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電源・非電源ゲーム全般の紹介・考察ブログ

【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】糸に囚われて【part.4】

【前回のあらすじ】

宿泊客の元木さんと、笹原父娘の登場で、ようやくNPCが出揃う。

本シナリオ中最高のAPPをもつ美少女・笹原美樹の知識ロールクリティカルによって、大きなアドバンテージを得た松山。果たして自分の半分の年齢の女の子にも、かまわずアプローチを仕掛けるのだろうか。

 

 

 

先にNPC情報の整理

NPCが多いので、読者のために情報を整理しておきます。

 

ペンションのオーナー、稲葉一家

父 稲葉敏朗 朗らかなオーナー

母 稲葉明子 物腰柔らかな女性

娘 稲葉りり 高校生

子 稲葉大志 中学生

 

宿泊客たち

金田明宏 ダンディなデイトレーダー?

元木翔子 30代女性

笹原幸治 性格かための常連男性

笹原美樹 松山ファンの美少女

 

松山けんいち ぶさいくな超心理学者(プレイヤー)

 

これらの9名が、ペンションに集まっています。

 

 

食事前のくつろぎの時間

松山「やったぜ。愛に年齢は関係ないんや。」

KP「いや、いくらなんでも中学生は…。」

松山「ダイス様がこの子を口説けと言ったんです。運命の出会いですよ!」

KP(あー、ほんと、この人はダイス運がないなぁ…。)

松山「ほら、早く、美樹ちゃんとの会話の続きをやりましょう!」

KP「ええと、ラウンジで待ち合わせたんでしたっけ?」

松山「はい。ソファに座って、これ見よがしに次の映画の台本を読んでますよ。」

KP「あなたが台本を読んでいると、小気味好い足音が階段を駆け下りてくるのが聞こえて、あなたの横に飛び込むように、美樹ちゃんが座りますね。台本に興味津々で、体の左半分を完全にあなたに寄りかかるようにして、頭ごと、あなたの右肩の前あたりに乗り出して、台本を覗き込みますよ。」

美樹「これ、映画の台本ですか?」

松山「そうそう、次に撮影する予定のものなんだ。あんまり内容をバラさないようにね。」

美樹「えーっ、じゃあ、これ知ってるのって私だけなんですか!すごい!」

KP「そう言って至近距離上目遣いがあなたに向けられたところで、美少女のシャンプーの匂いでも妄想してあげてください。」

松山「くっ…ここは〈芸術(演技)〉で大人の余裕を保ちます!」

〈芸術(演技)〉ロール → 失敗

KP「ダメですね、側から見れば、デレデレしてしまっているのがはっきりわかるでしょう。」

松山「美樹ちゃん…できる…っ!」

KP「何と戦ってるんだか。そういったところで、お父さんも降りてきますよ。階段を降りてきて、あなたの右後ろの方から声をかけてきます。」

笹原「ああ、松山さん、でしたっけ、娘が申し訳ありません。」

松山「いえいえ、元気で素直ないい娘さんですね。」

松山「キーパー、ここは心理学です。」

KP「は?」

松山「娘に近づくんじゃねぇよオーラが出ていますか?」

〈心理学〉ロール → ???

KP「いえ、娘が楽しそうにしているようで、むしろ安心しているように感じますね。」

松山「おっと、案外いいお父さんなのかもしれない。」

笹原「申し訳ありませんが、私は先に食堂の方に行っておりますので、しばらく娘をお願いできますか?」

美樹「お父さん!わたし、迷惑なんてかけてないよ!」

松山「ええ、お気遣いなく。移動も大変だったでしょうから、ごゆっくりなさってください。」

笹原「ありがとうございます。美樹、いい子にしてるんだぞ。」

美樹「むぅー、子供じゃないのにー。」

松山「はっはっは、お父さんから見れば、娘はいつまでも娘なんだよ。」

美樹「それより松山さん、松山さんはどの役をやるんですか?」

 

 

雑談の舞台としてのTRPG

KP「といった具合に、楽しい時間を…」

松山「カットするなァ!!」

KP「え、だって本編と関係ないし…」

松山「これが本編だろうが!」

KP「…まぁそれもそうですね。美少女の演技は嫌いじゃありませんし。美少女は嫌いですけど。」

松山「ホモかな?」

KP「違います!気の強い女の子が好きなだけです!猪瀬さんとか!(アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?参照)」

松山「うわぁ…あんな感じの人が好きなんですか?けっこうイカれてますよ?」

KP「いやぁ、こう、強くて弱い感じがいいじゃないですか。こんな可愛さだけ振りまいてる、自分が世界の中心だと思ってるような頭弱い系女子とは大違いですよ。」

松山「自分の作ったキャラクターにひどい言いようですね(苦笑)」

KP「いやぁ、あんまり作り込んでなくても、こっちの方が人気でそうで嫌なんですよ。無邪気系美少女って得ですね。それにしても、プレイヤーとしては、ハルカちゃんに続いての幼女攻略とは、まったく、ロリコンもいいところですね。」

松山「やめろ!いらない悪評を立てるな!」

KP「まぁこのくらい分かりやすく好意を向けてくれる人じゃないと、まだまだ攻略できないってことですかね。恋愛力が足りていませんよ。」

松山「TRPGの中でくらい、楽しい恋愛がしたいじゃないですか!」

KP「いや、ほら、プレイしてたら、そのつもりで出してるNPCじゃなくても、自然と恋愛関係に持って行ってしまうみたいな、そういう恋愛力を発揮してくださいよ。気付いた時にはハーレム完成みたいな。」

松山「ハカセのシナリオだと、まず相手が発狂してないか警戒しなきゃいけないから、そんな積極的になれないんです!」

KP「海岸でのナンパ…(ボソ

松山「すみませんでした!わたしの力が及びませんでした!」

KP「では、美少女との楽しい雑談を続けましょうか。」

 

 

邪魔者が入って食事へ向かう

美樹「松山さんは、どの役を演じるんですか?」

松山「僕はこの役をやるんだよ。なかなか難しい役でね。演技力が試されるってところかな。」

美樹「じゃあじゃあ、このセリフ、言ってみてくださいよ!」

松山「仕方ないなぁ。」

〈芸術(演技)〉ロール → 成功

松山「あ、加藤勝、電車にアタック…。」

KP「わたし、ガンツ見てないんですけど、そんなセリフがあるんですか?」

松山「確かあったはずです。」

美樹「かっこいい!本物みたい!…いや、本物なんですよね!信じられない!」

KP「APP5に対してかっこいいって言いやがった、この美少女。」

松山「何か美的感覚が歪んでるんでしょうかね。」

KP「さて、この辺りで、後ろから階段を降りる足音がして、『松山さん』と男性の声が掛けられますよ。」

松山「金田か。邪魔しやがって。」

KP「あなたが振り返ると、たしかに金田がいますね。あなたにぴったりくっついている美少女を訝しげに見ますが、すぐに視線をあなたに戻して、次に手元の台本を見ますよ。」

松山「台本を閉じます。」

KP「金田さん何か悪いことした?」

松山「僕と美樹ちゃんの間に入ってきたのは重罪です。」

金田「あ、それ、台本ですか?」

〈目星〉ロール → 成功

金田「ああ、次の映画みたいですね。たしか漫画が原作でしたよね、それ。」

松山「ちくしょう、目敏いなぁ。」

美樹「どなたですか?松山さん。」

松山「ああ、美樹ちゃん、こちら、今日こちらに泊まっている、金田さん。株の取引とかで生計を立てているらしいよ。」

美樹「なんだ、松山さんの知り合いだから、今度は脚本家さんか何かかと思っちゃいました。」

金田「どうも、お嬢さん。それで、こちらは松山さんの隠し子ですか?」

松山「まさか!今日隣の部屋に泊まっている方の娘さんで、笹原美樹ちゃんです。」

美樹「よろしくお願いします。」

金田「元気な子ですね。どうです、松山さん。ぼちぼち食事の時間ですけど、一緒に食べませんか?ちょっとそちらの業界にも興味があるもので。」

松山「ええ、もちろん。」

KP「あなたがそう答えると、美樹ちゃんがちょっと寂しそうな目であなたを見ますよ。」

松山「美樹ちゃんも一緒にどう?」

美樹「いいんですか?」

KP「わかりやすいほどに晴れやかな表情に変わって、そう言いますね。」

松山「よし、それじゃあ、食堂に移動しますか。」

 

 

Part.5につづく