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【ソード・ワールド2.0リプレイ】目覚めの鐘【英雄志望と二つの剣4-7】

<前回 オープニング1−1過去編2−13−14−1

 

あらすじ

無事にフレデリックを保護した冒険者たち。サラーに覚悟を問われた冒険者たちは、フレデリックを守り人族の勝利のために生きて戦い続けることを誓う。決意を胸に冒険者の宿から駆け出し、生き残るために西門を目指す。

 

GM:カシウスが先頭となって扉を開くと、先ほどとは打って変わって、ダインハイト市街は西門を目指す市民でパニックに陥っています。あたりからは怒号や悲鳴が飛び交い、中には親を見失った子が一人で泣きじゃくって立ち尽くしています。

レイラ:子供が!

ノイ:知り合いじゃないんでしょ! 今は優先するべきことがあるの!

謎の女性の登場 

GM:そしてそんな混乱の中、冒険者の宿から通りを挟んで向かいの石段に一人の美女が座って、飛び出してきたカシウスにただならぬ威圧感を放つ視線を向けます

ノイ:悪いやつだね

カシウス:悪いやつはみんな座ってる

レイラ:猫を撫でてるはずです

ノイ:視線が斜めなら絶対悪者

 

謎多きノイルの密使

GM:カシウスはその異様な視線に思わず駆け出す足を止めることでしょう

サラー:「カシウス…?」

レイラ:「どうしました?」

カシウス:「…!」

GM:サラーがカシウスの頭越しに見たその女性は…間違いありません。

サラー:まさか…

GM:ノイルの密使と呼ばれていた謎の女性その人です

アーク:デェタァ!

レイラ:とりあえず殴ります?

サラー:一応、アタシからはやめときなさいと言っておくわ

 

GM:女性は穏やかに立ち上がって歩み出ながらみなさんを次々に確認し、その中にいるフレデリックを見て、ふっと微笑みを浮かべます

カシウス:これは構えるぞ…

サラー:「…アーク、フレデリックの手を握ってなさい」

アーク:「…うん」

カシウス:…いや、逃げよう! いけるか!?

サラー:相手が接触してくる理由を持っているなら…

 

風のような巨体

GM:ではこうしましょう。カシウスが意を決して駆け出そうと一歩踏み出したときです。相手は身を屈めて急加速します!

サラー:進路に出る! アーク、カシウス! 坊ちゃんは頼むわよ!

アーク:了解!

GM:しかしサラーよりも早く、風のような巨体がひとつ駆け抜けて、相手の攻撃を受け止めます

ノイ:風のような巨体

アーク:ゴリさん!

サラー:「ッ…! ゴリさん!?」

ゴリさん:「代金もなしにうちのケーキは食わせねぇぞ… 若造ども、計画変更だ。お前たちだけでも逃げろ!」

カシウス:「ロルフッ!」

サラー:「カシウス! 迷ってる暇はないわ!」

カシウス:「…ッ! ああわかった、行くぞ!」

 

ゴリさん:「ふんっ!!」ゴリさんは相手の女性の腕をとって一周ぶん回し、向かいの建物に放り投げて叩きつけます

アーク:投げ攻撃だ!!

ゴリさん:「俺のトンファーが唸るぜ…」

カシウス:トンファー全然関係ないけど!

ゴリさん:「こいつは聞いていたより大ごとだな。必ず生き残れ、いいな!?」みなさんの背中に大きな声でそう言うと、再び躍り出た女性と交戦を開始します

アーク:「マスターもだよ!!」

サラー:GM! 魔物知識判定を要求! 逃げながらだけど!

GM:判定どうぞ

 魔物知識判定 → 全員失敗

サラー:13で見抜けないのね…上等。レベル10とかかしらね

ノイ:ひえっ

カシウス:ロルフ大丈夫なのか…

 

封鎖された西門

カシウス:脇目も振らず西門に向かうぞ!

アーク:子供に心の中でごめんねって言いながら、駆け抜けるよ!

レイラ:(今はフレデリック殿が最優先…! 拳の届く範囲、見誤ってはいけない!)

GM:集まった市民がどういうわけか前進せず、とにかく人でごった返した西門前広場です。西門から帝国マギテックまでが市民で埋め尽くされ、悲鳴と怒号で混乱が生じています。

サチウスの頂に立つ

カシウス:「先で何か起きてるみたいだ」建物に登って状況を確認できるか?

サラー:(さっき西門に第一分隊の連中が向かってたわね…)

GM:状況を確認するためには建物に登って登攀判定9が必要です

サラー:カシウス、頼むわ

GM:セージもいれば相手の戦力もわかると思いますよ

カシウス:それじゃあ俺が登ってサラーを連れて行って、サラーがそこから見れば…

サラー:…

カシウス:俺のボーナスが5だから、4が出れば成功だし

サラー:…ごめんカシウス。あたし登攀ボーナス6だからカシウス(1,2)しても成功するわ

レイラ:カシウスさんがカシウス(1,2)したら失敗するじゃないですか!

ノイ:じゃあサラーひとりで行った方がいいね!

カシウス:…… ^ q ^

ノイ:なんて不憫な子!!

アーク:スカウトってなんだったの!

 

城門を封鎖する敵と門外の異常

サラー:登攀判定  2d6+6 → (1,4)+6 → 11 成功

GM:ではサラーが登ってみると、城門のあたりで武装した人間が3人で防衛線をはっており、すでに市民の数人が手にかけられているようです。というわけで、魔物知識判定が可能です

サラー:魔物知識判定 → 全て成功

 山賊の首領*1
 魔道に魅入られた魔法使い(神聖魔法)*2
 腕利きの傭兵*3

サラー:ここから城門までの距離は?

GM:60mとします

サラー:ちなみに他の戦力は?

GM:下にいるメンバーで聞き込みしましょう。目標値9

 聞き込み判定→全員成功

GM:では、他の兵士が数名、慌てて城門の外に向かった様子が伝わっています

レイラ:外にですか?

GM:はい、なぜか外に向かったと

サラー:慌ててということは不測の事態ね。叩くなら今しかないわ。正面突破するわよ

カシウス:そうだな、今しかない

レイラ:でも門の外で何かに出くわす可能性が…

ノイ:見えないものを警戒しても始まらないよ。行くしかない

レイラ:ですね!

 

戦闘前の用意は入念に

サラー:これは、用意してもいいかしら? 無計画に戦えば押し負ける相手よ

GM:はい、群衆に紛れながらバフをかけてください。群衆は視界遮蔽とみなすので、射撃もできませんが相手からも発見されません

サラー:敵に気づかれるのはどのタイミングかしら?

GM:突入時に軽業判定9に成功した冒険者の攻撃は奇襲扱いとします。そうでなけば10mのところまで接近した時点で視認されます

サラー:…なら11mまで接近してバフをかけて用意するわよ

GM:…あ、そうなりますね。ってこれ、先制判定自動成功になっちゃうじゃないですか!

カシウス:やったな! もう俺のダイスに生死が左右されることはない!

ノイ:なんて安心!!

レイラ:冗談じゃなく安心ですね!!

 

アーク:だとしても、1R目で腕利きの傭兵を倒さないとまずいかも

ノイ:敵がふたりとも全力攻撃に運命変転持ちか…

サラー:いつものことだけど、倒れるならレイラちゃんかカシウスちゃんよ。気をつけなさい

レイラ:こんなところで倒れてられませんよ

カシウス:俺倒れても誰も困らないきがするけど倒れないぜ!

 

GM:言った以上仕方ありませんね。バフを宣言して行使判定とMP処理お願いします

 

補助魔法を行使

アーク
行使:ラック・フィールドプロテクション
被対象:ラック・ストーンガード・フィールドプロテクション・ファナティシズム
 →ダイス振り直し可能(1回)・ダメージ−1・命中力+2・回避力−2・物理ダメージ−5(1回)

カシウス
行使:ストーンガード×3
被対象:ストーンガード・フィールドプロテクション
 →ダメージ−1・物理ダメージ−5(1回)

ノイ
行使:なし
被対象:ファナティシズム
 →命中力+2・回避力−2

レイラ
行使:プロテクション・ファナティシズム×4
被対象:ストーンガード・プロテクション・フィールドプロテクション・ファナティシズム
 →ダメージ−2・命中力+2・回避力−2・物理ダメージ−5(1回)

サラー
行使:なし
被対象:ファナティシズム
 →命中力+2・回避力−2

 

GM:いやぁ、この行使判定でも(1,2)を出すカシウスさんさすが

カシウス:あっぶね

GM:ですが補助魔法なのでファンブルしなければ成功です。

サラー:「全員用意はできたわね…」

カシウス:「ああ、いつでもいいぞ…」魔晶石握りしめ

カシウス:ここで砕けないでくださいお願いします ここで砕けないでくださいお願します なんでもしますからお願いします

ノイ:カシウス願いすぎw

サラー:「とにかく城門の守備兵を破る。…運が良ければ、外にいるのは…ふふっ、運を計算に入れてちゃ師匠に怒られるわね。さぁ、気合い入れ直すわよ!」

アーク:「行くよ!」

レイラ:「はい!」

 

GM:では、城門前での戦闘開始です!

 

 

次回に続く

 

*1:ルールブック2-319

*2:ルールブック1-407

*3:ルールブック1-407