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【サプリメント紹介】マレウス・モンストロルム【クトゥルフ神話TRPG】

クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

『マレウス・モンストロルム』は、クトゥルフ神話TRPGに登場するほとんどすべての神格とクリーチャーを網羅的に掲載した、データブックです

このサプリメントの購入は、プレイヤーの皆さんに以下の追加要素をもたらします。

【大量の追加クリーチャー・神格・動物】

つまりは、すべてのクリーチャーと神格の設定資料およびステータスデータ集です。

 

以下詳細な利用方法を紹介していきます。

 

 

1.クトゥルフ神話世界の設定資料として

このサプリメントを手に入れれば、読み飽きない量のクリーチャーや神格に関する情報が手に入ります。これをパラパラとめくって、気になったものを拾い読みしているだけでも、随分長い時間を楽しく過ごすことができます。

 

とくに印象的なのが、それぞれのクリーチャーのビジュアライズをあえて行っておらず、代わりにたくさんの写真が掲載されている点です。

ただのイラストによって、それぞれのクリーチャーや神格を図示するのは容易かもしれません。しかし、本書では、現実の世界に覗いたクリーチャーや神格の片鱗を、写真という形式で掲載しています。古い絵画や壺の模様、壁画や新聞記事など、多様な媒体に登場した奇妙な図像が集められているのです。

 

それぞれのクリーチャーは、登場した原作小説などからの引用、その姿や生態などの解説、そしてゲーム内での性質、ゲーム内でのステータスの順でデータが記載されています。

神格たちと同じように、その落とし子や下級の奉仕種族についての詳細な解説が用意されています。そうした解説は、実在の何かの写真などと相互作用的に響き合って、私たちの日常生活のどこかに潜む宇宙的恐怖を予感させてくれます。

 

 

2.シナリオライティングのお供として

本サプリメントの最も典型的な利用法は、何と言ってもシナリオライティングの随伴資料として利用することです。ルールブックだけでは、マイナーな神格の奉仕種族などが収録されておらず、シナリオで利用したくても、いまひとつ情報が欠けてしまうことがありました。

しかし、このサプリメントさえ手に入れてしまえば、もうそんな心配はありません。それぞれの神格に対する奉仕種族はもちろん、神格の化身も網羅的に掲載されています。それゆえ、シチュエーションに応じて、様々な神格の化身を登場させ、その奉仕種族を登場させた、深みのあるシナリオを構築することができるようになります。

 

さらに、本サプリメントの巻末には、そうした「表現できないおぞましい存在たち」を描写するための表現ガイドや、新しいクリーチャーを創造するためのガイドも掲載されています。

これらのガイドによって、ゲームキーパーは数多のクリーチャーを使いこなし、その恐怖をプレイヤーたちと共有することができるようになります。

 

 

3.それでも物足りない?

以上に整理したように、本書は非常に優れたデータブックということができるのですが、なおも問題を抱えています。

 

掲載されているクリーチャー・神格などは、項目ごとに50音順で掲載されており、その名称を記憶しておかなければ、索引から見つけることもできません。

たとえば、ゾス=オムモグというグレート・オールド・ワンが気に入り、これをシナリオで使ってみることにしたとしましょう。この従者を調べるためには、一度巻末の索引を参照し、ゾス=オムモグの項に併記されている、「ゾス=オムモグの従者→ユグ」という項目のページを確認し、当該のページを確認する必要があります。

本書には、この手順での利用法が前提とされた索引機能だけが搭載されています。言い換えれば、それぞれの神格の項目内に、「関連するクリーチャーの参照ページ表示」が存在せず、索引機能はやや弱いものにとどまっています。

 

それゆえ、たとえば、「寒い土地を舞台にしてシナリオを書きたい」というようなニーズが発生しても、このサプリメントの索引機能では対応することができません。すべての項目を自ら読み、使えそうな神格を選ばなければなりません。

あるいは、「蟹の神様を使いたい」というような、形態から検索するニーズにも対応していません。

 

こうしたニーズへ対応した索引機能の充実したサプリメントはまだ存在しません。それゆえ、ゲームキーパーたちは、この膨大な資料が掲載された『マレウス・モンストロルム』を網羅的に読み、ある程度暗記して、シチュエーションに応じた神格を記憶から引っ張り出して利用する、という技能が必要になります

 

もし、より充実したクトゥルフ神話のクリーチャーに関する解説や索引を必要とする場合には、それに見合った解説書を購入するのもいいでしょう。現在手に入りやすい、代表的な書籍としては、たとえば、以下のもが挙げられます。

図解 クトゥルフ神話 (F‐Files No.002)

図解 クトゥルフ神話 (F‐Files No.002)

 

 

ゲームシナリオのためのクトゥルー神話事典 知っておきたい邪神・禁書・お約束110 (NEXT CREATOR)
 

このほか、すでに絶版になっている優良な解説書も数種類あるのですが、ここでの紹介は控えておきます。

 

さて、索引機能について、やや物足りない印象が残る本書ですが、掲載されている情報量は、シナリオを作るキーパーにとって非常に有用なものであることは変わりありません。クトゥルフ神話TRPGを長く遊びたいなら、ほとんど必携の一冊と言っていいでしょう

 

ルールブックのクリーチャーたちにプレイヤーたちがすっかり慣れ親しんでしまったら、こっそりと導入して、新しい恐怖を提供してみるというのもまた一興です。是非とも購入してみてはいかがでしょうか?

 

クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

クトゥルフ神話TRPG マレウス・モンストロルム (ログインテーブルトークRPGシリーズ)

  • 作者: スコット・アニオロフスキー,ほか,坂本雅之,立花圭一
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/エンターブレイン
  • 発売日: 2008/02/25
  • メディア: 単行本
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