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【ソード・ワールド2.0リプレイ】ダインハイト要塞、陥落【英雄志望と二つの剣5-6】

<前回 オープニング1−1過去編2−13−14−15−1

 

あらすじ

無事に第1シーズンの全5シナリオをクリアした探索者たち。GMがシーズン間の無料宿泊所を提供しようとすると、そのボーナスすら疑い始める人間不信を炸裂する。訓練されてしまったプレイヤーたちは無事にボーナスを活用することができるのか!?

 

ノイ:フレデリックは泊められるのかってことと、警備以外の仕事に使われることはないのかってことが心配かな

GM:それらは心配ありません。フレデリックはラマンにとってもカードになるので、ここで恩の一つも売っておきたいところですし、ラマンはしばらくここを空けるので、仕事を頼むことはありません

サラー:渡に船ではあるわね

 

サラー:「………と、いうわけなのだけれど、どうかしら、みんな?」

レイラ:「警備ですか…フレデリック殿の安全が確保できるならその方がいいかもしれませんね」

カシウス:「ラマンには世話になってるし、騎士団も忙しすぎてこっちに手が回らないみたいだ。俺はこの話乗るよ」

アーク:「…」

ノイ:「わたしも賛成。テントで泊まりながらフレッドを守るのは難しすぎる。仕事するにしても拠点はほしいし」

 

サラー:「アークは、どう?」

アーク:「…こんなときに自分だけが大事だなんて間違ってる! フレッドを助けてくれるのはうれしいけど…僕はいやだ」

アーク:僕は断るよ。こんなときに助けあわない商人さんは、悪い商人さんだ

カシウス:ラマンのことは嫌いになっても、商人のことは嫌いにならないでください!

アーク:だから僕は1人だけ難民たちと生活する。

サラー:「…あなたは違うのかしら、アーク?」

アーク:「…これでも神官見習いだ。怪我人の手当てくらいならできる」

サラー:「それは、彼の家を拠点としてもできることよ」

アーク:「それはわかるよ、けど…気持ちに考えがおいつかないんだ」

サラー:「…そう。なら、これ以上は野暮ね。好きにしなさい。ただし、体には気をつけなさいね」

アーク:「ごめんね、どうしても譲れないんだ」

 

フレデリック:「アーク…私が意見を述べる立場にはないかもしれないが、わたしはまだ誰かに保護されていなければならないと思っている」

アーク:「うん、フレッドは利用できるものはすべて利用するべきだよ」

フレデリック:「それに、帝国のことはあまり信用していないのだ。だからこの話、断るわけにもいかない。だがもし、アークがいてくれるなら…」

アーク:「フレッド、ごめんね。僕はただ、これを引き受けたら自分が許せないんだ。だからこれは僕のわがままなんだよ」

フレデリック:「…わかった。ならこれ以上なにも言うまい」

レイラ:「アークさん…フレデリック殿の護衛、しかと引き受けました」

アーク:「うん、騎士様なら安心できるよ。お願い」

 

サラー:(感情が理性に追いつかない、か。若く、青い。けれども、彼はそれでいい。己の小ささを知り、それでも強くなろうと、折れることなく続けることができれば、彼は強くなる…だけど…)

サラー:「アーク、あなたはアタシに言った。全ての者を守る、と」

アーク:「言ったよ」

サラー:「でも、アタシたちは守れなかった。ダインハイトは堕ち、多くの者が死んだ」

アーク:「そうだね、僕たちが弱いからだ」

サラー:「そうね。だから、あなたはきっと強くなる。けれど…」

サラー:「失った命には、何と言うのかしら? あなたが弱かったから失われた命に、強くなったあなたはなんと言うのか。それだけは、考えていなさい」

アーク:「…そうだね、僕はまだ未熟だ。多分これからももっと辛いことはあるんだと思う…けど…」

 

アーク:「そのとき、僕は自分を曲げたくないんだ。自分の気持ちに正直に生きたい」

 

カシウス:(…自分の気持ちに正直に、か)

アーク:「ごめんね、みんな。そういうことだから、僕は怪我人の手当てをしてくるよ!」走って去るよ

レイラ:「フレデリック殿はいいご友人を持たれましたね。…私も、いい仲間を持てたと思います」

フレデリック:「ああ、そうだな」

ノイ:「わたしたちもそろそろ行こう?」

サラー:「ええ。そうね…」

 

GM:気持ちに引っ張られるように、夜の闇へと駆け出したアーク。その背中を見送り、松明の明かりに先導されながらラマンの別荘へと向かう5人。

GM:駆け出した深い闇の中で、いったいアークは何を見ることになるのか…

 

サラー:その最後尾、思わしげにアークの背中に視線を泳がせながら

サラー:「自分の気持ちに正直に…それを言うには、まだ早いわよ、お坊ちゃん…」

サラー:(彼は悩まない。考えない。…それはまっすぐな強さ。だけど、危うい強さでもある…)

サラー:「…さて、彼は持っているのかしら」

 

サラー:「王の器を」

 

GM:というところで、第1シーズンを終了いたします。

ノイ:サラが持っていった!

レイラ:なんですかその意味深な発言は!

GM:アニメ的に言えば、直前まで松明で照らされた横顔、最後の一言だけ画面暗転、あるいはアークのクローズってやつですね

サラー:アタシはそういう立場だと思うのよね。あとはGMに任せるわ

アーク:なんか僕も主人公になってきた気がする!

GM:では、成長処理をしながら第2シーズン、アイラット編をお待ち下さい!

 

第5シナリオ ダインハイト要塞、陥落 シナリオクリア

経験点 1000+200=1200点
報酬  計7920G→1人あたり1584G
名誉点 396人の救出→39点

 

  

次回、ノイちゃんラジオ「第1シーズンまとめ」を予定
これまでの展開と第2シーズン以降へのフラグをまとめちゃうゾ☆