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【クトゥルフ神話TRPGリプレイ】アンドロイドは名状しがたき夢を見るか?【part.05】

【前回のあらすじ】

絹川と同じように行方不明になったという男の家を訪れた伏原。

その部屋には、気が狂ったような内容のメモが置かれていた。

 

狂信者の失踪と新興宗教「血の結社」

伏原「これは…。彼は何か宗教にでものめり込んでいたみたいだね。」メモを渡します。

女性「…。こんな…嘘…。」女性は少しショックを受けて狼狽えます。

伏原「とりあえず、この箱を開けてみましょう。少しでも手がかりがつかめるかもしれない。」

女性「そうですね。」

KP「箱を開けると、片方には宗教関係の書籍、もう片方には彼の個人的な品とノートが入っています。」

 

女性「彼の私物の方は私が確認しますね。」

KP「そう言って、女性がノートを見はじめます。」

伏原「では、宗教書の方を。」

KP「宗教書をざっと見たところ、『夢』『呪い』『憎しみ』といったワードが目立ちます。多くの著作は西田志垣という人物が執筆者のようですね。」

伏原「新興宗教の書籍ですね。手にとって軽く目を通してみます。」

KP「では、彼女がノートを読んでいる間に、いくつかに目を通したことにします。」

 

新興宗教「血の結社」について

西田志垣が代表を務める新興宗教「血の結社」は、新宿歌舞伎町を北に抜けた先の雑居ビル群の中に本拠を持つ。ストレスの多い現代社会で、不可避的に抱くことになる『憎しみ』をあるがままに受け入れれば、復讐のための『悪夢』に昇華することができると説いている。『悪夢』の遂行者は『夢を見る象(チャウグナー・フォーン)』と呼ばれ、それを強く信仰しているようだ。

 

PL「こりゃ邪神信仰してますわ。」

KP「クトゥルフだからね。」

PL「教授のうちどちらかが、こいつらの手先というわけか。」

KP「ゲーム的メタ読みはプレイに反映しないでね。」

PL「もちろん。」

伏原「ずいぶんな新興宗教にのめり込んでいたみたいですね。そちらはどうですか?」

女性「…。ええ、『血の結社』とかいう新興宗教のせいみたいですね。」

KP「女性が読んだノートは日記です。情報を提供します。」

 

失踪した狂信者の日記

はじめ、とりとめもない些事や、上司への愚痴などが書かれていた日記は、「血の結社」との接触を機に変化し始める。彼をその宗教へ勧誘したのは、猪瀬奈々という女性で、「血の結社」の伝道師を務めているらしい。丁寧に連絡先も書き留めてある。「血の結社」に参加したのち、彼は熱心に祈りを捧げ、憎き上司を入院に追い込むことに成功する。その後の日記は日付も不明で、筆致も乱れに乱れているが、上司が死亡したことで結社内で認められたのか、「『心臓の血液』という儀式に参加できる」と喜びの言葉が書きなぐられている。

 

PL「邪神キメてますね。」

KP「薬物みたいに言わないで(笑)」

 

KP「さて、二人で見えるようにノートを開いた状態で、彼女が続きを読もうとページを開きます。すると、そこには、髑髏のような顔に象のような長い鼻と曲がった牙があり、節のあるコウモリの翼のような大きな耳が顔の両脇についている、それでいて、胴体は太った人間のように胡座をかいている奇妙な生物の絵が、鉛筆でスケッチされています。」

PL「降臨なすった。」

KP「この奇妙な絵は、不思議とあなたに恐怖心を抱かせます。お待ちかねのSANチェックです。0/1D3でどうぞ。」

SANチェック成功 減少なし

女性「この絵…なんか気持ち悪いです。」

KP「女性はそう言って、顔が青ざめます。」

 

女性「彼はこの儀式に参加するために、ここを去っていった、ということでしょうか。」

伏原「彼と連絡がつかなくなってどれくらいなんですか?」

女性「実は、様子がおかしくなってから連絡も怠りがちになって、この2週間は間違いなく連絡が取れていないのですが、その前のいつの時点で彼がいなくなったのかはさっぱり…。」

伏原「とりあえず、今日のところはこれ以上何もできることはないでしょう。あなたもお疲れでしょう。家に帰って、ひとまず眠りなさい。」

女性「わかりました。ありがとうございました。」

KP「幸薄そうな女性の伏し目がちな『ありがとうございました』はそそるよね。」

PL「知らねぇよ。」

KP「というわけで、自宅に帰りましょう。これからの調査方針と、自宅でのインターネットを使った調査を行うことができますよ。」

 

 

自宅でのウェブ調査

KP「さて、自宅に帰りました。何か今のうちに調べておきたいことはありますか?」

PL「まず、宗教法人『血の結社』について調べます。それから、大岡山の付近で失踪事件が起こっていないか調べたいです。そのあたりまで調べたら、ミーミルの評判を読みたいですね。」

KP「いくら失踪事件に遭遇しても、ミーミルのインパクトは忘れがたいでしょうからね。いいでしょう。それぞれについて、検索結果から有用な情報を整理して取得するための〈図書館〉ロールをお願いします。」

 

宗教法人『血の結社』について 〈図書館〉ロール成功

大岡山付近の事件について   〈図書館〉ロール失敗

ミーミルの評判について    〈図書館〉ロール成功

 

KP「宗教法人『血の結社』のウェブサイトを発見します。教義の内容などは書籍で読んだものと一致しているので省略します。新たにわかることは以下の通りです。」

 

血の結社代表 西田志垣について

西田志垣は東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化分野博士課程を単位取得退学した過去を持つ。中央アジアの土着信仰を調査していた時に、インドのガネーシャへとつながっていったと思われる土着の象神、チャウグナー・フォーンへの信仰を知る。中央アジアから南アジアにかけて展開している同組織「血の結社Blood Cult」の日本での布教を行うべく、現地での信仰の研究およびその翻訳に力を尽くしている。

 

PL「なるほど。追加で、この人についてもう少し調べたいのですが。」

KP「いいでしょう。ロールも必要ありません。西田は、研究者をしていた頃に、縁あって一冊の専門書を翻訳していますね。そのタイトルは『中央アジア山岳地帯の土着信仰』です。」

PL「その本は新宿の集会所にありそうですね。場所が公開されているということは、潜入しなきゃならないんだろうし。」

KP「次の行動は君次第よ。」

 

KP「大岡山での事件について調べていると、東京フューチャーエンジニアリング大学の学生が酒に酔った挙句路上で花一匁を行ったあと、ストリートカバディに興じた事件が気になってしまって、めぼしい情報が手に入りませんでした。」

PL「ストリートカバディなら仕方ない。」

 

KP「最後に、ミーミルの評判についてですね。」

KP「ミーミルはすでに記者向けの発表を行っているので、最近非常に話題になっています。どうやらネット界隈では、佐伯教授よりも丸山准教授の方が誉めたたえられていますね。『人工知能の革新』とか『現在進行形のオーパーツ』とか『ミーミルが休憩所で頭を外して休んでいるときの画像ください』とか『俺のミーミルの人工知能がツンデレ妹仕様だった』とか、適当なことが言われています。中には、『丸山時代の到来』などと、彼の変わった名前を茶化したジョークも紛れていますね。」

伏原「えーっと、ミーミルがウィル・スミスと共演したときの画像が必要なんです、妹が登校拒否になりそうなんです、お願いします、助けてください!…っと。」

KP「アイ・ロボット不可避ですね。しばらくしてクソコラがアップロードされますよ。」

伏原「ありがとうございます。妹は学校に行ってくれそうです、っと。」

伏原 このあたりで眠ります。

KP「もうずいぶん遅い時間ですね。4時から5時くらいです。」

PL「スタジオ収録が短く終わっただけでもよしとしよう。」

 

KP「それで、明日の行動予定はどうするつもりですか?」

PL「まず、一緒に探索した女性に連絡して、猪瀬奈々と接触してもらう。それで特に情報が得られなければ、新宿歌舞伎町で狂信者達とちょいと宴でも開いてやろうかな、と。」

KP「了解です。それでは、ゲーム内1日目終了です。」

 

KP「…と、見せかけて、あなたが眠りにつくと、あなたの意識は暗い闇の中で目覚めることでしょう。足元からは生臭い血の匂いが立ち込め、ぬるりとした感触が足の裏に伝わります。」

 

 

Part.06へつづく

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