【ソード・ワールド2.0リプレイ】アイラットは雨模様【英雄志望と二つの剣2nd season 1-6】
前回のあらすじ
有害植物とは植物モンスターのことだった。監視所の役人から草原の地図をもらった冒険者たちは、その生息場所の調査を開始する。
探索項目の一覧
一般情報 監視所の近くにはいない
〈地図製作判定13〉
〈天候予測判定11〉食人植物 〈見識判定12〉
〈文献判定13〉
〈聞き込み判定13〉トゲトゲ 〈聞き込み判定13〉
〈聞き込み判定13〉
〈見識判定11〉
調査1日目
アーク:とりあえず話を聞いて回るよ!
カシウス:俺は天候予測かな。スカウトで協力出来そうなのはこれだけだ
レイラ:わたしも聞き込みをしようと思います
1日目の調査
アーク:聞き込み判定13→成功→目撃情報の獲得
カシウス:天候予測判定11→失敗
ノイ:天候予測判定11→成功→7日ほど前から水が広がりはじめる
レイラ:聞き込み判定13→失敗
GM:というわけで、目撃証言から食人植物がいると推測される範囲が限定されました
アーク:雨の話はどういうこと?
GM:他の情報と組み合わさると重要な情報になりますので、今は頭に留めおけば十分です
サラー:今はまだわからないってことよ
調査2日目
サラー:それじゃ、アタシも振らせてもらうわ。セージが必要そうなものが多いみたいだし、運命変転もあるならそう難しくはないでしょう
アーク:僕もラックと運命変転があるから、調査を続けたほうがいいね
2日目の調査
サラー:見識判定12→失敗
アーク:聞き込み判定13→成功→より新しい目撃情報の獲得
カシウス:地図製作判定13→成功→水の流れはシーズンで変わる
レイラ:聞き込み判定13→成功→トゲ植物の情報獲得
サラー:ダイスが7だと運命変転できないじゃない…7でさえでなければ成功するのに…
GM:とはいえ他の皆さんで情報獲得です
アーク:カシウスが成功した…!?
GM:さらに食人植物の予測場所の範囲が小さくなります。半径3マス範囲です
GM:水の流れですが、真北から西に向かって流れる川の流れが、年によって変わるようです
カシウス:せっかく成功したのにそれだけだったぜ!
GM:そしてトゲ植物のほうですが、北東監視所の真北にいます。全体の1/4にまで捜索範囲が限定されます
サラー:一応ここまで調べれば、あとはなんとかなりそうね
調査3日目
サラー:7以外が出ればいいんだから、アタシが見識判定からいくわよ
アーク:聞き込みしてみる
3日目の調査
サラー:見識判定12→失敗
レイラ:聞き込み判定13→失敗
アーク:聞き込み判定13→成功→トゲ植物がいたのはは水辺ではなかった
カシウス:見識判定→失敗
サラー:7さえ出なければいいのに…
アーク:サラーがここまで酷いのが予想外
サラー:というかアタシ、セージとしての仕事って、このキャンペーンでまともにした覚えがないのよね
GM:遺跡の番犬相手にも魔物知識判定ミスってましたね
アーク:最初のカニにも…
GM:とはいえアークで追加情報です。トゲ植物は水辺にはいません
サラー:5日間しか仕事できないと思えば、そろそろ限界かしらね。GM、見識判定は出発後でも試みられるかしら?
GM:はい、文献判定はここでしかできませんが、見識なら可能です
調査4日目
ノイ:それじゃ、4日目から出発しちゃおうか
サラー:アタシだけ、少し調査してから出発でもいいかしら? 文献判定だけでも開きたいわ
4日目の調査(半日)
サラー:文献判定13→失敗
サラー:アタシ今回はダメね…変転しても1足りないわ…
アーク:じゃあ出発か
GM:調査の結果をまとめると、次のようになりますね
赤のひし形の範囲に人食い植物/紫で塗られた範囲にトゲ植物
討伐へ出発
GM:では調査中お休みしていたノイちゃんに代表で経路を指定してもらいましょうか
ノイ:とりあえず急ぎで食人植物の近くまで向かうよ。そこからは、左回りで塗り絵かな
GM:了解です。ここでみなさん、地図にあるはずの水辺が見当たらないことに気づきます。どうやら本当に流れが変わってしまっているようです
ノイ:お
アーク:雑草は?
GM:見当たりませんね。というあたりで、4日目は野営ですかね。明日と明後日でまとめて倒さなければならないことになりそうですが、無事に発見できるといいですね
悩むレイラと騎士をやめたサラー
レイラ:順調にいったところで、野営しながらサラーさんとお話ししていいですか?
サラー:あら、何かしら
レイラ:「サラーさんは、元は騎士団の関係者だったんですよね? …どうして辞めたのか、聞いてもいいですか?」
サラー:「あら。急にどうしたの、レイラちゃん」
レイラ:「いえ…私がいままで騎士としてやってきたことって、何の意味があったんだろうと思って…」
サラー:「……」
焚き火を囲んで語らう二人
サラー:「こないだアークに言われたこと、気にしてるのかしら?」
レイラ:「……はい。私は、騎士はもっと誰かを守るためにあるものだとずっと思っていましたが…あんなことをする人たちのところで、いままで私は時間を使っていたのかなって…」
サラー:「…アタシは関係者、というより…騎士だったわ。あなたと同じ、ね」
サラー:「ただ、あなたのように騎士道のためにというわけじゃなかった。理想はあったけれど、現実を知って、嫌になって、そして騎士をやめた」
レイラ:「…やっぱり、あれは…現実で、日常的にあったことなんですか…」
サラー:「んー。あのときとはまた違うけれどね。…まぁそうね。あなたも、理想と現実のギャップに悩んでいるのよね」
レイラ:「……」
サラー:「いまは緊急時だから、ああいうことも行わないといけなくなる。…彼ら二人の行いは、どちらも“正しい”ものだった。ゆえに、関わってしまったこと自体が“間違い”だった。…止めなかったアタシも同罪だけどね」
レイラ:「……」膝を抱えて顔をうずめます
サラー:「理想なんていうのは、しょせんは“エゴ”の押し付け合いよ。あなたは、もう少しわがままになった方がいいと思うわ」
レイラ:「…」
サラー:「…」
サラー:ちょっと最後に、声色が男になるけれども、気にしないでね
サラー:「レイラ。間違わない人間なんかいない。いるのは、“歩みを止めてしまった人間”と“傷ついても歩き続ける人間”だけだ」
レイラ:「…わたしは……ハイマンの私が兄のようになるには、間違えちゃいけないんです……」膝を抱えたまま小声で
サラー:その言葉は、聞かなかったことにしておくわ
GM:どなたか、この一連の会話を聞いておきたい方はいますか?
アーク:「むにゃむにゃ……もう食べられないよ…」
カシウス:ダメだこいつ