キャンペーンデータの共有にはwikiを使おう
もうかれこれ半年以上続いているソード・ワールド2.0リレーキャンペーンで、だんだん設定が混んできました。そんなときに、以前から設置してもらっていた身内のwikiを本格的に利用してみることにしました。
といっても、これまで各人の担当ページに散らばっていた情報を、すでに登場したものと未登場の設定とに分けて整理する作業をやっただけなのですが。
しかし、この方法非常に便利です。
そこで今回は、wikiを使ってキャンペーンのデータを共有する方法について、その利点と問題点を整理していきます。
メニュー
1.そもそもwikiってなに?
2.wikiで誤解を減らそう
3.万能ではないので注意
4.さっそく設置してみた
1.そもそもwikiってなに?
ウィキペディアに代表される情報の整理サービスの総称です。国内でも@wikiなどいくつかの事業が展開されていて、さまざまなゲームの攻略情報の整理などに利用されています。
たしかに、ちょっと不親切な海外ゲームなどをプレイするとき、wikiは大いに頼りになります。そもそもヘルプが英語だったりして、遊びたいけど遊べないというストレスをたちどころに軽減してくれるのですから。
今日はそんなwikiサービスをTRPGプレイヤーたちも積極的に取り入れていこうという話題です。
2.wikiで誤解を減らそう
TRPGのキャンペーンでは、ログを遡るのが非常に大変です。
「あのときあいつはなんと言っていたか」「あそこで手に入れたアイテムが伏線だったんじゃないか」「あの伝承はどういう風に書いてあったっけ?」とにかくあらゆる情報がログの奥深くに眠ってしまって、プレイヤーたちはTRPGをしているんだか、ログの文献学をやっているんだかわからなくなってしまう瞬間がかならずやってきます。
登場する人物の数も5人を越えれば、作った当人以外にとって記憶するのは非常に難しくなります。登場するたびに「…で、こいつ誰だっけ?」からスタートすれば、セッションの時間はどんどん伸びていき、キャンペーンを退屈が支配し始めます。
そんな事態を避けるために、wikiというサービスは非常に有用です。
誰でも簡単に、無料で情報を整理できるサービスなので、グーグルサイトを使うかwikiを使うかを迷うくらいで、どちらであってもキャンペーンを大いに支援してくれるはずです。
3.万能ではないので注意
といって、wikiは万能ではありません。
最大の問題はなんだと思われますか? それは極めてシンプルな課題です。
参加者全員が読んでくれるとは限りません。
つまり、いくら背景設定やこれまでに発見された伏線などを整理して掲載していたとしても、それらはあくまで補助的な役割しか果たしません。資料を読んでいることを前提にシナリオを展開させてしまうと、プレイヤーの一部(たぶん8割くらい)がついてこれなくなります。
やはり重要なのは、どうやってプレイヤーを物語の世界と設定の中に引き込むかという、シナリオの工夫なのです。
とにかく設定を細かく書いてしまったせいで、それを知っている人しか楽しめないシナリオはゴミ以下です。そのことを肝に銘じて、大量の情報を共有できる環境であっても、プレイヤーにとって負担なくその世界を楽しめる水準がどんなものなのかを模索し続けましょう。
4.さっそく設置してみた
というわけで、私もさっそく設置してみました(とある都合からまだURLは公開しませんが)。
来月から開始予定のソード・ワールド2.0キャンペーン「英雄志望と二つの剣」のデータ集です。オリジナルの地方を舞台にするため、現在その情報が詳細に書き加えられています。
とはいえ、舞台設定とシナリオだけが決まっていて、まだプレイヤーも決まっていない状況です。無事にプレイまで漕ぎつけたら、こちらでリプレイを連載しようと思っております。その折には、読者の皆様にとっても、wikiが有用な舞台背景探求の場になればいいなと願いつつ。
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