【ソード・ワールド2.0リプレイ】帝国商会襲撃事件【英雄志望と二つの剣2nd season カシウス過去編4】
前回のあらすじ
妖精の宝石を奪われたカシウスはレイチェルとともに帝国商会本部に忍び込んだ。妖精の宝石を取り戻すために隠密行動を続ける。
GM:さて、帝国商会の本部は地下1階地上3階の石造りの建物です。現在2階にいますが、調査する階を選んでもらう必要があります
カシウス:1階は人目が多いって言ってたな……
GM:カシウスはフェアリーテイマー魔力で目標値9に挑戦することで、妖精の気配を感じることができます
カシウス:ダイスで7以上か……不安だ
GM:7以上で不安になるのがカシウス
カシウス:だが妖精との絆があればなんとかなる、やってみよう
カシウス:フェアリーテイマー魔力 2d6+2 → (4,6)+2 → 12 成功
カシウス:感じる!
GM:カシウスは足元、階下から妖精の力を感じます
カシウス:地下かもしれないけど、1階だと信じたい
GM:ひとつの階を調査するたびに隠密判定11を行います。妖精のいる階でフェアリーテイマー魔力の判定で9を出せば妖精さんの部屋を特定できます
カシウス:なかなかシビアだがやってみるしかないな、1階に向かうぜ
カシウス:目を閉じて集中して感覚を研ぎ澄ませてから、「……1階だな。間違いない」
レイチェル:「1階ね、人が多いから注意して。私が先を歩くから」
カシウス:「よろしく頼む」
GM:では1階に移動しますが、レイチェルが先導して様子を見つつ、人目のないタイミングで少しずつ移動していきます。
カシウス:こそこそ
GM:とここで、レイチェルが先行しているうちに商人が数人通りがかります。レイチェルが離れているため魔法の補助はありません。隠密判定11をお願いします
カシウス:隠密判定 2d6+5 → (5,5)+5 → 15 成功
カシウス:お前は誰だ!
GM:ついに自分で言い出した
カシウス:こんな出目が本編でも欲しい
GM:ではカシウスはとっさに物陰に隠れてやり過ごします
カシウス:「……ふぅ」
GM:レイチェルもほっと胸をなでおろしたところで、妖精さんの気配がしたあたりまでたどり着きます
カシウス:念のため妖精さんレーダーだ!
GM:では同じく目標値9でどうぞ
カシウス:妖精さんレーダー 2d6+2 → (3,6)+2 → 11 成功
外野:僕らのカシウスを返せ
カシウス:何か病気かも
GM:では、カシウスはこの部屋こそ妖精の宝石が置かれている部屋に違いないと直感します
カシウス:「この部屋で間違いないな。……よし、俺が開ける。レイチェルは下がっておけ」
レイチェル:「うん……」ハラハラ
GM:では、カシウスがそっと扉を開けると、そこは物置になっており、中には誰もいません
カシウス:やったぜ
GM:そして壁際の大きな木箱の上に大きな麻袋が置いてあり、その横に昨日見た黒マントが置いてあります
カシウス:「昨日見たのと同じやつ……ってことは、やっぱりあいつらはここに隠してたってわけか」麻袋を漁ってみるぜ
GM:では、麻袋の中にカシウスのものも含め、いくつかの宝石があるのがすぐにわかります。カシウスならそのうち一つからすぐに自分のものを見つけることができるでしょう
カシウス:「あった……よかった、間違いない」取り出して確かめて安堵
レイチェル:後ろ手にそっと扉を閉めながら、レイチェルもほっと一息「よかった……」
GM:と、カシウスがほっとしたところで、宝石が少し光って
光の妖精:「はーーっもう! あんた遅いわよ」(妖精語)
カシウス:「おいおい、いきなりその反応かよ、手厳しいな」(妖精語)
光の妖精:「あんたがあの女にデレデレしてるからこういうことになるんじゃないの!」(妖精語)
カシウス:「悪かったな、遅くなったのも奪われちまったのも謝るから」(妖精語)
レイチェル:「ふふっ、妖精さんありがとうって言ってる?」
カシウス:「遅いって怒られたよ。逆にいつも通りで安心した……って、そうだ」
カシウス:「レイチェルもお前を見つけるために手伝ってくれたんだぞ? ちゃんとお礼くらい言っておけよ?」(妖精語)
光の妖精:「……へ? そうなの?」(妖精語)
カシウス:「ああそうだ。レイチェルがいなかったら今頃捕まってたと思うしな」(妖精語)
光の妖精:「むむむ……」しぶしぶレイチェルの方を向いて
光の妖精:「わたしがいないとポンコツなご主人のお相手ご苦労様ね! でももうわたしがいるから大丈夫だから!」べーっ(妖精語)
レイチェル:「あれ? なんか私嫌われてる?」動作を見て
カシウス:「悪い、こいつなりのありがとうだ」
レイチェル:「そっか、それならいいけど」
GM:と言ったところで、外から足音がしたのに二人は気づきます
カシウス:!
レイチェル:「誰か来るかも! カシウスは隠れてて、わたしが相手するから」
レイチェル:カムフラージュ 2d6 → (6,6) → 自動成功
GM:ヒロイン力がすごい
カシウス:「悪いな、すまんが頼む」物陰に隠れておこう
GM:では再び隠密判定です 目標値は11
カシウス:隠密判定 2d6+5+4 → (5,2)+9 → 16 成功
カシウス:俺も昔はダイス目がよかったんだ、だけど2ヶ月くらい後からな……
GM:星の巡りが変わるんですね……
GM:では、クライマックスイベントといきましょう
GM:カシウスが息を潜めていると、扉が開きます
GM:そこには昨日カシウスが交代するときに声をかけていた警備兵の姿があります
警備兵:「お嬢さん? どうしてこんなところに?」
カシウス:(あいつは、あのときの……?)
レイチェル:「はい、お父様からのお使いを頼まれてきたんですけど、迷ってしまって、疲れて休んでいたところです。あなたはどうしてここに? 昨日襲撃があったと父から聞きませんでしたか? 倉庫の警備が……」
GM:レイチェルがそこまでいうのを聞きながら、警備兵は後ろ手に扉を閉めます
警備兵:「お嬢さん、いくらお嬢さんでも帝国商会の倉庫に無断で入られちゃ困りますよ。他の人に見つかっていたら……」
GM:そこまで言うと、警備兵の目が鋭いものに変わります
カシウス:(様子がおかしい……何をする気だ?)
GM:警備兵はレイチェルの片腕を掴むとレイチェルを軽々と荷物に叩きつけます
警備兵:「おい、そこにあった袋、どこにやった……?」
GM:レイチェルは壁にぶつかって、カシウスの隠れているところからも表情が見える位置に倒れます。弾き飛ばされたときに腹を殴られたのか、苦しそうに抑えています
カシウス:「おいてめぇ!!!」飛び出さないで何が男だ!
カシウス:そして俺は……異貌を発動するぞ。このクソ外道に手加減する必要はねぇよなぁ!?
警備兵:「……おまえ、昨日のやつだな」剣を抜きましょう
カシウス:「あぁ、てめぇとは一回会ってるなぁ。しかしどういうこった? そんな慣れた手つきで剣なんて抜きやがって……」
レイチェル:「カシウス……だめ……れい、せいに……」
カシウス:「てめぇは黙ってろ!!」
警備兵:「ふん……なるほど、取り返しに来たってか」
カシウス:「その口ぶり……やったのはテメェで間違いねぇな。どっちだ、俺をナイフで刺したやつか? それともトドメを刺し損ねた後ろの野郎か?」
警備兵:「さぁどっちだかな。戦って確かめてみろよ。どうせお前の方が弱いんだからよ」
カシウス:「言ってくれるじゃねぇか。後悔すんなよ。死んでも文句は聞かねぇからな!」
GM:戦闘を開始します!
カシウス:おう!