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【ソード・ワールド2.0リプレイ】目覚めの鐘【英雄志望と二つの剣4-5】

<前回 |オープニング1−1過去編2−13−14−1

 

あらすじ

二手に分かれてフレデリックを探す冒険者たち。クリスティンのもとに逃げ込んだのではないかと考えたカシウス・ノイ・レイラの3人はすでにノイル派による占拠が進んでいる騎士団本部へ突入した。たどり着いた執務室には、一人の男がいた。

 

クリスティンの執務室にいた男

???:「誰だ!」

GM:そう言って大斧を構えながら皆さんをにらんだ男、レイラはよく知っています。

レイラ:斧持ってるってことはwiki読んでたらわかるじゃないですか…

GM:目下の敵ことノイル・フォン・ダインハイトです!

カシウス:・・・

ノイ:これ帰れるかな

カシウス:ごめん、みんなごめん…俺が情報を間違って伝えたばっかりに…

アーク:なんだかGMが楽しそうだね

サラー:ふふふ…ふぁいと☆

 

レイラ:「あなたは…!」

カシウス:「お前こそ誰だ! こんなところで何を…!」

ノイ:「…っ」さすがにビビって身をすくませておこう

ノイル:「貴様……いや、もう生きているはずはない」レイラを見ながら

カシウス:なんだなんだ

ノイ:レイラのことを知ってる?

レイラ:いえ、個人的には初対面です

ノイル:「貴様たち、何者だ? ここに何の用がある?」レイラの軍服で第2分隊とは見抜かれますね

レイラ:ダサいから脱いでおくべきでした…

レイラ:「…あなたにそれを話す権限がありません」睨み返し

ノイル:「貴様、クリスティン旗下の者か。今からでも遅くはない。反逆した司令官に従う必要はない。投降しろ」

レイラ:「承服しかねます、ノイル・フォン・ダインハイト侯爵…」

 

ノイルはうまくやっている

サラー:なるほど、そういうことになってるのね…

ノイ:またうまくやること

サラー:公王は次期の公王を実子クリスティンではなくノイルと決めていた。これに不満を持ったクリスティンが父殺しを行いそれを粛清するべくノイルが立ち上がった。

サラー:早速クリスティンシンパの逃亡を防ぐために城門を封鎖、その実態は人質と農奴の確保ね

アーク:事態は思ったよりカオスだった

 

ノイル:「…まあいいだろう。ところで、左右の民間人はなんだ? 反逆への協力者というなら、私が直々に処断するが…?」

レイラ:ここまで付いてきていて無関係とは言えない気が…

カシウス:うむむ

ノイ:「いえ、そもそも反逆ってどういうことですか? この街でクーデターでも起こっているんですか?」

レイラ:「彼らは事実を知りません。無関係です」

ノイル:「…ふむ。では民間人の二人は下がりたまえ。今この国は未曾有の危機に晒されている。だが君は…少し話し合おうか」と言いながらレイラに歩み寄り始めます

レイラ:「なにを、話すことなど…」じりっと下がりながら

 

レイラの身に迫る危機

GM:さて、お二人はどうします? レイラを置いて下がれますか?

カシウス:ぶっちゃけ下がれませんか!?

GM:さすがカシウス薄情だぜ!

ノイ:緊急事態ならそっちを優先してくださいって言ってレイラをこっちで引き取れないかな

GM:ノイルさんすでに勝ち確定状態というのと、レイラに興味津々なので難しいですね

ノイ:あーあーうーあー レイラ危ないけどなんか思わせぶりなセリフあったしー あーうーあーレイラがんば!

レイラ:置いてかないでくださいよ!(泣

カシウス:「あの、彼女を置いて下がるわけには…いかないんです。騎士団長様の命令であっても…」

GM:カシウスがそう口にするところで、ノイルはぐっとレイラに近寄って、腕をレイラの頭の後ろに回します

カシウス:かばって前に出られませんか!

GM:ではカシウスがとっさに動こうとした瞬間に、今度はノイルがレイラから離れます。そこでノイとカシウスが見ることになるのは…

ノイ:レイラ…いい子だったよ…

 

GM:レイラの頭の後ろ側で結んでいた髪が解かれて、肩までかかる長髪がさらりと落ち、軍服の帽子もノイルの手に握られています。そしてその帽子を持った手でカシウスの前進を制しつつ、帽子を手渡します

カシウス:どういうことだ…?

ノイ:…ちょっと待って、レイラに似た人をこの人が知っているとして、もう死んでいるはずってさっき言ったってことは

サラー:wiki情報によればノイルは41歳。十分ありえるわね

ノイ:レイラの親? …まさかそこまで絡んでくるの!?

 

レイラの母親を知る男

ノイル:「間違いない…リリィ・カッセル…!」ノイルが目を輝かせます

レイラ:「リリィ・カッセルは…私の母です」

ノイル:「なんと! 今日のこの日に舞い戻ってきてくれたのか! ああ素晴らしい! 素晴らしい!!」

レイラ:「な、なにを言って…??」

ノイル:聞く耳を持たずレイラにずいずいっと近づくと腰に手を回し…

レイラ:!!?

ノイ:!!?

ノイル:ノイルはレイラを強く抱き寄せて口付けを交わします!

レイラ:「!!??!?!?!?!?」硬直

カシウス:「ちょっ! はぁ!? あんんたなにやって!?」

ノイ:・・・

レイラ:(母親が知り合いで、ヴェルチ殿の敵で、騎士が、使命が)あたまぐるぐる

ノイル:唇を離すと、これ以上ない甘い声で「戻ってきてくれてありがとう…僕の、太陽…」と囁きます

 

悪役はやはり変態

アーク:とりあえず…へ、変態だーーーーーっ!!!

カシウス:いったいどう反応すればいいんだ!?

ノイ:「あー、カシウス、恋愛の趣味は人それぞれでさ」

カシウス:「なんでお前はそんなにブレてないんだ!?」

ノイ:「酒場のウェイトレスだよ? こういう場面も見慣れてて…」

レイラ:「死いいいいぃぃぃぃぃぃいいいいいねぇぇぇぇええええ!!!!」

 魔力撃を宣言!
  相手がキメ顔中のため自動命中!
  威力10+12(C10) → (6,1) → 3+12 → 15

GM:キメ顔のノイルの頬がスローモーションで陥没していき、顎が歪み、顔面が半分ほど潰れ…時は加速します。ノイルは2回転してその場に倒れます

 

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ノイ:「大抵こうなるの」

カシウス:「…」

レイラ:追加攻撃です! 追加攻撃です!!!

ノイ:「レイラ落ち着いて、今は逃げないと」襟首掴んで引きずろう

カシウス:「そうだ! 今がチャンスだ、逃げるぞ!」あ、ノイに任せよ。俺より筋力あるし

レイラ:「離してください! もう1発入れるんです!! 初めてだったのにーーっ! 初めてだったのにーーーっ!!」ジタバタしながら引っ張られていきます

GM:実はレイラとノイって筋力同値なんですよね

カシウス:えぇ…

アーク:女子は強い

 

ヒロイン力と腕力

サラー:なんだかレイラちゃんのヒロイン力が上昇してるわね

アーク:…腕力ではなくて?

カシウス:腕力のあるヒロイン

サラー:ヒロイン力と腕力は決して反比例の関係ではないわ

アーク:それにしても、なんでNPCの男が変態ばっかりなの?

サラー:それは…

ノイ:GMが変態だからだよ

GM:サラーが言わないでくれたのに!

 

カシウス:っていうかなんだよこれ! 俺すっごく緊張したのにっ!

GM:今日一番の落差経験者ですね。手に汗握るラブコメ展開でした

カシウス:本当に手汗やばかった

アーク:握りこぶし作るラブコメ展開?

レイラ:大体合ってますね(苦笑

カシウス:ひとまずちゃんとノイを手伝ってレイラを抑えて冒険者の宿に戻ろう

ノイ:え? カシウスがレイラに触るの?

レイラ:やめてください! カシウスさんどさくさに紛れて胸とか触りますよね!? 叩きますよ?*1

カシウス:えぇぇ…

アーク:カシウス完

サラー:カシウスへの風評被害はとどまるところを知らない

 

 

フレッドはクラウ・ソラスに逃げ込んでいたのか

GM:さてと、一足先に冒険者の宿にたどり着いたアークとサラーのチームのシーンに戻りましょう

GM:なお道中ですが、次第に場内に異常が伝わり始めているのか、中には荷物をまとめて西城門に向かう人が出始めています。こうなればパニックに発展するのも時間の問題でしょう

サラー:情報操作のためのサクラというか、パニックを誘発しているのがいないかしら?

アーク:え?

GM:それらしい人物は見かけませんが…

アーク:「フレッドォォォォォォ!!!」

サラー:やかましっ!!

GM:大声でわめいている奴はこいつくらいですね

ノイ:お前だったのか!

カシウス:いたぞ! 共謀者だ!

アーク:ふっふっふ…わたしだ

サラー:これでフレデリックって叫んでたら気絶させてたわよ…

 

勢い余るアーク 

GM:さて、クラウ・ソラスの正面に賊らしき人間が大の字でノビているその上を走ってアークが一目散に宿に飛び込むと、トンファーを構えたゴリさんがいて一瞬緊張を走らせますが、すぐに構えを解きます。

アーク:体当たりします

レイラ:なんでww

アーク:勢い余って止まれなさそうだからね!

ゴリさん:では受け止めて。

アーク:「いてっ!」

ゴリさん:巴投げして机の上に打ち上げます

アーク:「いってっ! マスター! フレッドは!?」

サラー:「ぜぇ…はぁ…」扉に手をかけて後手に閉じるわ。アークについていったら息が持たないわよ…

 

友達との再会

GM:アークがぶん投げられて机の上に叩き落されると、すぐにその首に抱きつくように飛び込んでくる者がいます

アーク:ぐぇっ

フレデリック:「アークゥゥゥゥゥウウウ!!!」

サラー:あら、大きなおねぇさんが飛びつきかねない構図ね

アーク:「あ、フレッド! 無事だった!!」

サラー:「ふぅ…よかった…とりあえず最悪の事態は避けられた…か…」

フレデリック:「アークたちがここにいないでどうするのだ! 私は命からがらここに逃げ込んだというのに…! いるのは殺人兵器のような主人だけではないか!」

カシウス:殺人兵器ゴリー

ノイ:ゴリーやめてw ゴリさんはハニーじゃないの!

 

アーク:「だってフレッドが危ないって思ったから、助けに行こうとしたんだよ!」

フレデリック:「私を…? そうだ、いったいこの街で何が起こっておるのだ!? なぜ私が命を狙われねばならん!」>サラーに

アーク:なぜ僕じゃない!

フレデリック:聞く相手くらい選べる!

レイラ:ぐぐーっ じゃゴリさん以外には通じませんからね!

サラー:「フレデリック…」少し考え込むけど、膝を落として視線を合わせ、その肩に手を置くわ

 

レイラ:言いにくいですよね…お父さんが死んで、お姉さんも死にかけ…

カシウス:だよなぁ…

 

 

次回に続く

*1:第2シーズンへのフラグ