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【ボドゲ紹介】惑星間抗争は壮絶な潰し合い!【Quantum(クァンタム)】

ボドゲ会でプレイしたゲームを紹介していくこのシリーズ。

今回は私にとってどストライクだった一作、Quantum(クァンタム)を紹介します。

 

Quantum: Revised Edition Board Game by Passport Game Studios [並行輸入品]

Quantum: Revised Edition Board Game by Passport Game Studios [並行輸入品]

 

 

クァンタムのルールはやや複雑で、初めてのプレイですぐにコツをつかむというわけにはいかないかもしれません。しかしコツさえ掴んでしまえば、プレイヤー同士で協力と離反を繰り返す、おぞましい戦略と策謀の大戦争が勃発します。

このゲームの要は、宇宙開発競争の覇者はたった1人しかいないということです。プレイヤーは3〜4人が参加できます。しかし勝者はたった一人。つまり、最も有利なプレイヤー以外の全員が、その勝利を全力で妨害するために協力関係を結んで敵対するのです。そして一人を引きずり下ろせば、かつての仲間が敵となって攻撃を向けてきます。

戦略シミュレーションゲーム好きにはたまらない殺伐とした戦場で、プレイヤーたちがしのぎを削るのです!

 

メニュー

1.サイコロ戦艦、発進!

2.戦略はいつも多次元的

3.ゲーム好きのための傑作

 

1.サイコロ戦艦、発進!

9×9マスの広いようで狭いとある惑星系。そこに4つの開発勢力が同時に到着する。この惑星系に属する9つの惑星に、自らの陣営の拠点である「量子キューブ」を5箇所設置するという使命を、彼らは帯びているのである…

プレイヤーは3つのサイコロ戦艦を駆使して各惑星の確保に乗り出します。サイコロ戦艦は出目に等しい移動力を持ちますが、出目の分だけ戦闘力が弱くなります。

1:火力高い けど 足遅い

6:火力低い けど 足速い

さらにそれぞれの出目に応じて、2回攻撃や他の船の運搬、斜め移動など、固有の特殊能力を持ちます。これらの能力を組み合わせながら、艦隊戦を繰り広げることになります。戦闘時には互いにダイスをひとつ追加で振り、艦船の出目に加えます。この合計が低い値であれば戦闘に勝利します。

 

また、艦隊は惑星の制圧にも用いられます。惑星には固有の数字が定められており、惑星を囲む艦船の出目の合計がその数字と等しくなれば、量子キューブの設置が可能になります。その数字は7〜10と思いの外高く、攻撃力の高い戦艦だけでは開発競争に乗り遅れてしまうのです。

 

攻撃だけでも勝てず、スピードだけでも勝てない。しかしバランスを取ろうとするとどっちつかずでやはり身動きがとりにくい。絶妙なゲームバランスでプレイヤーたちを苦しめること請け合いです。

 

 

2.戦略はいつも多次元的

定められた行動回数を消費するターン戦ストラテジーゲームですが、戦略要素はただ火力と移動力のせめぎ合いだけにとどまりません。行動力をしばらく研究に回したり、新たな量子キューブを設置することで獲得可能な作戦カードと司令カードが、戦略を多次元的に複雑化させます。

 

このゲームでは、司令官としてのプレイヤーに個別の能力は与えられません。もしも誰かが研究に有利だとか、戦争に有利だとか、そういうプレイヤー特徴を与えられていれば、それぞれの戦略はそれに従う形で決まったことでしょう。

その代わりに、プレイヤーの能力をゲーム中に自ら選択できるように設計されています。場に出された6枚の特殊能力カードのうち3枚の司令カードはプレイヤーにパッシブスキルを与えます。ゲームの序盤にかき集めることで、その回の自らの戦略を組み立てる必要があるのです。

 

さらに作戦カードは多様な能力を取得時即座に発動させます。プレイヤーは追加の行動回数を獲得したり、新たな戦艦を獲得したりすることができます。場に出ているカードは常に3枚で、プレイヤーは好きなものを選ぶことができるため、カードの効果を加味した戦略で戦況は劇的に変化するのです。

 

 

3.ゲーム好きのための傑作

プレイ時の私たちの様子を切り抜いてみましょう。

ねずぷろメンバーでプレイした時の一幕

うっかり「で…こうやな!」(いち早く3つ目の量子キューブを設置する)

ハカセ「同志白ねずみ!! かの邪智暴虐のうっかりの軍拡路線に歯止めをかけるためには、我々の軍事力を結集する必要が有りますぞ!」

白ねずみ「ww うん」

ハカセ「つきましては、私がこちらの艦を叩きます。もし撃沈できなかった場合には追加攻撃、撃沈に成功したらあちらの艦へ攻撃を願います」

白ねずみ「わかった、止めるのね」

(ハカセ猛攻中…)

うっかり「あー、やられた! ダイスの目悪いなぁ」

ハカセ「今です! 同志白ねずみ! やつの暴政に歯止め…はど…」

(白ねずみ 無言で戦艦を移動し3つ目の量子キューブを設置する)

ハカセ「うっかり様、キツネ様! 歴史的観点から見ても我々は最高の友邦関係! ねずみの野郎は信用できません!! 奴に鉄槌を!」

うっかり「いま戦ったばっかりやん!!」

キツネ「www 舌の根も乾かぬうちとはまさにこのことww」

 

(白ねずみ=TRPG部の創設者でねずぷろのリーダーうっかり=死者のストンプで活躍中のジョンキツネ=ペアシナリオ・死者のストンプのレスターなど

 

この会話にもある通り、常に最も有利なプレイヤーは入れ替わっていきます。その度に戦略を大幅に転換し、可能な限りの妨害を試みる必要があるのです。

 

そのスピーディな戦況判断と作戦構築は、ある程度ボードゲームに慣れ親しんだプレイヤーたちにとって垂涎ものの楽しみとなります。本当のコアゲーマーならあるいはより複雑なゲームの方が楽しめるかもしれませんが、ボードゲーム初心者から中級者までのプレイヤーが熱中するには最適のゲームです。

戦略シミュレーションを手ごろに仲間たちと遊びたいあなた。慣れればワンゲームは1時間から2時間で終わるはずです。ボードゲームアリーナでもプレイ可能なので、仲間たちとひとつ、宇宙開発にしのぎを削ってみてはいかがでしょうか?