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【サプリ盛り盛りキャラビルド】最強の鉄壁、ここに誕生【ソード・ワールド2.0】

0.ビルド概要

最強の盾を考えようじゃありませんか。メイン盾です。

サプリメントを全て導入することで、盾だけを意識した構築は異次元の硬さを誇るようになります。先日提案した、「異能生存レンジャー」も、盾としては極めて優秀でした。しかし、その機能は、パーティ内での回復を部分的に担う、薬剤投擲レンジャーを軸にしていました。

この構築とは異なり、今回の構築は、より人数の多いパーティにおいて、完全に盾の役割だけを担う、『鉄壁』として構築します。

 

1.基本情報

想定パーティ人数:5人以上

担うロール:戦闘(前線維持)・戦闘(盾)・探索(レンジャー)

種族:リルドラケン

生まれ:傭兵or練体士

技能構成:エンハンサー2+ファイター1+レンジャー1

初期習得特技:《防具習熟A/盾》

 

2.種族生まれ選択の理由

種族選択は、防護点を上昇させるリルドラケン(+1)かフロウライト(+2)の2択です。

しかし、フロウライトを選択すると、エンハンサー技能を習得することができません。練技【ビートルスキン】が、防護点を2点向上させることを思えば、結果として、リルドラケンが防護点+3に対し、フロウライトが防護点+2にとどまり、リルドラケンに軍配が上がります。

 

また、初期の能力についても、リルドラケンに分があります。

リルドラケンは、尋常ではない生命力をもっており、体12+ダイス(2d+6)、平均で25点、最高30点の生命力を持ちます。このため、初期値で生命力ボーナス+4を安定して得られるのです。この結果、高い生命抵抗力と、耐久力を兼ね揃えた存在として、前線に君臨することができます。

 

加えて、種族特徴[剣の加護/風の翼]は、6ラウンドまで回避力と命中力に+1のボーナスを得られる優れものです。これによって、ファイター技能の成長をわずかに遅らせて、先にエンハンサーを成長させ、練技を習得することができます。

 

さらに、武器に初期資金を注ぐ必要がない種族であるのも魅力的です。尻尾による攻撃が可能なので、武器に1ガメルも消費することなく、威力11、命中力補正+1の攻撃が可能です。あくまで求められている役割は盾なので、初めのセッションくらいはこの威力でも許してもらえることでしょう。

 

 

3.技能選択と育成計画

初期習得技能は、エンハンサー2+ファイター1+レンジャー1です。

Bタイプ技能であるエンハンサーは、わずかな経験点で早期にレベルを上げることができます。そこで、第一セッション終了時に、早速エンハンサーをレベルを3に上昇させて、《かばう》を習得させましょう。

以降は、ファイター技能の育成に方針を変換し、ファイターを基軸にしながら、並行してレンジャー技能を上昇させれば、十分な活躍が望めます。

エンハンサーに再度経験点を振るのは、冒険者レベルが9以上になってからでも十分でしょう。

 

 

4.戦闘特技習得計画

習得枠消費特技

戦闘特技は、以下の順で習得します。

1《防具習熟A/盾》
3《かばうⅠ》
5《防具習熟S/盾》
7《鉄壁》
9《ガーディアン》
11《防具の達人》
13《頑強》or《ディフェンススタンス》
15《超頑強》or《キャパシティ》

 

自動習得特技

5《治癒適正》
7《タフネス》、《不屈》
9《ポーションマスター》
12《韋駄天》
13《バトルマスター》
15《縮地》

 

練技

【ビートルスキン】、【アンチボディ】、【ストロングブラッド】

【メディテーション】以降自由

 

意識することは、「とにかく堅く」ということです。

初セッション時点で、ビートルスキンとアンチボディを習得していれば、魔法攻撃を行うボスでない限り、ほとんどノーダメージでセッションを終了できます。その時点で《かばうⅠ》と【ストロングブラッド】を習得し、属性魔法攻撃にも対応できる体制を整えましょう。

これでも、真語魔法に弱いという性質が残りますが、すべての問題はレンジャーレベル7で自動習得する《不屈》によって解決します。高い生命抵抗力を持ったリルドラケンが生死判定に失敗する可能性は極めて低く、不動の鉄壁と化すことでしょう。

さらに、ファイターレベル13で自動習得する《バトルマスター》に合わせて、《ディフェンススタンス》を習得して、《かばうⅢ》と両立させます。これによって、常に生命抵抗力+4のリルドラケンが、《鉄壁》+《ガーディアン》によって、前線の全員を5回までかばった状態で立ちふさがることになります。突破は不可能と言っていいでしょう。

防護点が極めて高いため、高レベルで最大HPを増やす《頑強》を習得する意義があるのか、やや首を傾げざるを得ません。魔法への抵抗力をつけるという意味で、《ディフェンススタンス》を優先し、練技の使用量を稼ぐために《キャパシティ》を習得した方が、技能の実用性は高いと思われます。

 

 

5.装備の検討

初期装備は、チェインメイルとラウンドシールド“だけ”です。

武器は買いません。冒険者セットなどの購入費用を考えると、これが限界といっていいでしょう。しかし、初期防護点9(ビートルスキン発動で11)という異常値は、何にも代えがたいアドバンテージです。

 

初セッションの報酬で武器を購入するなら、ヘビーメイスかヘビーアックスを購入しましょう。これを購入せずに資金を蓄える場合、盾や鎧をより良いものに買い替えるほか、練技【ドラゴンテイル】を習得して、尻尾攻撃を強化しましょう。

レベル5で《防具習熟S/盾》を習得し次第、ブレードスレイヤーに持ち替え、これを武器とします。威力42のブレードスレイヤーは、終盤まで頼りになる武器となるでしょう。

しかし、攻撃の役割を完全に放棄するなら、攻撃性能を持たないホプライトシールドを購入すれば、安上がりにすみます。この場合には、パーティメンバーとの相談で、練技【マッスルベアー】や【ジャイアントアーム】によって、尻尾のダメージを増強しましょう(とはいえ、MPに限りがあるため、あまり現実的ではない)。

 

最終装備が整えられるのは、《防具の達人》習得後です。

十分に高い筋力が実現していれば、金属鎧インペリアルと最強の盾エターナルロードを装備し、種族特徴に練技を加味、さらに《かばうⅢ》の効果を付加して、28点の防護点が実現します。「異能生存レンジャー」の構築よりも3点防護点が高くなり、突破は一層困難になります。

作中最強のエルダードラゴンの攻撃でも、平均で10点しかダメージを与えることができません。これほどの敵に直面するレベル15の冒険時には、耐久力は90近くに到達しており、エルダードラゴンが3匹一緒にかかっても、ビクともしない硬さを誇ることになります。

ただし、魔法攻撃には弱い性質があるので、精神抵抗力を引き上げる《ディフェンススタンス》や魔法ダメージを無条件に減少させる練技【トロールバイタル】などを利用しつつ、味方の魔法援護で勝利を確実なものにしましょう。

 

 

6.戦闘時の動き

初セッションでは、適当に前線で尻尾を振りまくれば大丈夫です。

2回目のセッション以降は、必ず《かばう》を宣言した状態で手番を終了し、味方のダメージを肩代わりします。その後、一切行動が変わることはありません。パーティの守りの要として、仲間たちを守り通しましょう。

 

 

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