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TRPGをやりたい!

TRPGのトビラをひらこう!

クトゥルフ神話TRPGのシナリオの書き方:難易度1

テクニック CoCガイド ゲームガイド

(↓この記事よりも難易度の低い書き方記事を書きました)

trpg.hatenablog.com

 

今日未明、親しい友人のシナリオ作成に横からやいのやいのとコメントをするという、非常にうざったいことをやりました。まったく、我ながら迷惑なことを…。

 

さてそんな中で、シナリオを設計するときに自分が何を考えているのか、また一段階理解できたので、その辺をまとめておくことにしました。

とはいえ突然1から10まで意識するというのは無理な話です。そこで今回の記事では4つのポイントを整理して、それだけでクトゥルフ神話TRPGシナリオが書けてしまうという、超重要ポイントを整理しておきます。

 

 

 

 

「ココをプレイしてもらいたい!」を決めよう

シナリオを作るときに一番初めに決めるのは「ココをプレイしてもらいたい!」という、一番の推しポイントです。

 

しかしこれがものすごく詳しくなってしまうと、大きな失敗につながります。

プレイヤーの自由を制約してしまうからです。

 

クトゥルフ神話TRPGシナリオで決定する「ココをプレイしてもらいたい!」は、例えば、次のようなものです。

  • 同時には成り立たない二つの選択肢をプレイヤーたちに選んでもらう
  • 埋伏の毒を見抜くことができるか、プレイヤーたちの警戒心を試す
  • 断片的な情報だけで、事件の核心をプレイヤーに推理してもらう
  • 困難な状況の中で、プレイヤーの勇気と決断力を問う

こうしたものに、少しだけ詳しい肉付けをしてあげましょう。

具体的な二択を用意したり、具体的な人物を潜伏させたり、事件の真相を用意したり、そのくらいの肉付けで問題ありません。

例:「アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?」の場合

〈埋伏の毒〉
猪瀬奈々という狂信者の女性の協力がなければ得られない情報を配置する。しかし、彼女に頼りすぎると、クライマックスで彼女は敵対し、大きな失敗を導いてしまう。彼女の異常性に気付けるか否かに、探索者の命がかかっている。

〈アンドロイドに心はあるか?〉
おそらく、アンドロイドのAIには人間が使われていると推測できる。でも、それを確かめようにも、表情も瞳孔の動きも、声の上ずりも存在しない。どうやってアンドロイドから情報を手に入れらるのか?

これを予め決めておけば、シナリオのクライマックスシーンはほとんど決まったも同然です。

 

 

何人にプレイしてもらうか決めよう

しかしオープニングとクライマックスだけ決まって、中身がスッカスカという事故がよく起こります。そうした事態を避けるために、クトゥルフ神話TRPGというゲームの性質を利用しましょう。

 

クトゥルフ神話TRPGには、大きく分けて5種類の役割が存在します(ルールブック362ページ)。

  • コミュニケーション系技能
  • 操作系技能
  • 知覚系技能
  • 運動系技能
  • 思考系技能

以上の5種類です。

したがってプレイヤーが5人いれば、一応の役割分担を完全にこなすことができるわけです(それでも、思考系技能に偏りが生じますが)。

 

したがって標準的なプレイ人数としては、4人から5人を意識する必要があります。

これよりも人数が少なくなる場合には、特定の種類の技能を利用しないでもクリアできるように設計する必要があります。そのうえで必要になる方の役割に属する技能のうち、必須になる技能を2種類ほど「推奨技能」としてシナリオ資料に明記しておきましょう(目星・聞き耳はどのシナリオでも必須なので、それ以外を指定した方がよいでしょう)。

例:「アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?」の場合

3人でプレイすることを想定して、戦闘技能と交渉技能、探索技能の出番を加える。その代わり、生物学や科学、考古学などの考察系技能は使わない。また、車の運転などが必要になるシーンも完全に排除する。

これによって、シナリオ内で使ってもいい技能の幅が決定します。これで、次の作業に移りましょう。

 

 

使う技能を決めて、演出を決めよう

次に決めるのは、それぞれの役割を担ったプレイヤーがどこで活躍するかというものです。

これを決めておけば、それぞれのシーンでプレイヤーに活躍機会が回ってくるため、プレイヤー全員がセッションに主体的に関わることになります。特定の技能だけに偏ってしまうと、クライマックスまで全然ダイスロールしないプレイヤーができてしまったりします。

物語を楽しむのは、クトゥルフ神話TRPGの醍醐味の一つではありますが、そのためにも、どういう技能を配置するか、という点には配慮しましょう。

 

 

  • 戦闘を担当するプレイヤーが活躍するのは、当然戦闘シーンです。これは上手くやれば盛り上がるので、上手く調整して加えるといいでしょう。
  • 交渉担当のプレイヤーには、言いくるめ・信用・説得の三つの重要技能があります。また、心理学も交渉担当が取得する場合もあります。交渉しなければ得られない情報を配置すれば、このプレイヤーにも活躍機会が得られます。
  • 知覚系技能は、多くの場合、すべてのプレイヤーが多少なり技能を振っていることが多いです。あまり配慮せずとも、ほとんどのシナリオで出番があることでしょう。
  • 操作系技能については、鍵開けや機械修理などを使って、閉ざされた部屋に侵入する場面で活躍が望めます。
  • 思考系技能の重要技能は図書館ですが、シナリオに応じて、なんらかの専門技能を使えるように工夫しておくといいかもしれません。ただし、その場合は、その技能を「推奨技能」に加えておきましょう。

例:「アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?」の場合

プレイ人数が3人は想定しており、戦闘と交渉、探索系技能の3つでなんとかなるシナリオとして設計します。

戦闘担当プレイヤーのために、戦闘必須シナリオとします。

交渉担当プレイヤーのために、猪瀬・ミーミルとの交渉の場面を作ります。

探索担当プレイヤーのために、図書館と聞き耳を重視します。

(実際には、この組み合わせ以外だった場合の解決策も組み込んである)

この3つのプロセスが完了すれば、クライマックスの演出とそこにたどり着くまでに必ず使わなければならない技能ロールが決定します。

こうしておくだけで、参加したプレイヤーたちに均等に活躍機会を与えながら、物語を進めることができるのです。

 

 

数珠繋ぎで中身のあるシナリオに!

ここまでのプロセスで、幾つかの通過点となる技能とクライマックスの面白ポイントが決まりました。あとはこれを具体的な鎖としてつなげてみましょう。

 

あなたが選んだプレイヤー人数と技能系統だけを使って、

戦闘>操作>探索>交渉>思考

とか、

探索>操作>交渉>思考>戦闘

とかいう流れを決めてみてください。

 

あとはそれぞれの技能に成功したら、次のステップに進むための情報が得られるように、場面を作ってみましょう。

例:「アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?」の場合

交渉1>思考(探索)>戦闘1>交渉2>戦闘2

交渉1:猪瀬に成功で、教祖西田志垣の失踪の情報と猪瀬の協力を得る

探索 :集会所か西田の家で図書館成功でアンドロイドと西田のリンク

戦闘1:ミ=ゴの襲撃に遭遇(神話生物の関与が判明)

交渉2:アンドロイドか研究者に成功でAIについて情報を得る

戦闘2:サーバールームのミ=ゴを突破して、シナリオクリア

このように役割とセットにしたシーン展開を、場面ごとに決めましょう。

これがいわゆる「正規ルート」の役割を果たします。

 

あとは技能ロールに失敗した場合に備えて、予備の情報取得機会や、別の技能を使って情報を回収できるパターンを作っていきましょう。もちろん、救済策は2段階程度でいいでしょう。失敗した結果、バッドエンドに流れるのも、セッションの醍醐味ですから。

 

この予備のルート整備が終われば、ゲームシナリオとしてある程度の完成度をもった、安定したシナリオが完成します。

 

どうでしょうか?

ぜひ、あなたもシナリオを作ってみてください。

 

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