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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?【part.11】

【前回のあらすじ】

西田の家で彼の日記と数冊の気になる書籍、さらに金庫を手に入れた伏原と猪瀬。

手に入れた物品を伏原の家に持ち帰り、二人はそれぞれに手がかりを求めて資料調査に取り掛かる。

 

 

持ち帰った金庫の中身

PL「金庫を破壊します。」

KP「〈機械修理〉を振って、何度目で成功するか次第で、経過時間を決めましょう。その間に、猪瀬は猪瀬で日記や本を読み進めます。」

PL「日記読みたかったなぁ。」

〈機械修理〉ロール→8回目で成功=8時間経過

PL「結構かかっちゃった。」

KP「確率的にもこんなもんじゃないですか?」

 

KP「さて、問題の中身ですが、一振りの小刀です。象牙かヒスイあたりで作られている、儀式用の宝剣のようです。」

PL「え?中身それだけですか?」

KP「はい、それだけです。」

PL「とりあえず、それを持って猪瀬さんのところに行きます。」

KP「8時間の時点で、猪瀬は日記に目を通し、オカルト本を読み終えていますね。」

 

伏原「猪瀬さん、ようやく金庫がなんとかなりました。中にはこれ一本です。何か心当たりがありますか?」

猪瀬「あっ、その剣は!私たちが儀式で利用していたものです。自宅に保管されていたんですね。」

伏原「儀式に?例の『心臓の血液』の儀式ですか?」

猪瀬「ええ、そうです。それは私たちの宗教における大切な祭器です。それがないために、西田さんがいない間、儀式も行えなかったんです。」

伏原「なるほど。それで、そちらは何がわかりました?」

KP(こいつ、彼女が宝剣を欲しがっているのをわかってはぐらかしているな…。)

猪瀬「え、ええ。日記と、この本を読みました。どうやら、西田が中央アジアで調査を行っていたときに接触した人々は、チョー=チョー人というらしいです。その人々から、チャウグナー・フォーン様の信仰を聞き、彼は独自に研究を開始したようです。」

伏原「それは日記に?」

猪瀬「ええ。一冊目は調査記録みたいなものでした。例の、『夢の象』信仰に出会って、その研究を行った記録です。二冊目は、彼が独自に『心臓の血液』の儀式の手順を調査して、その解説書を手に入れるまでの記録が書かれています。でも、儀式の手順と呪文を覚えるのには時間がかかりそうです。三冊目の時には、もう一度中央アジアに赴いて、チョー=チョー人に接触して、『白い侍者』についての伝承を耳にしています。それから、謎の黒人男性から、その『ツァンの清められた刀身』を譲り受けた、とも書いています。」

伏原「『白い侍者』?『ツァンの清められた刀身』?」

猪瀬「『刀身』は、その刀の正式名称です。『白い侍者』は…これです。」

 

チョー=チョー人に伝わる「白い侍者」の予言について

チョー=チョー人は、我々の知っている人類史よりもはるかに長い間、この土地でチャウグナー・フォーンの眠る洞穴を守り、その伝承を伝えてきた。彼らは間違いなく、チャウグナー・フォーンに関わる魔術を最もよく知る存在といえるだろう。そんな彼らが、どうしてかの象神を再び目覚めさせる儀式を行おうとしないのか、不思議に思っていた。

そのことを問うと、極めて彼ららしい返答が寄せられた。彼らの伝承では、チャウグナー・フォーンを再び目覚めさせるのは、「白い侍者」と言われる存在らしい。つまりは、白人の到来を予言していたということか。しかし、そもそも「白い侍者」が人間のことなのかどうかも疑ってかからなければならない。伝承自体が人類史の長きにわたっている以上、現代的推測で「白い侍者」=白人と決めてかかるのは、想像力の欠如も甚だしい。もっと他の何かが、この地球上に生まれるのかもしれない。

 

猪瀬「オカルト本も、チョー=チョー人について扱ったものでした。ですから、さして重要ではありません。この四冊の中で一番重要なのは…ここです。」

KP「そう言って、彼女は日記のうち三冊目から、後ろのページを選んで開いてみせます。」

PL「よし、読みましょう。」

 

 

日記に書かれたぞっとする名前

 KP「では、猪瀬が指示した部分を全文読み上げましょう。」

 

西田の日記三冊目末尾

無事に儀式は成功したようだ。チョー=チョー人たちの教えは正しかったようだ。しかし、今や私の方が、彼らよりも多くを知っているのかもしれない。現に私は、今夜ついに夢の中でチャウグナー・フォーン様と接触することに成功したのだから。

チャウグナー・フォーン様の偉大なる御姿を拝見することはできなかったが、しっかりと、私たちの言葉で語ってくださった。あの吠えるような轟く声。私は忘れることができないだろう。

しかし、夢の内容にはまだ疑問が残る。チャウグナー・フォーン様が与えてくださったと思われる予知夢は、以下のような筋をたどったと記憶している。

 

大岡山のあたりで、夜、一人で歩いていると、唐突に全身を電撃が貫く。その痺れに意識を失わんばかりになるが、私はそれを耐えきることができる。すると、よく身動きが取れない私の前に、人間の子供くらいの大きさの奇妙な羽の生えたサソリのような生物が現れ、私を連れ去っていく。大学の研究室のようなところに運ばれると、一度そこで、私の意識は途絶えてしまう。そして、次に目が覚めた時、自分が機械の体を持った「白い侍者」になることができる。どうやらそこで、私は新しい名前を得るらしい。「ミーミル」と。

 

いったいどういうことなのだろうか。私自身が機械になる?なんだか3流のSF小説みたいな話じゃないか。しかし、チャウグナー・フォーン様自体もこの世の理を超えた存在であるからには、何か私の想像もつかないような理が、そこで働いているのかもしれない。チャウグナー・フォーン様を疑うのは、実際に大岡山で散歩をしてからにしよう。明日の夜も日記が続いていれば、予言は外れだったということになるだろう。

 

伏原「『ミーミル』…。まさか、そんな…。」

KP「ぞっとしたでしょう?もちろん、SANチェック、1/1D3です。」

SANチェック失敗 減少値 2

シークレットダイス→??

猪瀬「伏原さん、『ミーミル』という名前に心当たりでもあるんですか?」

 

 

Part.12へつづく

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