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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】忘却の結末【part.16】

【前回のあらすじ】

再び夢の大間々に侵入し、ハルカと合流した後、鬼を2匹排除した伏原と滝原。

そこに現れたのは、シシガミ様…もとい、経津主神らしきものだった。経津主神にハルカの待遇について直談判を試みる伏原だが、経津主神は聞く耳を持たない。伏原はかっこいい挑発的なセリフとは裏腹に、非戦を貫こうとするのだが…。

ハルカを助けるために、伏原はどこまで勇敢になれるのか?神と相対する時、彼の決断が問われることになる。

 

 

 

怒りを抑えきれない滝原

経津主神?「まずは務めを果たせ。それだけでよい。」

KP「そう言い残すと、経津主神と思しき存在は、向きを変えて茂みの中に姿を消そうとします。」

伏原「ここでストップしましょう!ちょっと考えます。何かできることがあるはずです。こいつから、ハルカちゃんを助け出す方法を聞き出さないといけません。えっと…」

KP「羊太夫ですね?」

伏原「それです。でも、話の通じる神様とも思えない…。」

KP「どう行動しますか?先に言ってあげますが、この後、イベントが発生します。」

伏原「どんな?」

KP「それは言えません。ムービーシーン級ということはお伝えしておきましょう。」

伏原「ぐぬぬ…。うん、結論としては、まだ情報不足ですね。羊太夫についてもまだ調べてませんし、聞き出すにしても条件が整ってない気がします。」

KP「では、その背中を見送るということですね?」

伏原「はい。」

KP「あなたが静かにその姿を見送っていると、不意に、あなたの視界の隅を、一つの影が動いて、滝原さんが経津主神へ向かって駆け出します。」

伏原「な!?待て!行くな!」

滝原「ふ゛つ゛ぬ゛し゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」

伏原「こっちのお家芸を取られた!」

KP「ツッコミどころそこかよ!」

伏原「ダメだ!いけない!そう叫んで、滝原を引き止めます。」

KP「滝原のダッシュに追いついて押さえ込みに入れたか、敏捷抵抗で決めましょうか。」

DEX対抗ロール → 失敗

伏原「はい、見捨てます!」

KP「決断はやっ!では、滝原の姿が茂みに消えたところで、あなたは足を止めます。と、そのとき、炸裂音のような、バァァン!という音が響きます。」

伏原「逝ったか。」

KP「それとほとんど同時に、あなたのすぐ左を、巨大な黒い塊みたいなものが、砲弾のような速度で飛び抜けていきます。」

伏原「なんだ!?」

KP「あなたが振り返ると、まるでゴム人形を振り回したみたいに、手足が奔放に踊る人間らしきものが、地面に当たって大きくひと跳ねします。幸いハルカちゃんにもぶつからずに済みましたが、次の地面との衝突後、転がるように停止したそれを見て、あなたは理解します。腹部が大きくえぐれ、目の輝きが失われたその人形のようなものが、ほかならぬ滝原馨の死体であることを。」

伏原「なんとあっけない…」

SANチェック → 成功 減少値 1

ハルカ「滝原さん!!」

KP「ハルカちゃんが亡骸に駆け寄って叫びます。」

伏原「ハルカちゃん!逃げるよ!」

ハルカ「お兄ちゃん!滝原さんが!滝原さんが!」

KP「逃げ出すためにハルカに向かって駆け寄ろうとしたとき、あなたは背後からおぞましい殺気を感じます。」

伏原「ええい!ハルカちゃんを抱えて逃げます!」

KP「その前に、あなたの頭の中で声が響きます。」

経津主神?「あくまでその娘を助けるか?」

伏原「あったりまえだ!今は逃げるけどな!」

経津主神?「ならば許してはおけん!」

伏原「ハルカちゃんを抱えて逃げます!」

KP「ハルカちゃんは、あなたの腕をかいくぐって、茂みから姿を現した経津主神に向かって勇ましい視線をぶつけます。」

伏原「ああっ!ハルカちゃんまで!!ダメだ!この子だけは置いていけない!」

KP「どうするんです?」

伏原「そんなの決まってるじゃないですか!戦うんですよ!」

 

 

神の怒り

伏原「ちくしょう!絶対死ぬよ!これ、絶対死ぬやつだよ!」

KP「では、戦闘といきましょう。もちろん、先制は経津主神ですね。」

 

〈戦闘描写〉

 経津主神はハルカの前に進み出た伏原に向かって突進を試みる。その気迫に押されながらも、伏原は飛び退いてこれを回避する。受け身を取って立ち上がり、棒を構えなおした伏原は、怖気付くことなく、勇敢にもその棒を振るう。ほとんど同時にハルカも頭突きを試み、経津主神は左右から強烈な打撃を加えられる。

しかし、伏原は棒から伝わる手応えではっきりと感じてしまう。この打撃が、経津主神の骨格にまったく影響を与えていないことを。なんと、経津主神は体勢すら崩していないではないか。伏原の全力の攻撃を受ければ、通常の人間なら、打ち所がよくてもうち飛ばされて気絶、打ち所が悪ければ内臓破裂や骨折するはずだ。その威力の打撃が、この神を前にしては、まるで児戯のように思えてしまう。

伏原に向けられた経津主神の鋭い目が、伏原に直感させる。次の瞬間に、自らの命を断ち切る強烈な一撃が放たれ、滝原と同じように、伏原の筋肉質な体は、緊張感のないだらけきった水風船のようにのたうつだろう。

この距離で、かわせるだろうか?かわさなければならない。そうでなければ、待っているのは死のみである。伏原は棒を振り抜くと、踏み込んでいた足から慌てて重心を動かそうとする。しかし、棒に振られた重心は思うように動いてくれない。すでに経津主神の突進は始まっている。伏原にはそれがスローモーションのように見えている。しかし、体が追いつかない。

 

伏原「ダメだ。」

 

KP「次の瞬間、腹部に強烈な打撃を受け、内臓が突き破れるほどの強い衝撃を受けた感覚を最後に、伏原さんの意識は途絶えます。」

 

 

KP「…お疲れさまでした。」

伏原「死ん…だ…?」

 

KP「…お疲れさまでした。」

 

 

とおとふたつのかみ

KP「…突如、伏原さんは、『死んだか?』と自覚します。」

伏原「え?」

KP「…伏原さんは、かすかに土の感触を頬に覚えるでしょう。」

伏原「まさか!?」

KP「2D6を振ってください。それがあなたの残りHPです。」

??? 2D6 → 7 残りHP 7

伏原「生きてた!!」

 KP「あなたが生存を実感し、曖昧に目を開くと、うまく焦点の定まらない視界の中で、少女が一人、あなたに背を向けて立っています。その足には、いくつもの傷が見えますね。」

伏原「ハルカちゃんに…守ってもらっちゃ…男が…廃るぜッ!!」

伏原「立ち上がります!あたりに棒は!?」

KP「ハルカちゃんとあなたの間に転がっています。」

伏原「ケガの状況は?まだ戦えそうですか?」

KP「はい。不思議なことに、直撃を受けたはずの腹部には、傷一つありません。代わりに、腕などに擦り傷が多数残っていますが、今の伏原さんなら、そんな軽い傷、アドレナリンで無視できるでしょう。」

伏原「まだ戦える!」

KP「気力を振り絞って棒を手に取り、立ち上がった伏原さんが目にしたのは、経津主神…ではありません。」

伏原「何!?」

KP「ハルカちゃんを挟んで、20mほど先に、触手が束になって木のようにも見える、体長5mほどの奇妙な黒い塊が見えます。あなたが立ち上がったことに気付いたのか、うごめく触手の幹をぬうように、牙とツノの生えた奇怪な人面が現れます。」

SANチェック → 成功 減少値1D3 → 2

伏原「新手…しかも経津主神と同格…。絶望的だ。」

伏原「ハルカちゃん!こいつは!?」

ハルカ「とおとふたつのかみの一番目!お兄ちゃんは逃げて!」

伏原「なるほど…こいつさえ叩けば…。」

KP「と、言ったところで、あなたの頭の中に、経津主神とはまた違った声が響きます。」

???「娘を救おうと言うのか。」

伏原「そうだ!俺は!この子を救うために、なんだってやるつもりだ!」

???「ん?いま」

伏原「あの、いいシーンなんで、まともにキーパーやってください。」

KP「ごめん、つい反射的に(苦笑)」

???「貴様に何ができるというのだ?」

伏原「…私は…できる。」

???「…?」

伏原「私は!お前たちの神、シュブ=ニグラスを招来することができる!」

KP「おおっ、そうきましたか。」

???「はっはっはっはっはっはっは!人間風情が!だからどうしたというのだ!」

伏原「なにっ!?」

???「神の招来こそ、我々の領分。人間など、神のための生贄に過ぎぬ!なにもできぬと言うならば、その命を捧げてみよ!」

伏原「…うぉぉぉぉっ!考えるんだ!考えるんだ!思考を止めたら死ぬ!キーパー、待って!もう少し待って!」

KP「一つの触手が勢いよくあなたに向かって伸ばされます。」

触手攻撃 → 失敗

KP「あなたの耳元を、凄まじい勢いで通り抜けます。これに当たれば即死、という直感を得ることができるでしょう。」

伏原「よし、一つだけい手があるぞ!」

KP「なんと!どうするんですか?」

伏原「逃げるんだよぉぉぉぉぉっ!」

 

 

 

Part.17につづく

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