TRPGをやりたい!

TRPGのトビラをひらこう!

【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】肝試しのあと【part.10】

【前回のあらすじ】

肝試しに入った山は、かつて位牌山と呼ばれた忌山だった。

曰く付きの山に祟られた伏原と佐々木は、ついに心身に異常をきたし始める。

緊張感と恐怖が増していく中、二人は次なる行動の指針を定めたのだった。

 

 

 

「位牌山」とは何か?

KP「では、次は伏原さんいきましょうか。何を調べるんでしたっけ?」

伏原「位牌山について、〈図書館〉で。」

〈図書館〉ロール(-10%)成功

伏原「ペナルティがキツい…。」

KP「位牌山について調べていると、次の書籍が目に入りますね。」

 

檜原村紀聞―その風土と人間 (平凡社ライブラリー)

檜原村紀聞―その風土と人間 (平凡社ライブラリー)

 

佐々木「え、実在の本ですか?」

KP「ええ、そうですよ。以下、一部抜粋です。」

檜原村紀聞

檜原には各所に「位牌山」といって不吉な山がある、位牌山を買ったり、この山の木を切ったり、炭を焼いたりすると、かならず身に不幸が訪れる、という。

「位牌山」を『広辞苑』で引くと、「不吉なことが生ずるといって、所有することを忌む山」とある。なぜ不吉かというと、かつての刑場のあと、変死者があった、または仏像が埋まっているなど、理由はさまざまである。逆に神聖な神の地であり、俗人が手をつけてはならないところだ、ともいう。同様な言葉に、「くせ山(地)」「バチ山」「不入山」など。

位牌山といえば、愛鷹山系に位牌岳(1458メートル)がある。尾根の南側に、灰色の爆裂火口が気味悪い形相を見せる〈中略〉叩き落ちれば、下は位牌沢である。

位牌山を買って、薪や炭にしたため、急病になった、孫が死んだ、家が焼けた、そんな話は檜原の全域にわたって聞かれる。しかし、どこが位牌山かは明瞭にされない場合も多い。所有者は故意にかくしている。位牌山と知れれば売買ができず、利用価値もなくなるからである。位牌山を買うのは、他郷の人に限られている。

佐々木「本当だ、辞書にも載ってる…。」

伏原「普通に生きられなくなるんで、やめてください。」

KP「そもそも、このシナリオ、『祝山』という、加門七海さんの小説をゲームシナリオ化したものです。」

祝山(いわいやま) (光文社文庫)

祝山(いわいやま) (光文社文庫)

 

KP「で、その他もろもろ、現実の世界とリンクしてますんで、大いに怖がってください。正直、シナリオ書いてる時、僕もかなり怖かったです。」

伏原「この鬼畜キーパーが怖がることがあるなんて…。」

 

KP「さて、続けましょう。」

伏原「まず、檜原村ってどこですか?」

KP「〈知識〉ロールをお願いします。技能ではないので、ペナルティは不要です。」

〈知識〉ロール成功

KP「東京都の西の方に残された、東京都最後の村ですね。」

伏原「つまり、位牌山というものは、忌山の一般名で、別にあの土地だけのものじゃないってことですね。」

佐々木「ということは、位牌山という名称から今回の怪異を特定することはできないってことになりますね。」

伏原「一つの道が潰えましたね。次は、青白いウネウネした怪異についての調査ですね。」

KP「そちらを始める前に、佐々木さんのシーンに移りましょうか。」

 

 

上野国位牌山怪異譚

KP「さて佐々木さん、出番ですよ。そして気にしてらっしゃった、大昔の怪異譚を調べる時間ですね!」

佐々木「しかし、伏原さんの言う通り、果たして解決に役立つのかどうか…。」

KP「なんにせよ、やってみましょうよ。〈図書館〉ロールをお願いします。」

〈図書館〉ロール成功

KP「では、あなたは『上野国奇伝』という著作を見つけます。」

伏原「用意してあるんですね!」

佐々木「ということは、何かヒントになる可能性がある、と。」

KP「しかし、今読めば、警察署に赴く時間がずいぶん遅くなってしまいますね。どうしますか?」

佐々木「警察署なんて、いつ行っても法律家ならなんとかできる。今読みますよ。」

KP「それなら、以下の情報を開示しましょう。」

上野国奇伝のまとめ

位牌山に祟られた人間は、その体に『夢蛭(ゆめびる)』と呼ばれる怪異が取り付いている。『夢蛭』は現の世界に実体を持たず、夢の世界にこそ実体をもつ奇怪な存在である。この『夢蛭』は、人間の知性を吸い、十分に吸い尽くすと、その人間を狂れさせて暴れさせた後、背中から飛び出して、その人間を死に至らしめるらしい。

『夢蛭』に取りつかれて生き残った伝承は1件だけあり、そのときには山守神社の神主が、「魂から夢蛭を引き抜」いた、とある。

伏原「まさかここが突破口だったとは…。」

佐々木「つまり、私たちは『夢蛭』に取り憑かれているんですね。」

伏原「名前が分かっただけでも、安心感が違いますね。」

佐々木「この情報は、直ちに伏原くんとシェアせねば。」

KP「では、伏原さんが位牌山についての本を読み終えたところで、連絡がきますよ。」

伏原「かくかくしかじか。」

佐々木「まるまるうまうま。」

KP「いあいあくとぅるふ。」

KP「さて、これをうけて、どう行動しましょうか?」

 

伏原「そりゃあ、山守神社について調べますよ。」

佐々木「私は予定通り、警察署に赴きます。」

KP「では、移動時間を使って、伏原さんが本を見つけるところまでやってみましょう。〈図書館〉ロールをお願いします。」

〈図書館〉ロール成功

KP「山守神社とは、境町にあるわりと大きな神社ですね。このシナリオ書いた頃は、まだ神道についてそこまで調べていなかったので、ちょっと設定甘いですが、東国造に連なる格式高い神社です。」

佐々木「なんか謂れというか、歴史はないんですか?」

KP「ええと、今なら結構いけますね。東国造ですから、経津主神あたりを主神として奉っていることにしましょうか。」

伏原「つまり、邪神は崇拝していないんですね。」

KP「神社なんて、大抵、キリスト教やイスラームから見れば邪神を奉じてますけどね。」

佐々木「たしかにそうですけど(苦笑)」

伏原「問題は、この神社に全てを任せられるか、信用できるか、ってとこですね。」

KP「伏原さんお得意の人間不信ですね。」

伏原「だから誰のせいだと思ってるんですか!」

佐々木「本当にひどい思いをしてきたんだなぁ。息をするように人を疑っている…。」

伏原「人を信じすぎれば死あるのみですよ、佐々木さん!」

KP「ええと、この調査で、神社の住所も手に入れたことにして構いません。…と、ここで皆さんのよく知る人物から、メールが送られてきますね。」

佐々木「あ、斎藤のことすっかり忘れてた!」

 

斎藤くん、心霊写真マニアが悪化する

KP「そうです、斎藤くんからのメッセージですね。」

伏原「彼にはどんな症状が発生しているんでしょうね。」

KP「斎藤くんからのメッセージは、urlが添えられた、次のようなものです。」

 

またあそこ行って、写真撮ってみました!何か写ってたら教えてください!

 

佐々木「あいつ勇気あるなぁ。」

伏原「やっぱり斎藤くんは狂信者ですね。」

KP「ねぇ、山に行っちゃってる点について、斎藤くんを心配する声が聞こえないんだけど。」

伏原「だって斎藤くんだし…。」

佐々木「斎藤くんだからねぇ。」

KP「いったい斎藤くんが何をしたっていうんだ!」

 

 

Part.11へつづく

trpg.hatenablog.com