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【ソード・ワールド2.0リプレイ】不穏【英雄志望と二つの剣 2-9】

<前回 オープニング1−1過去編2−1

 

あらすじ

苦戦を強いられながらも後半はダイスに味方され、無事にレッサーオーガたちを撃退した冒険者たち。息のあるものを縛って情報を聞き出そうとすると、ノイが銃口を向ける。

 

ノイとレイラの対立

ノイ:「レイラ、蛮族は殺さないといけないの。戸惑ったらダメ。存在それ自体が不幸を招くの」

レイラ:「落ち着いてください! 今後のために聞かなければならないことが山ほどあるんです!」銃をつかみます

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ノイ:「レイラはこれが本当のことを話すと思ってるの? さっきも私たちは嘘をつかれたよ。それで人間を疑って、後を追いもした」

レイラ:「…それは、そうですが…でも今は少しでも情報が必要なんです」

ノイ:「もういらないよ。侵入した蛮族のうち、私たちの網にかかったのはこれで最後。あとは余計な不信の卵を落とされる前に、こいつの口を閉じるべきなの」

レイラ:「少しでも情報が必要なんです、情報が…」

ノイ:「少なくともわたしには、もう必要ない。そうでしょ? この街にとっても、この存在は一刻も早く抹消するべきなの」

レイラ:「撃つなら私ごと撃ってください。なにがあってもヴェルチ殿に引き渡させていただきます!」

ノイ:「…ちょっと外に出てくる」不満をなんとか抑えるように。PLとしては捕まえるのに賛成だし…

 

アークとカシウスの疑問

カシウス:「…やっぱりおかしいよな」周りにアーク以外がいないのを確認してから

カシウス:「いま聞くのも変かもしれないが、お前、サラーについてどう思ってる?」

アーク:「…すごく強いおにーさんだよ、僕と違って」

カシウス:「強い、か。確かにそうだな。あの弓の腕と状況判断力…俺たちの中では頭一つ抜けている。なあアーク、少し不思議じゃないか?」

アーク:「なにが?」

カシウス:「なんであんなに強いのが、俺らみたいな新米冒険者と一緒に行動してるんだ? サラーだけはカミラに誘われたわけでもなかったよな?」

アーク:「でも騎士様だって一緒に行動してるし…そんなに気になるならきいてみたら? 僕が聞こうか?」

カシウス:「うーん…そうだな、俺から後で聞いてみるよ。いまのは気にしないでくれ」

アーク:「…強さの秘密は気になったんだけどな」ぼそり

 

サラー:強さの秘密はダイス運よ…

アーク:ダイス運の秘密教えて!

カシウス:俺にも教えて!(ダイスに呪われた人)

アーク:語録「カシウス」 意味「ダイス目が腐ること」

レイラ:カシウスするとか言われるんですか…

サラー:あっ、いまカシウスがカスウスに見えたわ…病気ね

カシウス:いじりがひっどいwww

 

後始末をするだけのはずだった

GM:では、クリスティンからレイラに通信です。手のものを向かわせているからもう少し待て、と

レイラ:合言葉などで本当に手のものか確認できますか?

GM:では タビット と言ったら リルドラケン と返すということで。

 

GM:さて、1階に降りていたのはノイとサラーだったかな。二人はすぐに騎士の鎧の音を聞き、騎士2人が姿を表すのを見ることになります。

サラー:早かったわね。なら現場を引き渡しましょうかね

ノイ:そうだね、殺したかったけど仕方ない

 

騎士の所属は

騎士?:「君たちがレッサーオーガの駆除に当たった冒険者ということで間違いないか?」

サラー:「間違いないわよ。…一人はそちらから派遣された騎士候補生のはずだけど」

アーク:偽物だ! 合言葉言ってない!

GM:レイラもその会話を上で聞いて、通信終了後あまりに早かったことに違和感を覚えるでしょう

レイラ:合言葉のことはまだ伝えられていませんね

GM:そういうことです

 

GM:声を聞いてレイラ階段を降りると、そこには2人の騎士があがり込んでいます。

レイラ:「お疲れ様です、騎士の方ですか?」合言葉を言わないのに私は気付けますね

騎士?:「…北レシトリアの徽章だな。冒険者とも組んでいるのか?」これで気付きます

GM:そう言う相手の騎士にも、徽章が付いています。公国騎士団の第1分隊、クリスティンとは別の部隊の徽章ですね

騎士?:「以降は騎士団に引き取らせていただく。構わんな?」

レイラ:「いえ、こちらの家からはすでに退去していたようです。一歩遅れました」

サラー:「!?」レイラの発言で少なくとも警戒状態にはなっておくわ

ノイ:わたしも

 

「不穏」の本質

騎士?:「…誰のために言っているのかは追求しないでおくが、我々に対して嘘を言う必要はない」

GM:騎士達は3人の間に割って入り、一人は階段、一人は奥の部屋に向かいます

レイラ:(どうして第一分隊がこの家やレッサーオーガのことを? まさか…ヴェルチ殿が言っていたのは…)

レイラ:「…人に成り代わる者を相手にしていたため、警戒が過ぎました。申し訳ありません」

サラー:魔物知識判定できるかしら?

GM:可能です

サラー:魔物知識判定 2d6+3 → (5,4)+3 → 12 成功

GM:正騎士(ルールブック3-325)です

サラー:アタシたちじゃ歯が立たないわね…

 

アーク:2階に上がってくるのみたらバニッシュするよ!

レイラ:危険です!!

アーク:行使判定 2d6+5 → (4,4)+5 → 13 成功

GM:二人とも抵抗しません

アーク:「あれ? 本当に騎士様だった?」

騎士:「騎士があのような下等な蛮族に心臓を食われるわけがなかろう。わかったら帰れ。お前たちの仕事はもう終わった」やや威圧的にそう言います

アーク:「すごいね、さすが騎士様!」

GM:アークがそう声をかけますが、騎士は応答せずに腰の剣を引き抜きます

レイラ:「…っ!!」

GM:騎士はそのままその剣を、かろうじて息を保ったまま意識を失っているレッサーオーガに突き立てます

カシウス:「おいおいおい! 殺していいのか? 奴らの目的もわかってないんだぞ?」

アーク:「そうだよ! 話聞きだすんじゃなかったの?」

 

騎士:「騎士団長ノイル侯爵の命により、これを誅滅した。蛮族に聞く話などない。我々がこの街を守っている限り、市民に危険はない。意義があるなら正式に騎士団に申し立てよ」

 

サラー:「…そういう、こと」

アーク:「どうして? 僕たちは同じ騎士様から情報を聞き出すようにお仕事を頼まれたよ?」

騎士:「ほう? それは誰に?」

レイラ:「アークさん! 決定が変わったんです!」割って入ります

サラー:「この人たちだって、上からの指示に従っているのよ。言っても意味がないわ」

アーク:「…」

騎士:「まあよい。これ以上無駄口を叩く暇があったら、全員ささっとここを去れ!」剣をみなさんにむけて凄みます

サラー:「…それじゃ、行きましょう。お仕事お疲れ様です、騎士様方…」

レイラ:「はい、行きましょう…失礼します」

アーク:「力があったらなんでもしていいの…?」

サラー:「力があれば何をしてもいいわけではないでしょうね…ただ…力がなければ、何もできないわ」

アーク:「……」

 

GM:みなさんの動きは2人の騎士によって注視されているため、抵抗の余地なく家の外に出されることでしょう

GM:というわけで、第2シナリオ「不穏」無事に目標達成です。

GM:あとはクリスティンへの報告とラマンへの情報提供だけを幕間として行いましょうか。

 

一同:お疲れ様でした!

 

第二シナリオ「不穏」

経験点 シナリオ1000点 + 配置された敵 180点= 1180点

報酬 3体の撃破 1500G 戦利品150G(一人30G)

名誉点 剣のかけら4つ→11点

 

サラーの気づき

サラー:…しかし、2話目からとんでもない爆弾を放り込んできたわね

レイラ:あの、私実は言っていないことが…

GM:サラーが気づいたようですし、伝えてもいいですよ

レイラ:ヴェルチ殿から、騎士団内に内通者がいるかもしれないと…

サラー:そうよね、もうわかってたわよ。しかも相手は…

アーク:騎士団長!

サラー:クリスティンが自分で動けないわけだわ…敵が身内にいるってことはわかってたんだもの…

カシウス:これは俺が殴り込みに行くしかないな!

ノイ:公王府に殴り込みに行くみたいな顔…ラマン爺さんの言う通りじゃないの…

サラー:ひとまず、アタシは「騎士団長は蛮族と繋がりがある」ってことは理解したわ

アーク:PLはわかってても、やっぱり僕はさっぱりだよ!

サラー:アークちゃんはそうあるべきね(笑

 

 

次回 第2シナリオ幕間へ続く