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【ついったーるぴーじー】山賊退治ミッション:3【ソード・ワールド2.0リスペクト】

ここまでのあらすじ

出没した蛮族の討伐を依頼された冒険者。父の敵討ちを心に決めたカイトと、依頼者の男とともに、村落へと向かう。その途中、第一の襲撃のあった村への物資輸送の警護を、別の行商人から依頼された。

 

しかし、依頼者たちの村は、いつ再襲撃されてもおかしくない。被害を受けた第一の村も気になるところだが、冒険者は依頼者たちの村へと急行することを選ぶ…。

 

 

「すまないが、商会がやるというなら、他にいくらでも雇えるだろう?こちらも急ぎなんでね。」

あなたが行商人の依頼を断ると、カイトがそれに同調して、商店街の人混みをかき分けて先導していきます。あなたとタツは二人でそれを追い、城壁を抜けて、街道にでました。

 

といったところで第3幕。

お待たせして申し訳ありません。

 

1.村人たちの傷跡

街道の左右は、広い草原になっています。朝早い草原は、日差しの中に緑がまぶしく、左右の建物がなくなったことで、空の高さが際立ちます。草をなでる風があなたにも吹き寄せて、爽やかな旅立ちを演出してくれます。

駆け出しの冒険者であるあなたは、実は、これが初めての城外遠征になります。少しの緊張と、冒険特有の高揚感があなたの心の中に生じることでしょう。

 

街道を6時間ほど進みます。道中では行商人に会うこともありませんでした。おそらく、蛮族が出現したという噂を聞いて、早速、別の交易路を運用しているのでしょう。

 

太陽がてっぺんを通り過ぎた頃、村に到着します。

村に到着すると、妙に静まり返っているのにすぐに気づくでしょう。

 

「みんな、いつ蛮族が来るかわからないから、閉じこもっちまってるんだ。」

カイトがそう説明すると、手頃な一軒の家を選んで、玄関を叩きます。

「冒険者を連れてきたぞ!前の討伐戦に加わっていたやつを集めてきてくれ!」

大きな声でそう言うと、おずおずと、一人の男が扉から出てきて、あなたの方を不安そうな目で見やります。

 

「ああ、カイト…わかった。集会所でいいか?」

 

「それでいい。俺は、奥の農地の方に行くから、手前を頼む。タツのおっさん、集会場に冒険者様を連れて行っておいてくれ。」

カイトはキビキビと指示を飛ばすと、あなたに小さく礼をして、足早に奥の方に向かいました。

 

「冒険者さん、こっちだす。」

タツに案内されて、集会場に招かれると、奥から一枚の簡易地図が出されます。

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「いま、到着したのが、南口だす。村の真ん中に、農業用の貯水池があります。蛮族は、村の東側を出ていった先の山の中にいるみたいだす。」

タツは地図を指差しながら、説明を続けます。

「相手は、まだ5体くらい残っているらしいだす。そのうち1体が、やたら強いやつだったらしいだす。他は、カイトでもなんとかできると思います。」

カイトと、他の自警団を連れて行けば、あなたが戦うのはごく少数で済みそうですね。あなたが見た限りでも、カイトなら、その辺の下級蛮族と1対1で戦うぶんには、問題ない腕をしているとわかるでしょう。

 

そこまで話を聞いたところで、カイトと他4人の自警団員が姿を現します。

 

 

2.作戦は?

「おお、本当に冒険者様がきなすった!!」

大声をあげて、一人のドワーフがあなたに駆け寄り、手を奪い取るように握手をします。

「ここにいるのは、怪我の軽かったもんだけです。」

ドワーフの男が示すままに4人の自警団員を見ると、一人は腕を吊っていましたが、他の3人はほとんど無傷のようです。

 

「それで、冒険者様。討伐はいつ?」

ドワーフの男は、あなたを急かしますが、その後ろからカイトが落ち着いた声でそれを抑えます。

「エンリケさん、落ち着いて。問題は、相手のねぐらがどこなのか、本当にはわかっていないことなんだ。」

地図のところまで歩み出てきたカイトは、蛮族は東側を抜けた先の山の中にいるということだけは分かっている、とタツと同じ説明を繰り返します。

「だから、作戦は二つ。人数は少ないけど、山の中を探して、獣道になっているところを見つけて、敵のねぐらを叩く。もう一つは、相手が来ると決まったわけじゃないけど、この村の出入り口に防衛戦を作って、襲撃にきた相手を返り討ちにする。」

 

どちらとも、現時点では、不確定な要素を含む作戦と言わざるを得ませんね。しかし、そのどちらかを選ばなければ、依頼を達成することはできないでしょう。

 

というところで、今回の選択です。

攻撃は最大の防御。相手のねぐらを捜索しつつ、早急に攻撃を行うか。

負けなければ勝ち。村の防衛線を整えて、襲撃にきた相手を返り討ちにするか。

 

どちらを選んでも、物語は続きます。