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【うろ覚えSWノベル】山賊退治ミッション:13(終劇)

翌日。冒険者たちはボスを失った山賊のアジトを攻撃した。それは昨晩の戦闘に比べれば、緊張感を欠くものだった。キリトにとっても、ボブソンにとっても、残党狩りは刺激的な戦いとは言いにくかった。

 

無事に全ての蛮族を血祭りにあげると、アジトに残されていた大斧を発見した。キリトの両腕を使ってようやく振ることのできるその武器の重みが、あの蛮族の本来の強さを物語っているようだった。

「この斧、俺がもらっていいか?」

キリトはメンバーに問いかける。

「金にするのか?」

ボブソンが反対に尋ねると、キリトは否定した。

「いや、取っておくよ。いろいろ身にしみたからね。」

 

 

山道を抜けて、一行はキビーの村に向かった。カイトとタツが村の人々に討伐作戦の成功を報告すると、村は冒険者たちを歓迎するべく、小さなパーティを開いてくれた。しかし、すでに報酬を受け取ったキリトにとって、そんなパーティはあまり意味を持っていない。

いつものように変装すると、今夜の食事をこっそりと盗み取り、キリトは街を後にするのだった。

 

 ・・・

「えぇ!じゃああれが敵の大将だったのかい!?」

事情をよく説明されていなかったカイトは、キビーの村で素っ頓狂な声を上げた。ラビットとボブソンと酒を酌み交わしながら、無知ゆえに行った自らの勇気ある攻撃の意味を理解した。

「それなら、俺は親父の仇に自分で一撃を加えられたってことなんだな!?」

カイトは村の英雄の一人になっていた。冒険者とともに、仇の山賊を討伐した男。

「まだまだこの辺の蛮族の活動が収まったわけじゃない。でもこの村は俺が守ってみせるぜ!」

 

のちにカイトは、村の若者たちとともにキビー自警団を常設組織として再結成する。ルテティアのイェール商会の衛兵団と協力しつつ、内陸貿易の維持に貢献することになる。

 

 

・・・

一方、トーチの村には、泣きながら、二度目の父親の喪失を嘆く少女が残されていた。彼女はきっといつか、父親の死を受け入れ、新しい人生を歩み始めることだろう。すでにトーチの村を離れる村人の列に、彼女は加わっていた。親を失った少女が、もはや働くことも難しい老人たちと一緒に、ルテティアで生きて行くことは困難かもしれない。しかしそれは、完全に失われたトーチの村で、たった一人で生きることに比べれば、まだしも現実的な人生だった。

ルテティアから派遣された衛兵団に率いられた難民団が、またひとつ、ルテティアの街を目指して歩き始めるのだった。

 

 

 

エンディングルート3「帰らぬ父親」

 

山賊退治ミッション「はぐれ山賊ザバン」

報酬:350ガメル(+200ガメル)

経験:500経験点(+ボス討伐500点)

 

おわり