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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】肝試しのあと【part.02】

【前回のあらすじ】

斎藤君の誘いにのって、埼玉県の北西にある村落に肝試しに訪れた伏原と佐々木。

街灯もない暗い森の中に、噂の心霊スポット、坂上製材所が待ち構えていた。

 

 

肝試しのはじまり

佐々木「いやぁ、ホラー系好きなんですよ。いいですねぇ。」

KP「気に入っていただけて何よりです。」

 

KP「さて、製材所に向けて、かつての搬入口と思われる広いスペースが残されていますが、すでにそのあたりも膝丈ほどの草がところどころ、コンクリートを突き破って伸びてしまっています。すでに放棄されて10数年。自然の力とは恐ろしいものです。」

 

KP「そこを歩いていると、すぐに錆びてしまった鉄の門が目に入りますね。」

伏原「目星!目星振ります!」

KP「そんなに怖がらなくても…(苦笑)大丈夫、ただ門がすでに半開きになっているというだけですよ。おそらく、心霊スポットとして有名になり、誰かが門をこじ開けて開いたままになっているのでしょうね。」

伏原「それなら、誰かが最近、できれば今日訪れた痕跡がないか、調べておきたいです。」

〈目星〉ロール成功

KP「ご安心ください。そういった痕跡はありませんね。しかし、本来は〈追跡〉ロールの方が適切ですから、今回だけですよ?」

 

 

ゲームプレイの指南と知識の共有

佐々木「どういうタイミングでなにをすればいいのかちょっとよくわからないんだけど。」

KP「ああ、そうですね、初プレイですからね。ええと、まず、〈目星〉が一番汎用的な技能です。何か気になるものがないか、あたりを確かめます。特定の場所にたどり着いたとき、そこが気になるなら、〈目星〉を宣言してください。音を聞いたり、匂いを嗅ぐなら〈聞き耳〉も使えますよ。基本的には、この二つを使って何かに注意を向け、そこで何か見つかれば、特定の技能、例えば〈歴史〉や〈考古学〉で詳しく調べることになるわけです。」

佐々木「なるほど。いつでもいいの?」

KP「ええ、基本的には。とはいえ、全てはKPである私が裁定します。もちろん、何かしら理由をつけて技能を行使することを忘れないでください。多くの観察は、目・耳・鼻を使って行うので、今のように、他の技能で行うことを〈目星〉で振ってしまうことが起こりがちです。もちろん、その場合は、専門技能よりも少ない情報しか開示しませんので、注意が必要です。」

伏原「ある意味では、キーパーに技能の行使を認めてもらう口実を作るゲームでもあるんですよね。」

KP「そういうことです。今回は初めてのプレイなので、私は広く門戸を開いておくつもりです。忌憚なく技能行使を宣言してください。」

佐々木「なるほど…まぁやってみましょうか。」

 

KP「さて、三人が門を通り抜けると、かつて大きな材木置き場だったのか、広く整地されたスペースにでますね。右手には、大きな搬入口のある、屋根の高い簡易な作りの作業場スペースが広がっています。…お二人は、製材所ってご存知ですよね?」

伏原「一応わかりますけど…」

佐々木「たぶんあれだろうな、というイメージは…」

KP「せっかくPC開いてるんですから、この場でグーグルで画像検索してみてください。」

グーグル画像検索中…

伏原「あー、なるほど、だいたいあってましたけど、よくわかりました。」

佐々木「やっぱり絵があったほうがわかりやすいね。」

KP「印刷して用意しておくべきなのかもしれませんが、田舎出身だと製材所くらいは道路脇にあるものだ、という偏ったイメージがあって…申し訳ありません。」

伏原「いえ、この三人、みんな田舎出身ですから。」

KP「あー、まあ、たしかに。それでは続けましょう。」

 

 

拍子抜けの肝試し

KP「さて、中庭ですが、大きな材木が一つ、運び出されないまま、朽ちて植物の苗床になっていますね。しかし、大半の木材は運び去られているのか、すでに材木置き場の中庭は雑草生い茂る広いスペースへと変わり果てています。しかし、門から製材所の作業場までの間に、人が何度も往復したのだろうわずかな跡が残っていますね。」

斎藤「やっぱり結構人が来てるんだなぁ。」

伏原「とりあえず、作業場に入ってみましょう。」

佐々木「あ、材木も調べてみていいですか?」

KP「ええ、では、〈目星〉で振ってみてください。」

〈目星〉ロール成功

KP「この材木が、間違いなくこの山に生えている木々の材質と一致していることがわかりますね。」

伏原「え?それだけ?成功したのに?」

KP「ええ。でもこれも情報ですよ。」

佐々木「不思議なゲームだ…。」

KP「まぁまだ導入ですから。お二人とも警戒しすぎです。開幕死亡なんていう、ふざけたことはやりませんよ、いくらなんでも。」

 

KP「では、作業場に入りましょう。中の作業用機械はすでに取り払われていて、コンクリート打ちっ放しの床には所々亀裂が入って、そこから雑草が野放図に伸び始めていますね。あ、これまでも、ここでも、斎藤君はカメラマンとして写真を撮りまくっています。心霊写真に期待しているんですね。」

佐々木「ここでも〈目星〉を振っていいですか?」

KP「あ、振るまでもありませんね。ここにはほとんど何もないので、懐中電灯の明かりを向けさえすれば、すぐに全体を確認することができます。そして、あなたたちが懐中電灯の明かりを壁に向けると、そこには…」

伏原「そこには?」

KP「ペイントスプレーで書かれた『呪』だの『死』だのといった文字が見えますね。前に肝試しをした若者たちが残していったんでしょう。そうしたペイントは、あなたたちの緊張をいくらかほぐす、というよりも、この肝試しの興をいくらか削いでしまいます。この場所は人の手の及ばない、怪奇的な場所などではなく、むしろここを訪れた若者の一人や二人を退屈させてしまうほどの場所なのだ、と。」

佐々木「がっかりだな。」

斎藤「もう、雰囲気ぶち壊しだな。ま、奥行ってみましょう。社長の住居があるらしいですよ。」

KP「斎藤君はそう言うと、作業場の奥にある勝手口から裏手へ出ていきます。もちろん、紐で結ばれた皆さんもそこに入っていくことになるでしょう。」

伏原「家はどういう状態ですか?」

KP「こちらもずいぶん古びていますね。そう大きくない平屋で、玄関が半分開かれ、所々窓も割れてしまっています。と、ここで斎藤君が写真を一枚。」

斎藤「こっちも荒らされてないといいんですけど。なんていうか、自然に荒れるのと、人の手で荒らされてるのとは、趣が違いますからね。ま、行ってみましょう。」

KP「たしかに暗い中を歩くことに恐怖を覚えはするのですが、皆さんすでになんだかちょっと慣れてきてしまっていますね。しかし、やはりもともと人の住んでいた空間が、ひどく荒れてしまって、明かりもなしに放棄されている様は、どこかあなたたちを不安にさせます。」

伏原「ここが本命なんでしょうね。」

KP「さあ?どうだか。」

 

 

 

Part.03へつづく

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