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【ソード・ワールド2.0リプレイ】ダインハイト要塞、陥落【英雄志望と二つの剣5-5】

<前回 オープニング1−1過去編2−13−14−15−1

 

あらすじ

ダインハイトから逃げ出す市民を守って戦う冒険者たち。苦戦を強いられるも高レベルの巨人にノイが怒りの2回転クリティカルを浴びせたことで形勢逆転。巨人が膝をついたところに援軍の騎士団が到着する。巨人は追撃を諦めて撤退したのだった。サラーは騎士団を率いる人物を知っているようで…

 

GM:さて、次々とダインハイト市民が駆け込んで行くアイラットに、皆さんもようやく到着というところですかね

GM:みなさんの奮闘は帝国騎士団の斥候によって伝えられており、あなたたちが無事にそこにたどり着くと、一人の男が声をかけてくることになります。

 

アーク:だけど止まらないぞ!!

カシウス:やめたげて!!

レイラ:シショォォォォッ!

サラー:アークちゃんに声かけて止めてもらおうかしら

アーク:はーい

ノイ:聞き分けはいいんだ…

レイラ:では私のほうも止めましょう

 

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帝国騎士団弓砲隊長フロンタ・ラトヴィック
帝国騎士で随一の弓の腕を誇り、かつてサラーに弓を教えていた人物。真面目で無骨な武人の典型といった性格をしている。皇帝からの信頼も厚く、帝国の食糧危機解決のための要衝アイラットの開発事業団団長を兼業している。

 

GM:向こうの方ではサラーのことには気づいていないので、先にレイラの馬車から話しかけましょうかね

フロンタ:「見事な働きだった。市民の保護への尽力、こちらからも感謝する」

レイラ:御者台から身軽に飛び降りて「公国騎士団第二分隊所属、レイラ・フェルンホルムです。この度はご協力ありがとうございます!」

 

サラー:さて…気が重いわね。アタシ、師匠には何も言わずに飛び出してきちゃったし

カシウス:何も言わずに出てきたのか…師匠は大事にしろよ!

サラー:別に隠れるようなことはしてないわよ。まぁ服装やら髪型やら、当時に比べればハッチャケてるから気づかれないかもしれないけど

ノイ:漢女(おとめ)になってるのは?

サラー:それも知らないでしょうしねぇ…

ノイ:えぇぇ…

 

フロンタ:「騎士団ということは、同行している者もそうなのかな? 失礼ながら、軍服には見えないが…」

カシウス:「…俺は騎士じゃない、ただの冒険者だ」チャリオットを降りてっと「一応、ここまで連れてきはしたが、怪我人もいる。手当の方もよろしく頼む」

レイラ:やだ…カシウスさんがかっこいいっぽいです

アーク:っぽい

ノイ:っぽいね

フロンタ:「可能な限りのことはやる。私と我が隊に任せてくれれば、案ずることはない」

レイラ:「ありがとうございます」

フロンタ:「とはいえ、冒険者ということなら今後も協力を仰ぐことがあるかもしれない。その折はよろしく頼む」

ノイ:「それに関しては、少なくとも日々を過ごす分くらいは働かせてもらわないとね」そもそも泊まるところがないし

フロンタ:「もう一つの馬車も、君たちの同行者かな?」

レイラ:「はい、彼らも協力者です!」

 

サラー:ひょいと軽やかに飛び降りるわ。で、フレッドを抱えて下ろしてあげましょうか

フロンタ:ではそちらに近づいて行って「ご協力に感謝する。わたしは…」

アーク:「助けてくれてありがと、おじさん!」

カシウス:おじさんって!

ノイ:アークしかできない

フロンタ:「あ、ああ…こちらこそありがとう。帝国騎士団のフロンタ・ラトヴィックだ。冒険者と聞いた。見事な戦い、賛辞を送ろう」

アーク:「ありがとう! 僕はアーク! 冒険者だよ! …えっと、偉い人?」

フレデリック:「アーク! すごく偉い人だ! 言葉に気をつけろ!!」横からどかり

レイラ:「帝国騎士団のトップ5みたいな人ですよ!」(こそこそ

アーク:「へー。強いの?」

レイラ:「とても強いに決まってます!」(こそこそ

アーク:(でも鎧着てないし、騎士様っぽくないなぁ…なんか強そうじゃないし…)

ノイ:ひどいww

 

フロンタ:「それで、そちらは…」

サラー:「お久しぶりですわね、師匠。窮地を救ってくださったこと、感謝いたしますわ」

フロンタ:「!! 見た顔だと思えば…そういうことか…」

サラー:「冒険者のサラー。今はそう名乗っております」

フロンタ:「…ふむ。それが君の選び取る道というなら、何も言うまい。今回の働きは…」

フロンタ:「もう少し引きつけてよく当てろ。まだ修練が足りんようだな」

サラー:「ええ、最近は修練の不足を実感させられる毎日ですわ…フロンタ隊長」彼をすっと正面に見て

 

レイラ:「弓砲隊長という弓と砲撃に特化した部隊で、つまりこの人はレシトリアで一番の弓取りということです」こそこそ

アーク:「でも剣も鎧もつけてないし、弱いんじゃないの?」

レイラ:「これだけの装備でヴェルチ殿と戦っても勝てるかもしれないくらいすごい人なんですよ」こそこそ

アーク:「なら騎士様の方がいいな! だって鎧がないとダサいもん!」

カシウス:「アークその辺にしとけ!」こそこそ

ノイ:ダサいってwww

サラー:あんた、ウチの師匠をとことんディスるわね

アーク:騎士はやっぱり鎧と剣だよ!

サラー:…いや、まぁ…実際女にはモテなさそうよね、師匠

ノイ:サラーまでwww

 

サラー:「彼を、重要保護対象として受け入れをお願い致しますわ」

フロンタ(46歳独身):「…ただの市民というわけでもなさそうだな」

ノイ:GMまで!!

サラー:フレッドにはこの人は大丈夫だと頷いて伝えておくわ

フレデリック:「フレデリック・ヴェルチ。ダインハイト公国公王ヤクーシャ・ヴェルチの息子だ……です」

サラー:「…ご理解いただけて?」

フレデリック:「ダインハイト市民の危機を助けてくれたこと、父に代わって礼を…ありがとうございます」

フロンタ:「ふむ…」ただでさえ深く刻まれた眉間のシワがより深くなり、頭の痛そうな表情を見せます

フロンタ:「こちらでも手は打とう。悪くはしない。私に任せておけ」

 

サラー:男にモテるタイプなのよ。無骨と言えばいいのかしらね

レイラ:サラ×フロですか? それともフロ×サラ?

アーク:フロンタ(46歳独身・同性の弟子に狙われている)

ノイ:もう初登場から扱いが酷すぎるw

サラー:パス。師匠は趣味じゃないわ

カシウス:趣味じゃないって…w

アーク:フロンタ(46歳独身・弟子にもフられた)

 

フロンタ(46歳独身・弟子にもフられた):「それでは、私は防衛線構築の指揮に入る。あとのことは部下の指示を待て」

レイラ:「はい!」

サラー:「りょう……こほん。かしこまりましたわ、隊長殿。それでは、失礼を」

フロンタ:立ち去る背中も男前(46歳独身)

ノイ:もうやめてあげて!!

レイラ:哀愁しか漂わないじゃないですか!

 

アーク:「で、どうなったの?」

ノイ:「とりあえず、フレッドはあの人が保護してくれることになったってことでいいのね?」

サラー:「ええ、まぁ…悪いようにはしないわ。少なくとも、あの男はね」

ノイ:「サラーの師匠って言うなら、信用して良さそうだね。これでフレッドについてはとりあえず落ち着いた、と」

サラー:「そうね、フレッドについては、ね…」

 

サラー:(…この村に数百、ともすれば千人以上の人間が逃げ込んだ。このアイラットの人口の2倍以上、帝国人口の1割にも達する人口流入…食料供給も治安も…休む暇はないかしらね)

カシウス:「物資にしても軍事力にしても、帝国は最強だ。ま、いつ何をするかわかったもんじゃないがな」

ノイ:「相変わらずの帝国嫌いね。でも、今日からはその帝国にお世話になるんだから」

GM:そうですね、一息ついた皆さんが振り仰げば、皆さんの背に沈む夕日に照らされて、煙を上げているダインハイト要塞の姿が遠くに見えることでしょう

レイラ:(ダインハイトが…ヴェルチ殿…騎士団のみなさんも…)

 

GM:というわけで、この寂寥感ある光景を最後に「英雄志望と二つの剣」第1シーズンを終了します。みなさまお疲れさまでした!

アーク:お疲れさまー!

カシウス:お疲れさま!

ノイ:おつかれさま!

レイラ:お疲れさまでした!

サラー:お疲れさま

 

GM:さて、第2シーズンの開始まで、みなさんはここで2週間を過ごすことになります。その間なのですが、なぜか連絡にやってこないフロンタの部下に変わって、こんな人物に保護されることになります

 

ラマン:「噂を聞いて顔を出してみれば…これはヒドイのぅ、カシウス」

カシウス:「ラマン! そうか、あんた西門から出たってことは、帝国に来てたのか」

ラマン:「そういうことじゃな。まぁしかしなんじゃ、話に聞けば難民の半分はお主らが連れてきたらしいではないか」

カシウス:「ああ、そうなんだが…食料や水も行き届いてなくてな。おまけにみんな野宿だ」

ラマン:「ようやく矢弾を騎士団に売りつけ終わったと思ったらこれじゃのぅ…いくら儲けても気分が悪いわ」

サラー:ふむ…

ラマン:「それで、お主らの情報には大いに助けてもらった。せっかくなら、わしの別荘を使ってもらおうかと思うんじゃがな」

カシウス:「こんなところにも家があるのか」

サラー:「カシウス、いるかしら? …あら、あなたは…」

ラマン:「おや、お仲間の。その節はどうも。おかげさまで命拾いと一儲けを。…それで、今カシウスに提案していたんだが…」

ラマン:「より単刀直入に言って、これからこの村の治安は悪くなる。そうなったときにわしの別荘が襲撃されんように、村が落ち着くまでの間、あの家を守っておいて欲しくてのぅ」

カシウス:(そういうことだったのか…)「サラー、ちょっと任せていいか? 俺、こういうの苦手なんだ、腹の探り合いっていうか…」

サラー:「はいはい…ええと、報酬と期間は?」

ラマン:「報酬は宿と滞在期間中の食費じゃな。何か実際に戦うようなことになれば、それに応じて危険手当を支払うよ」

サラー:「期間は?」

ラマン:「場所はここアイラットの北側じゃ。期間は…当面ここに避難キャンプができて、仮設の冒険者の宿が整うまでと考えたら…まぁひとまず2週間。そのときにまたわしはここに帝国で物資を整えて帰ってくる。そのときに状況を見て再契約ということでどうじゃ?」

サラー:「私たち5人分全員が泊まれるくらいのものなのかしら?」

ラマン:「そうじゃな。こんな状況ではとにかく人が家にいるということが重要じゃし…頼めんかの?」

サラー:悪くはない話よ。ただ、この人って信用できないのよね…

 

 

次回、第1シーズン最終回につづく