TRPGをやりたい!

電源・非電源ゲーム全般の紹介・考察ブログ

クトゥルフ神話TRPGシナリオ「狂惑の輪廻」を公開しました

新しいシナリオ公開方式を整備中なのですが、そちらでの表記法の練習も兼ねて、この5月中に2、3本のシナリオ公開を行おうと考えております。

その第1本目として「狂惑の輪廻」というシナリオの執筆が完了しましたので、試験的に公開を開始しました。

以下リンク

trpgscenario.hatenablog.com

 

こちらのシナリオ、突然自分のポジションが自分そっくりな人間に乗っ取られるという不条理小説的な設定を利用しています。情報の出方もシンプルに整備してあるので、単独探索者でも、少人数の探索者が協力する形でもプレイすることができます。

 

本日はこのシナリオについてと、新しいシナリオ公開方法について、そしてこれから執筆する予定のシナリオについての3つの話をしようかと思います。

 

メニュー

1.遊びやすさを求めて

2.同人誌を作らないという選択

3.5月のテーマは「私がいっぱい」

 

1.遊びやすさを求めて

今回のシナリオ執筆では、先日のソード・ワールド2.0シナリオと同じく、短い時間で遊びやすいシナリオ資料を目指しました。重要情報をフレームで囲い、技能行使のポイントと結果を見やすく表示して、演出の書き込みを減らしてキーパーに委ね、いつでも誰でも手に取りやすいシナリオにするよう心がけたのです。

今後ともこの方針を追求するために、フレームの作り方や文章の色分けなど、シナリオ資料の形式化を進めることになると思います。

 

「簡単に遊べるシナリオ資料」という制約は、実はシナリオそのものの内容にも響いてきます。これまで私が執筆してきたクトゥルフ神話TRPGシナリオに比べて、かなり形式化が進んでいます。キーパーの自由は依然残されていますが、探索プロセスはかなり都合の良い探索者を想定して書かれており、それ以外の行動をとった場合の処理を執筆しませんでした。

これまでのシナリオ資料では、考えうるすべての行動に対して処理を書くことで膨大な記述量に膨れ上がっていましたが、そうした別ルートの処理を実際にプレイするキーパーに委ねることにしたのです。柔軟なシナリオ解釈で、卓の演出を心がけるようお願い申し上げます。

 

 

2.同人誌を作らないという選択

現在仲間たちと同人誌を作成中なのですが、この作業量が尋常ではなく多い!

なによりも有料シナリオというのは、相応のクオリティを求められます。それゆえ、徹底したシナリオチェックとテストプレイ、書き込みが求められるのです。

 

この経験を通じて、私は同人誌作成だけにエネルギーを使っていると潰れるということに思い至りました。一つのシナリオの発行までのプロセスが長すぎて、この間にたくさんのアイディアが顧みられないまま消えてしまいます。

そこで新たに作られたのが「TRPGシナリオ館」というブログです。ここでは短いシンプルなシナリオをとにかく手早くアップロードすることを目的に、ブログ形式で公開を行っております。

最大の特徴はすべてのシナリオが無料で遊べるということです。その一方で、広告を通じて僅かながらの収益が私にも帰ってきます(おそらく同人誌販売とは桁が2つ違う収益になると思いますが)。これまでのpdf形式とどちらがいいのかわかりませんが、今後はハイパーリンクをもっと活用したシナリオ資料の執筆スタイルを確立していこうと思っています。

 

 

3.5月のテーマは「私がいっぱい」

そんなこんなでとにかくたくさんのシナリオ公開を行っていく方針にしたのですが、基本的に月毎にテーマを決めて、2〜3本のシナリオを書こうと思っています。

多い? まぁ多いですね。でも私ならそう困りません。

今後しばらくはクトゥルフ神話TRPGとソード・ワールド2.0のシナリオをメインに扱いますが、再来月あたりからダブルクロス3rdも扱えるようになればと思っています。

 

それで、5月のテーマなのですが、これは同人誌に掲載予定のシナリオ「わたしは死体」を意識します。このシナリオは「ある日自宅に自分自身の死体を発見する」というオープニングから始まるパズルミステリです。

このシナリオを執筆するにあたって、その他たくさんの「私がいっぱい」という現象に思いを巡らせることになりました。そこでこの5月は「私がいっぱい」をテーマにして、シナリオを大量に展開していくことにしようと思います。

第1作目は「別の自分が自分になりかわろうとする」狂惑の輪廻という現代ミステリーシナリオです。

第2作目は「自分ではない誰かとして自分と戦う」スピーディアクションシナリオを予定しています。

第3作目あたりで、別の時代や国を舞台にしてみようかなと思ったり。まだまだ未定ですけどね。

 

同じテーマでかけるだけシナリオを書くというのはなかなか興味深い試みです。また何か得ることがあるかもしれませんから、そしたらここで報告させていただこうと思います。