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シナリオライティングをしてみよう【SWをやろう!】

ソードワールドのルールをある程度把握できたら、早速シナリオを作ってみましょう。1つ作ってみれば、それが案外難しいものではないことがわかることでしょう。

 

シナリオを書くときに一番初めに頭に入れなければならない事項は以下の通りです。

  1. プレイヤーの人数と冒険者レベル
  2. 自分の好みの冒険スタイルを決める

まずは冒険者レベルと人数を確認しましょう。参加予定の人数とその内訳がわかっていれば、想定するのはそう難しくないでしょう。重要なのは、平均レベルと役割分担の完成度です。

 

これらを確認したら、次に決めるのは、ズバリ、ボス戦です。

パーティの平均レベルより1〜2ほどレベルの高い敵を選ぶと丁度良い、という風にルールブックには書いてあります。これは概ね間違いではありませんが、もしもパーティが4人以上いて、その構築が明確な役割分担を達成していた場合、3レベル上くらいまでは敵対させることが可能です。

また、ボスは単独で出現させる場合と、複数で出現させる場合とで全くその強さが変わってしまいます。特に、魔法補助や回復魔法を習得した敵とセットで登場させると、そのボスは随分と強力な存在に変わります。

これらのことに注意しながら、ルールブックや、あるならばサプリメントのバルバロステイルズに目を通しつつ、適切なレベルのボス敵を洗い出してみましょう。

 

適切なレベルで、ボスに使えそうなモンスターは、蛮族・アンデッド・動物・植物・魔法生物・魔神とにかく多岐に渡るはずです。それらのうちから、1体をボスに据えましょう。ここでボスを選ぶ基準は、複数あります。

  1. 冒険者のいる都市の近くに適した地形が存在するか
  2. 自分の書きたい冒険スタイルにマッチした敵か否か
  3. 設定が興味深い敵であるかどうか
  4. 最近のセッションと丸かぶりしていないか

といったところでしょうか。それぞれの敵について解説を読んだら、それぞれの敵がボスとして君臨する場合、どういう雑魚敵が存在することが望ましいのかを想像してみるのも有効です。それぞれの敵には『生息地』が決められているので、敵が潜んでいる土地から、セッションの中で行われる雑魚戦闘とボス戦闘の具体的な敵陣営を想像してみることができます。

 

ここまで決まれば、そのボスと雑魚敵を配置するためのストーリーラインを書く作業に移ることができます。

 

ストーリーを考える場合、初めに定めておく必要があるのは、「どうやってその敵が冒険者への依頼の対象になるに至ったか」という点です。言い換えれば、「ボスと雑魚敵は、具体的に誰を困らせているのか」ということを想像する必要があります。

その街道を良く使う商人たちなのか、近隣の村人(農民?遊牧民?人間?エルフ?)なのか、遺跡調査団なのか、それとも陰謀を隠し持った謎の人物なのか。そういった種類の具体的な依頼者像を定めましょう。もちろんこれは複数人でも構いません。

 

依頼者像が定まれば、すでにシナリオとしての骨格は完成しています。

冒険者たちは依頼を受け、敵のもとに向かい、敵を討伐して、ミッションを完了します。

 

しかし、これだけでは面白みがないですよね?

ここで登場するのが、ストーリーです。たとえば、同じ『物が盗られた』という内容であっても、『倉庫の食料をやられた』というのと『大切にしていた指輪を奪われてしまった』というのでは、物語性に大きな差が生じます。もちろん、『倉庫の食料がやられた』場合でも、なんらかの祭祀のために多くの食料が必要という情報が補われれば、話は膨らんでいきます。

こうしたストーリーの厚みを増す作業も、実際にはそう難しいことではありません。今回の敵として利用される雑魚とボスの一覧を見ながら、敵たちが団結することで引き起こすことのできる被害にはどのような種類のものがあり得るか、ということを考えればよいのです。もちろん、このとき考案する被害は、加害者であるボスたちにとって利益のあることでなければなりません。

たとえば、蛮族による村の襲撃や、害獣による被害、遺跡探索の困難、通商の停止、考えようと思えばいくらでも考えられます。こうして被害の形が定まれば、相手の規模や思惑が想像できるようになります。また、依頼者の要求も具体性を帯びてきます。

 

そして、こうした被害に巻き込まれたことによって、人生を左右されてしまった人物を、一種のモデルケースとして提案してみます。ここまで組み込むことができれば、シナリオとしてはかなり楽しめるものになるでしょう。これらは完全にセッションのフレーバーなので、あればプレイヤーたちを楽しませることができるでしょうが、なくてもソードワールドを楽しむことは十分にできます。

 

以上の要素を順に決定していくと、案外シナリオはあっさりと決まっていきます。あとは場面場面でのセリフを決めたり、登場する土地や人物の背景設定を膨らませておけば、冒険者たちの無茶な行動にもある程度対応することができます。

 

 

さて、ここまでが一応のシナリオを書くための注意点です。次回、さらにシナリオライティングを効率的に、かつ品質を保ちながら進めていくための工夫について、整理しようと思います。