ニコニ・コモンズに素材をアップロードしました
現在、リプレイ動画シリーズ、『アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?』の編集作業中です。
そんななか、自分でもオリジナルの素材を作れるのか、ちょっと挑戦してみたくなり、試みに素材を作ってみました。
お試しということで、あの有名なシナリオ『悪霊の家』の中で、滅多に登場することがない黙想チャペルの門に刻まれている、不思議な目の紋章を製作してみました。
1.製作手順
製作手順としては、はじめに、テクスチャのフリー素材を拾ってきました。
今回は、石の表面を再現したテクスチャをお借りしました。
こちらのサイトに、たくさんのフリー素材が用意されていたので、その中から選んでいます。
2.記号の形状を幾何学的に分解
結果的に完成したものを見てもらった方が、プロセスを示しやすいので、先に示しておきます。
こちらです↓
Yの開いている部分を3つ向かい合わせて、正三角形をつくり、その中央に目玉を書いた紋章です。
この紋章を綺麗に作ろうにも、なんと私にはmacデフォルトの「プレビュー」くらいしか、ソフトウェアがありません。
つまり、斜めの直線の角度を指定したり、綺麗にまっすぐ切り抜いたりする、便利なソフトウェアなど全く持ち合わせていないのです。
そこで、記号を幾何学的に分解して、下書き線を描く方法を採用しました。
この記号、Yを太字で切り抜く必要があるので、二重の正三角形が必要になります。
さらに、Yの下端部分を正確に切り抜くためには、角の二等分線(正三角形なので、各辺の垂直二等分線でもある)の延長線が必要になります。さらにそれらの長さが等しくなるように、全体を囲む大きな正三角形を用意して、切り抜きの端を決定する必要があります。
結果として、次のような補助線が完成します。
あとは、これに沿って石のテクスチャを切り抜いていきます。
…ええ、もちろん、手動です。少しずつ範囲選択してはデリートを繰り返して、くぼみ部分だけが透過されたpng素材を作成しました。
3.くぼみの向こう側を追加
これによって、紋章部分だけが透過された素材が完成しました。
あとは、透過された紋章部分の向こう側に、同じテクスチャ素材の明るさを落としたものを配置します。
しかし、これだけでは、あまり凹んでいるという印象を与えられませんでした。
そこで、この重ね合わせ作業を、Keynote上で行い、デフォルトで搭載されている、影の追加機能を使います。影の角度や深さ、ボカシ加減など、詳細なパラメータをいじることのできるKeynoteは、実は優秀な加工ソフトなのではないかと感じました。
以上の操作を経て、無事に完成した素材を画像として保存すれば、作業は完了です。
4.アップロードから公開まで
最後に、ニコニ・コモンズにアップロードしてしまえば完了です。
アップロード時には、タグの登録や、説明文の記述など、幾らかの作業を行う必要がありますが、画像程度ならスムーズにアップロードすることができます。
アップロードが完了したら、登録処理が完了するまでしばらく待てば、無事に登録が完了します。
TRPG関係の素材を用意できる方は、積極的にコモンズ化していって、TRPG界全体を盛り上げていきましょう。