【ソード・ワールド2.0リプレイ】アイラット平原は雨模様【英雄志望と二つの剣2nd season 1-2】
前回のあらすじ
不穏な情勢に陥ったレシトリア帝国で、アークは土塁建設の労働に従事していた。アークにとって、それは今できる精一杯の“みんなのための行動”なのかもしれない。
アークに依頼を託してしまう女性騎士
GM:というわけで、アークさんは今日も今日とて強制労働中です
アーク:魔力撃スコップ!
アーク:威力30+13(C12) → (5,3) → 8+13 → 21
アーク:どかーん!
GM:威力が半端無いですね…そのすぐれた身体能力は騎士団にとっても重宝するものでしょう
アーク:撒き散らした土を頭からかぶったりしながら
GM:そんな土をかぶったアークに女性騎士が声をかけてきます
ルーンフォークで秘書官のミカ
女性騎士:「アークさんでよろしかったでしょうか?」
アーク:「なにー?」
GM:見上げたところに立っているのは、首に硬質素材がついたルーンフォークの女性です
女性騎士:「ラトヴィック卿から特別に依頼したいことがあるとのお話です」
GM:無表情に書類までかぶってしまった土をパタパタと落として
アーク:「…おねえさん誰? それに、ら…なんだっけ?」
女性騎士:「フロンタ・ラトヴィック騎士長からのご依頼です」
アーク:「また別の仕事? せっかく穴掘り楽しくなってきたのに」
女性騎士:「はい、冒険者でなければ難しいお話です。北の平原の有害植物を取り除いて欲しいとのこと」
アーク:「有害植物! セコ茶育ててるときも大変だったよ!」
女性騎士:「はい、農地の拡張にあたって是非とも排除していただきたいとのことです。このところお仲間の方々を見かけませんが…」
アーク:「今度は雑草駆除かー。あ、みんなは商人さんの家にいるはずだよ!」
女性騎士:「かしこまりました。本日中に合流のうえ、5日以内に排除いただくようよろしくお願いします」羊皮紙を一つ渡します
GM:というわけで、今回はいたずら心からアークに依頼書を任せてみます
第2シーズン第1シナリオ
「アイラットは雨模様」
依頼:アイラット平原北の有害植物を排除せよ
依頼主:フロンタ・ラトヴィック騎士長
報酬:4000G/人
可能ならば1000G程度を難民自治組織に寄付するよう協力求むとのこと
レイラ:ラトヴィックさんの考えですか?
GM:はい、正規の依頼書に加えて手紙が添えられてあり、手書きでその旨が書かれています
ノイ:なら協力するかな
アーク:アークは気づいてないけどね
サラー:無事に手紙だけは届けてね…
2週間ぶりの合流
GM:というわけで、それぞれに難民の手伝いなどをしているところなのかな、そこに珍しく紙なんてものを持った赤髪の青年が元気に走ってきます
アーク:「みんなー」メイス構えて
レイラ:ん?
カシウス:ん?
アーク:「久しぶりー」魔力込めながら
レイラ:とっさに構えましょう
アーク:えーいっ! 地面にズドーン!
アーク:威力30+13(C12) → (3,3) → 6+13 → 19
カシウス:「おい、ちょっと待て! その構えてるものをっ!」
アーク:みんな土まみれー
サラー:命中判定は!?
アーク:2d6+9 → 15
回避判定:ノイ・サラーは回避できず
GM:というわけで、あたりに土が散乱し、飛び退いたカシウスとレイラは被害を受けませんが、格闘戦闘をこなしていなかったノイとサラーは土を被ります
サラー:「…アークちゃん?」にっこり微笑みつつ両手広げてジリジリ
アーク:「あ、ごめんさっきまで穴掘ってたから癖で…」
サラー:ほっぺはさんでキスしようとするわ
アーク:ぎゃーっ
カシウス:妖怪土漢女(つちおとめ)
サラー:「久しぶりね~…会えて嬉しいわ~ むちゅ~ってしてあげるむちゅ~って!」
アーク:「うん! 久しぶりだね!」
GM:アークが身の危険に気づいてない! 誰か止めろ!!
カシウス:「おい、サラー落ち着けって!」
サラー:とりあえずほっぺにちゅーして放り出して土払うわ
ノイ:「うっ、ぺっぺっ…」土が口に入ったー
カシウス:「大丈夫か…?」ロボだから爆発したりしない?
ノイ:しない!
カシウス:カシウス汁で口ゆすぐ?
ノイ:いらない!
サラー:「もー、髪までザラザラ。お風呂はいらなきゃならないじゃない、まったくもう」
サラー:「今度やったら一緒にお風呂はいって背中流しちゃうわよ♪」
アーク:「洗ってくれるの? 背中洗うの苦手なんだー」
サラー:「それ以外のところも…うふふ」
GM:やっぱりサラーって怖いよネ
サラー:いやん。こんなに可憐なのに?
レイラ:びくぅ!
そして本題を思い出す
カシウス:(しかしアークがこっちまで来るって珍しいな…なんか用事か?)
サラー:「で、何の用なのアークちゃん?」
レイラ:「まさか土かぶせにきたわけじゃないですよね?」
ノイ:アークならありうる
カシウス:まさか
アーク:「あ、そうだ忘れてた。みんな雑草引っこ抜くの手伝って!」
カシウス:「雑草?」
アーク:「ええと、はい、依頼書! あれ? 依頼書?」
GM:おい! アークそれはまずいって!
GM:探索判定9で探そう
アーク:2d6 → 7 失敗
サラー:…
カシウス:…
アーク:「依頼書があったってことは冒険者の仕事だったんだね!」
カシウス:「なくしたらやばいやつじゃないのか、それ…?」
サラー:GM、アークの体に探索判定
ノイ:お、おう…
サラー:2d6+4 → 12 成功
サラー:見つけたわ、服の中に手を突っ込んで引っ張り出すわよ
GM:ではサラーは目標物を見つけます
レイラ:なにを探したんでしょうねぇ…
アーク:「あ、あった」
サラー:「まったくもう…さて、どれどれ…?」
GM:というわけで、報酬と仕事内容が皆さんに伝わります
アーク:「雑草引っこ抜いたら4000Gだよ! 5日もかかる広い農地なんだって!」
GM:完全に雑草抜いて回る仕事だと勘違いしているアーク
レイラ:「冒険者に依頼するような仕事ですかね、それ?」
カシウス:「5日か…骨が折れるな…まぁみんなが受けるっていうんだったら受けるが…」
ノイ:「それにこの状況で雑草駆除に4000Gも出すって…」
サラー:「まだ坊ちゃんのための使いも来ないまま、やっときたと思えば依頼か。さて何が起こっているのかしら…」
サラー:「ま、断る理由がないわけでもないけど…できるだけ受けたいわね、これ」直接会って話ができる機会が欲しいわ
カシウス:ただラマン爺さんにも断りを入れないと
ノイ:たしかに
GM:そうですね、この辺でラマンさんに出てきてもらいましょうか。契約更改もありますからね
情報通のラマン爺さん
ラマン:「おやおや、何やら賑やかだね」庭先に作られた大穴を見つつ
カシウス:「悪いな、その穴は後で埋めておくよ」
アーク:カシウス頑張って!
ノイ:「アークがね」
アーク:…
レイラ:(作業現場でアークさんはちゃんとできてたんでしょうか…)
ノイ:オカン属性だ
カシウス:さすオカ
ラマン:「おや、赤髪くんまで揃っているということは、なんじゃ、依頼でもきたか?」
レイラ:「そのようです」
サラー:「ラマンさん、今日の近衛隊の副隊長のパンツの色ご存知かしら?」皮肉ですので悪しからず
ラマン:「それを教えたらいくらもらえるのかの?」
サラー:「そうね、カシウスのパンツの色は教えてあげるわ」
アーク:「…商人さん変態さん?」
カシウス:(そんなことよりなぜ知られているんだ…)
アーク:「ズボン下ろすの?」
サラー:「生見せは別料金よ」
ノイ:「なんの話ししてるのよ…」
カシウス:「そうだぞサラー!」
ラマン:「カシウスの下着など一銭にもならんわ、見とうない」
サラー:「あら、そう? アタシにはそれなりに価値あるけど」
アーク:「だって、カシウス」
ノイ:「カシウス…」
カシウス:「とにかく見せねぇよ! あとサラーが言うと怖いよ!」