、あなた失礼ですね」
コーラル:「しつれいー?」立ち止まる
レイラ:「初対面の人に変な呼び名をつけて、失礼以外何になるんですか?」
カシウス:(あー、早速ギクシャクしだした……)
コーラル:「いや、だってモヤシ女じゃん。頭白いし、体細いし……」近づいて
コーラル:胸揉む
コーラル:「胸もねーし」もみもみ
レイラ:「!! なっ ななな、何してるんですか! いきなり!!」顔真っ赤
コーラル:「え? いや……なんだろう、確認?」
レイラ:「痴女ですかあなたは!?」
アーク:(殴られるかな)
カシウス:(殴られるだろうな……止めてやるか……)
コーラル:「痴女じゃねーよ、海賊だよ。あ、アタイの揉む? 結構自身あんぜ」
レイラ:「なんであなたの胸なんて揉まなきゃいけないんですか!」
カシウス:「まぁまぁ、ちょっと落ち着けって、いまから一緒に一仕事する仲間なんだから、お互いにできることとか、得意なこととかを話しておかないと……」
レイラ:「あ?」カシウスぎろり
コーラル:「そうだな、胸の大きさのヒエラルキーははっきりさせときたいよな」うんうん
カシウス:「いやそうじゃなくて、戦闘とか探索とか……」レイラの気迫に怯えつつ
コーラル:「じゃ、ちょっと第三者に確認してもらうか」まぁまぁと出してたカシウスの腕を掴んで
コーラル:レイラの胸にぐい
レイラ:「……」
カシウス:「ちょっ、おまっ! おい!!」
コーラル:「な? ちいせぇだろ?」
レイラ:命中判定 2d6+8 → (1,2)+8 → 11
コーラル:「で、アタイのがー」カシウスの腕を自分の胸に運ぼうとしたところでレイラパンチが……
コーラル:どっちを襲うんだ、これ?
アーク:出目が語ってる
カシウス:たぶん俺
レイラ:カシウスさんですよ?(にっこり
カシウス:か、回避判定を……
アーク:え?
コーラル:え?
カシウス:え?
レイラ:心配ありませんよ、追加攻撃もありますから(にっこり
カシウス:よーし、回避判定拒否だ!
レイラ:威力10+9(C10) →(3,4)→ 3+9 → 12
カシウス:防護点3! 9点ダメージだ!(残りHP19)
レイラ:頭のてっぺんに叩き落とす感じでパンチ
カシウス:「あがっ」ガクンと体ごと倒れてコーラルからも解放……
レイラ:「なにしてるんですか!」
カシウス:「いや、今のは俺のせいじゃ!」
コーラル:「おー、モヤシかと思ったけど、結構力あるじゃねーの」
レイラ:「まったく、カシウスさんになんてことするんですかあなたは!」コーラルに
コーラル:「え? 殴ったのはレイラだろ?」
レイラ:「原因作ったのはあなたでしょう!」
コーラル:肩すくめてアメリカンやれやれポーズ
アーク:「カシウス平気?」回復いる?
カシウス:「悪いアーク、ちょっと回復頼んでいいか? レイラ本気で殴ったみたいだ……」
アーク:「えーい」キュアウーンズ カシウスのHPを7回復
コーラル:「ん? 赤頭のガキんちょはプリーストか」
アーク:「うん、でも魔法より剣の方が得意だよ」
コーラル:「ふーん……で、この兄ちゃんはなにができんの?」カシウス指差し
カシウス:痛いところをつくなぁ!
3人:「……」
カシウス:「あー、えーっと……まぁ正直その二人に比べたら俺は戦力にはならないかもしれないが……」
コーラル:「え? じゃあ……あれか! ゴクツブシか!」
カシウス:「ひ、否定はしないが……でもちゃんと、奇襲とか斥候の仕事はしてる。これでもスカウトだ」
アーク:奇襲攻撃が当たるとは言ってないけどね
レイラ:あとはラッキースケベ要因です
コーラル:そこは否定しろよ! あと補足が酷すぎる!
コーラル:「ふーん……」3人を見て「変なやつらだな、あんたら」
レイラ:「天下の往来でおへそ出してる人に言われたくありません。そういうあなたはいったい何ができるんですか?」喧嘩腰
コーラル:「アタイか? アタイができることは……こいつだ」大斧をズガンと地面に突き立てる
コーラル:「暴れ回るのは得意だぜ? ま、アタイの攻撃に巻き込まれないよう、注意するこったな」
レイラ:「せいぜい後ろから切られないように注意しますよ。まったく、なんであなたみたいな海賊の犯罪者が騎士団にいるんですか(そしてどうして私がそんな人と行動しないといけないんですか!)」
カシウス:「たしかに、フロンタの話だと何か事情がありそうな雰囲気だったが……」
コーラル:「あー、最初は帝国騎士団の海軍に捕まって、帝都の牢屋に入れられてたんだけどな? そのあとクエストかけられて移送されて、ここであのハゲオヤジの命令に従えって言われた」
レイラ:「なんだ、あれだけ啖呵切っておいて、結局捕まったんじゃないですか」
カシウス:「まぁまぁまぁレイラ! お互い何ができるかもわかったし、ほら、コリンズ侯爵の家ってあれだろ?」
GM:というわけでみなさんがコリンズ侯爵の邸宅が見えるところまで移動したとき、邸宅からはなにやら騒がしい声が次々に起こっておりました
その数分前のこと。レイチェルとクキバミは、送迎隊へフレデリックを引き渡し挨拶を済ませ、一足先にレイチェルの滞在先であるコリンズ邸へ向かっていた……
レイチェル:「くっきーって、お父さんからなんて言われてついてきてるんだったっけ?」
クキバミ:「魔動機のお目付役と名目は打たれておる。が、娘を一人で送り出す父の親心であろうな、話し相手も頼まれたぞ」
レイチェル:「それじゃあ、魔動機をお届けしたらお仕事はおしまいで、あとは私の相手ってことだよね?」
クキバミ:「む、たしかにそうじゃの。どこか見に行きたいところでもあるのか?」
レイチェル:「うーん『見に行きたいところ』ね……『見てみたい景色』ならあるけど……」考えるそぶりをしたところで
GM:コリンズ邸のなかから男性の悲鳴が聞こえます
クキバミ:「む! レイチェル、今のは聞こえたか!?」
レイチェル:「コリンズさんが襲われたんだ! 行きましょ! クッキーなら何かできるでしょ!」
クキバミ:「任せよ! このクキバミ、どんな事件も解決してみせるわ! いざ参らん!」