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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】肝試しのあと【part.22】

【前回のあらすじ】

無事に夢蛭を取り除いた二人。仕方がないから斎藤も、と考えたのがいけなかったのか、神社からの帰り、ついに夢蛭らしき生物に襲われる。

辛くも危機を脱した伏原と佐々木。あとは斎藤くんを救うだけだ!

 

 

最後の儀式

KP「では、お三方は無事に帰ってこられますね。あ、SANチェック忘れてました。やっときますか。」

SANチェック成功 減少値 2

SANチェック成功 減少値 1

SANチェック成功 減少値 3

KP「うん、皆さんなかなかタフですね。」

 

伏原「プレイヤーの方が削れてる気がする。」

佐々木「たしかに。」

 

KP「神社に斎藤さんを引きずり込んで、あとは儀式ですね。もう描写も省略でいいでしょう。注ぐPOWを教えて下さい。現在値から、2回復したものと扱います。」

伏原「彼には悪いことしたし、6点捧げますよ。」

佐々木「もう注げるPOWが少ないんですが、3点を。」

KP「望美ちゃんは、4点を捧げられそうですね。合計13点ですか。95%で成功ですね。私が振ります。」

POW対抗ロール成功

KP「はい、順当に、成功です。東さんがひねった右腕を引き抜き、呪文を唱えるとその手をゆっくり開きます。そこにはきっと、彼にしか見えていない、あの『夢蛭』がいるのでしょうね。と、ここで、斎藤くんにも激痛が走って、POWダメージです。」

POWダメージロール2D6→9

KP「あ…。」

佐々木「どうしました?」

伏原「まさか…斎藤…。」

KP「東さんが少しため息をついて、皆さんを振り返ると、沈痛な面持ちで次のように言います。」

東「これも神様の御意志でしょう。斎藤様は、身罷られてしまわれました。」

伏原「痛みに精神が耐え切れませんでしたか…。」

東「さようでございます。あとのことは、わたしどもの方で処理いたします。まったく残念なことでございます。」

佐々木「斎藤…。最期まで、なんてついてないやつなんだ…。」

伏原「こんな奴らと関わってしまったばっかりに…。」

 

KP「と、いったところでセッション終了です!お疲れさまでした!」

佐々木「お疲れさまでした!」

伏原「お疲れさまでした!」

 

 

反省会

KP「どうでした、佐々木さん、初プレイのクトゥルフ神話TRPGは。」

佐々木「いや、これは気に入りましたよ。おもしろかったです。次は用意してないんですか?」

KP「次ですか?実は、もうほとんどシナリオの執筆は完了しています。群馬県みどり市を舞台にしつつ、佐々木さんも納得の、歴史・伝承・ホラー・人情、全てが詰まった大作に仕上がっておりますので。ご期待ください。」

佐々木「それはよかった。ぜひやりましょうよ。」

 

KP「伏原さん、どうでした、今回は。」

伏原「いやぁ、疲れました。アンドロイドの時は、話の筋を追うだけでよかったのに、今回はかなり考えさせられましたからね。」

KP「これは一本道ではないオープンシナリオの特徴ですね。でも、伏原さん大活躍だったじゃないですか。」

伏原「ありがとうございます。とはいえ、結構状況整理ではキーパーが協力してくれたな、という印象です。もっとプレイヤースキルを磨かないと。」

 

KP「それで、シナリオについて、何か疑問点が残っていれば、ネタバレしてあげますよ?」

伏原「〈クトゥルフ神話〉に成功した時、今回の『夢蛭』が、『ドーの落とし子』だって聞いたんですけど、明らかにそれ以外の性質を持ってますよね?」

KP「ええ、そうですね。なんたって、すでに『ゴグ=フール』に目覚めつつある『ドーの落とし子』ですから。」

伏原「時折、成体の性質が覗いてたってことですか?」

KP「そういうことです。『ドーの落とし子』は、なんらかのグレート・オールド・ワンになる前身、未成熟の姿です。別の次元に存在していて、触手を伸ばして人に寄生し、その知性を吸収しながら、操って、そして背骨を引きちぎって抜け出していきます。」

伏原「まさしく『夢蛭』ですね。でも、『枯れ木』は違うんでしょう?」

KP「そうです。鏡に映るのは、鏡を通じて別の時空につながっており、そこから姿を表す、という『ゴグ=フール』の性質です。このグレート・オールド・ワンは、実際には巨人のような形をしていて、これが今作中では『だいだらぼっち』と呼ばれていました。また、人間の狂気を好んで食べるので、人が発狂する方法について勉強に余念がありません。」

 

伏原「今回のセッションは、とにかく怖かったです。深夜に、電気を消して、ホラーBGMを流しながらプレイするというのが、こんなに怖いとは思いませんでした。」

KP「たしかに、雰囲気ありましたね。アンドロイドがSFなら、今回はJホラーです。怖がっていただけたのなら、シナリオとしては大成功でしょう。」

佐々木「あのロープで引き回されそうなところ、怖かったです。」

伏原「そう、あれ!あれ、参拝に出かける段階で、『ロープはどうします?』ってわざわざ僕に尋ねてましたよね?」

KP「ええ、出発の段階で決めてましたからね。」

伏原「あれ訊かれた時にはまったく危険性とか考えないで、ただの持ち物検査と思って応じちゃいましたけど、あんなこと訊かれる方がおかしいって、どうして気づかなかったのか。」

KP「邪神様が曳き回しに興味津々だったんですよ。その殺し方はまだやったことがなかったみたいで。」

佐々木「学習するってことは、新しい道具や方法を知ったら、すぐに試すってことなんですね。」

KP「ええ、そこが今回の邪神の醍醐味です。自分たちが少しでも死につながる行動をとれば、それを吸収して、最もひどい形で実践してみようとする。そんな、無邪気な科学者のような邪神ですから。」

伏原「はぁ…楽しかった…けど疲れた…。眠ります。」

KP「お疲れさまでした。」

伏原「お疲れさまでした。」

 

 

佐々木「ちょっとクトゥルフ神話に興味が出たんですけど、教えてもらえますか?」

KP「お、佐々木さんも発狂しますか?」

佐々木「発狂はしませんけど(笑)」

KP「では、この世界の真理をお教えしましょう。」

佐々木「やっぱり狂人じゃないか!」

 

 

 

クトゥルフ神話TRPGリプレイ

『肝試しのあと』

 

おわり

 

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