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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】糸に囚われて【part.1】

【前回のあらすじ】

新PCの超心理学者松山は、最近ドラマ出演も果たすマルチタレントへと変貌しつつある。最新作「テシュノート」の撮影を終えた松山は、短い休暇を馴染みのペンションで過ごすべく、千葉へ向かった。

ペンションを経営するのは、稲葉一家。松山は、親しみやすい娘さん、女子高生の稲葉りりちゃんに狙いを定める。はたしてTRPGの中でくらい彼女を作ることができるのだろうか…。

 

 

 

 

ペンションのオーナー、稲葉敏朗

KP「旅程はどうします?何時頃にペンションに到着する流れですか?」

松山「ガチで旅行するなら、ペンションには午前に到着したいですね。荷物を置いて、昼前にはビーチに繰り出します。」

KP「なるほど。移動は、なんですか?タクシー?」

松山「運転手つけたいところですけど、5000万じゃなぁ。」

KP「では、タクシーで移動しましょうか。運転手とお話しします?」

松山「もちろん。」

 

運転手「どちらまで?」

松山「ああ、あの、ペンションあるでしょ、えっと…。」

運転手「ああ、稲葉さんの。かしこまりました。」ブオォン

松山「運転手さん、どれくらいやってるんですか。」

運転手「もう15年くらいになりますかね。」

松山「15年もやっていたら、何か面白い話とか、怖い話の一つくらいありますか?」

運転手「そうですねぇ…。ありますよ。」

松山「おっ、どんな話ですか?」

運転手「いやぁそれがですね、一度幽霊を乗せそうになったことがありまして…」

松山「…これ、シナリオと関係ありますか?」

KP「ありません。稲川さんの怪談の丸コピーをやろうかな、と。」

松山「おい。じゃあいいです。それで、何か最近面白いことでもないの?」

KP「急に雑っ!」

松山「だって、この人何も知らないんでしょ?」

KP「まあ、今回の事件は、周りに風聞が流れるような類のものではない、という点だけは有意義な情報かと。」

松山「そういう風に考えればいいんですね。」

 

KP「では、タクシーの運ちゃんと雑談して、海を見下ろすちょっとした高台にあるペンションの前に到着します。あなたの乗ったタクシーの音を聞いたのか、よく見知った小太りなおじさんが姿を現します。」

松山「お父さんですか?」

KP「はい。稲葉敏朗さんです。」

敏朗「松山さん、お久し振りです。お荷物、お持ちしますよ。」

松山「敏朗ちゃ〜ん、久しぶりー。そんなかしこまんなくていいよー、俺と敏朗ちゃんの仲だろ〜?」

KP「どんな仲だよ(苦笑)」

松山「ちなみに何歳ですか?」

KP「48歳ですね。」

松山「あ、ごめんなさい、18歳差でこの態度はないっすわ。」

KP「高校生の娘がいるんですから、相応の歳ですよ、そりゃ(苦笑)」

松山「それにしても、大志くんの時にはもう30代半ばじゃないですか。」

KP「いや、そのくらいなら、この頃は普通ですよ。あと、奥さん年下ですから。」

松山「確かに、男は何歳でも元気ですからね。」

敏朗「お変わりなさそうでなによりです。いつも通り、3階の部屋、用意しておきましたから。」

松山「おっ、ありがとうございます、こんな行楽シーズンにいい部屋を。」

敏朗「いえいえ、松山さんのために開けてあるようなものですから。」

松山「そうそう、これ、いつものお礼に。みんなで食べてください。」

敏朗「ああ、いつもお気遣いありがとうございます。」

松山「りりちゃんと大志くんには別で買ってきときましたよ。あとで会えますかね。」

敏朗「いやあ、本当にすみません。今日は二人とも学校らしいんですけど、夏休みですし、早く帰ってくるんじゃないですかね。」

松山「それなら、夕方に渡しましょうかね。」

 

 

間取り図初導入

KP「というわけで、ペンションの引き戸を開けて、中に入ります。」

敏朗「もう松山さんはお分かりとは思いますが…。」

KP「そう断って、ペンションの説明をしてくれますね。こちらを。」

 

1F

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2F

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3F

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松山「おお!これはわかりやすい!」

KP「なんなら、3Dで見ますか?そういうソフトウェア導入しているので。」

松山「見ます見ます!」

 

参考:2階吹き抜け部分から見下ろし

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KP「好きなところを言ってくれれば、歩いてそこに移動できますよ。」

松山「だいぶイメージできました。これいいですね。」

KP「1階の茶色い四角が四つ並んでいるところが食堂になっていて、夕飯はそこで20時からということですね。書き込みを忘れたんですが、3階には個室トイレがついています。あと、浴場ですが、図面中上方のテラスを抜けた先に、背の高い木で目隠しがしてある状態の露天風呂があります。」

松山「1階右端のごちゃごちゃしてるのがキッチンですか?」

KP「そうです。左上がランドリースペースですね。中央はラウンジとして、自由に利用できます。描画されてはいませんが、ソファーなどもありますよ。」

松山「だいたいわかりました。」

KP「図面では分かりにくいんですが、図面上方には大きな窓が取り付けられているので、すばらしいオーシャンビューを堪能できます。」

松山「千葉に来てるってことは、こっちが上が南から東ってことですよね。」

KP「そうなりますね。」

 

 

出会い厨松山

KP「というわけで、3階の右側の部屋が松山さんの部屋です。荷物を運んだら、食事の時間まで自由行動ですよ。」

松山「ああ、その前に。敏朗さん、今日はどれくらい他のお客さんがいるのかな?」

敏朗「今日は松山さん以外に4名の方が宿泊なさっていますよ。」

松山「キーパー、その中に、素敵な出会いがありますか?」

KP「りりちゃん狙いじゃないんですか?」

松山「APP14じゃ満足できないんです。」

KP「んー、今回登場するNPCの中で、一番高いAPPの値を教えてあげましょうか?」

松山「是非!」

KP「えっと…16ですね。」

松山「おおっ、期待できますね。まさか、おばあちゃんとかじゃありませんよね?」

KP「はっはっは、まさか、そんなわけありませんよ。ご期待ください。」

KP「あ、というところで、ラウンジに、一人の男性の姿が目に入りますね。」

 

第一宿泊客:金田

松山「おはようございます、お早いお目覚めですね。」

男性「ああ、いえ。昨晩眠っていなくって、かえって今から寝るところですよ。」

松山「それはそれは。どうも、わたし、松山と申します。」

〈知識〉ロール → 成功

男性「ん…?松山って…ああ、松山けんいちさんですか。ご活躍は拝見しておりますよ。」

松山「いやぁ、ありがとうございます。」

男性「わたしは金田と申します。こんなところで有名人とお会いできるとは、光栄です。」

KP「ちなみに、敏朗さんと同じくらいの年齢っぽいですね。結構ダンディで、イケてる顔してますよ。」

松山「え?ちなみに、APPはどのくらいですか?」

KP「16です。」

松山「え?」

KP「16です。」

松山「一番美形が男って!」

KP「このオチをやるためだけの事前情報でした。」

松山「ひどい…。」

 

松山「それで、眠っていなかったって、こんなところでもお仕事か何かが?」

金田「ええ、まぁ、そんなところです。市場の時間が日本とは違いますからね。」

松山「…?FXか何かですか?」

金田「はい、そんなところです。」

〈心理学〉ロール → ???

KP「あなたは何か隠し事をされたような印象を受けますね。」

松山「たぶん他の仕事がありますね。それが何かはわかりませんけど。」

金田「では、わたしはこの辺で。」

松山「わたしは302に泊まっていますから、お疲れが取れましたら、またお話ししましょう。」

金田「ええ、そうですね。ちょっとそちらの業界にも興味がありますから。夕食の時にでも。あ、わたしは2階に泊まっていますよ。それでは。」

松山「では、また。」

 

松山「…距離取られましたね。部屋番号教えてもらえませんでした。」

KP「まぁ有名人とはいえ、初対面ですし。」

松山「よし、荷物を置いて、ちょっとゆっくりしたら、登校の時間に合わせて海に向かいますよ!バスがあるんですよね?」

KP「はい、りりちゃんたちも同じバスに乗りますよ。」

松山「よしきた!」

 

 

Part.2へつづく

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