初心者導入についての覚書【クトゥルフ神話TRPG】
まったく考え方の根本が間違っていました。
だいたいひとときにそんなにたくさんの情報をぶつけられて、人が受け入れられるわけがありません。いつの間にやら、私もTRPGに習熟した人の軛に囚われてしまっていたようです。
さて、本日の記事では、よーく頭を冷やした上で、本当に初心者に必要な情報とはなんなのかを整理しようと思います。
メニュー
1.キャラクターメイク
2.どどんとふ
3.ルール・システム
1.キャラクターメイク
初心者にとって、セッションは苦労続きです。
ステータスの意味も各技能の定義もわかりませんから、まずはその辺りの説明が必要になります。しかし、そんなことをいちいち説明していては、今度は時間が足りなくなることでしょう。
もしオフセッションなら、顔を見て、作業の様子を見て、直接に手取り足取り教えることができます。しかしオンラインセッションでは、それぞれのプレイヤーの進行状況を把握することができず、初心者が萎縮して発言が少なくなれば、状況を把握することもできません。
そこで、キャラクターメイクは全てすっとばしましょう。
サンプルキャラクターを事前に用意して、5つくらいのキャラクターシートから選んでもらいましょう。とにかく形式化することが大切です。
2.どどんとふ
オンラインセッションでの必須ツールとなっているどどんとふですが、これも追及すれば非常に多機能なシステムです。これらの機能を学ぶ機械は少なく、初心者のうちに幾つかの機能について知っておいた方がいいでしょう。
ですが、どどんとふシステムの説明をすべてすっとばしましょう。
初心者が知っておく必要があるのは、ただ「ダイスを振る」これだけです。
キャラクターコマの作り方も、画像のアップロードも必要ありません。イニシアチブ表の管理やチャットパレット、カウンターリモコンなどは当然説明する必要はありません。これらはのちのち覚えれば十分です。
つまり、プレイヤーがccbと入力してエンターを押せればそれでセッションができる状態が最も理想的です。
3.ルール・システム
最後にルール部分です。
クトゥルフ神話TRPGのルールがしばしば軽視されているのは有名な話です。それゆえ動画などで慣らしたプレイヤーが各所のハウスルールを持ち込もうとします。それゆえ、プレイヤー間でルール認識が違うという事態が発生します。
それゆえ、様々なルールを丁寧に説明して、共有する必要が生じるのです。
が、ルールの説明もすべてすっとばしましょう。
結局、事前にルールを説明する時間は、プレイヤーにとって不必要な説教的待ち時間です。こんなことに時間を使うなら、プレイした方がましです。プレイしながら、オンザジョブトレーニングならぬ、オンザセッションラーニングを心がけましょう。
事前にされるどんな注意よりも実践が大切です。
そしてなにより、TRPGって難しい遊びだと思われたら、その時点で初心者導入の失敗です。まったくこの辺りの認識が弱かったようです。
というわけで、新たにオンザセッショントレーニング用の環境を整えて、また再来月のTRPG部新歓イベントに臨もうと思います。そしてオンザセッションラーニングのプログラムが整ったら、シナリオと合わせて公開していきます。
これからもプレイ環境の整備に尽力しようと決意を新たにしつつ、備忘録として。