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電源・非電源ゲーム全般の紹介・考察ブログ

【ソード・ワールド2.0リプレイ】弱くても、進む【英雄志望と二つの剣2nd season 4-6】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-32nd-4

 

前回のあらすじ

アークの首飾りを巡って暗躍する秘書官のミカ。フロンタは彼女の不審な動きに気づいていながらも、自分自身の判断が疑われて当然だとの考えから深く詰問することはせずにいるようだ。いよいよアークの身柄を受け渡さざるを得ないと判断したフロンタは、アークに「間違っても歩き続ける人間であろうとすることは間違ったことではない」と語りかける。自らの運命を悟りつつあるのか、アークはおぼつかない足取りで、再び立ち上がった。

 

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】弱くても、進む【英雄志望と二つの剣2nd season 4-5】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-32nd-4

 

前回のあらすじ

レイラとコーラルは、以前騎士団に身柄を引き渡した暗殺者の手引きで脱獄に成功した。彼にマギスフィアを届けたのはレイチェル・ブラックバーン……つまり、以前の暗殺未遂事件は彼女の工作活動だったのである。思惑が交差する中、カシウスとクキバミは囚われた二人を救出するため、そしてアークとその首飾りを確保するために、騎士団の野戦病院へ向かう。

 

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】弱くても、進む【英雄志望と二つの剣2nd season 4-4】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-32nd-4

 

前回のあらすじ

秘書官ミカの独断で監獄に収容されていたレイラとコーラル。コーラルを撃つことでレイラを脅し、首飾りの存在を認識したミカは、何者かに操られているかのように監獄を後にする。しばらくすると何者かの指示に従って小さなマギスフィアを手にしたかつての敵が二人を救出する。その音に気づいた監視の兵士が監獄に近づきつつあった。

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】弱くても、進む【英雄志望と二つの剣2nd season 4-3】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-32nd-4

 

前回のあらすじ

レイラとコーラルは地下牢に入れられていた。二人は絶望的な環境でガールズ・トークを繰り広げるが、一向に助けが来る様子はない。いったいどのような経緯でこんな場所に閉じ込められてしまったのか。すべての事情を知る人物が、ついに地下牢に訪れる。

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】弱くても、進む【英雄志望と二つの剣2nd season 4-2】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-32nd-4

 

前回のあらすじ

レイラとコーラルは生きていた。自身が帝国商会の工作員だったと告白したレイチェルから、二人の生存を聞かされたカシウスたちは、レイチェルの提案する作戦に従って二人の救出を試みる。それと同時に、アークを皇帝に引き渡さずに済むよう、首飾りの確保に向かうことになった。その前日、レイラとコーラルは地下牢で目を覚ましていた。

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】弱くても、進む【英雄志望と二つの剣2nd season 4-1】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-3|2nd-4|

 

英雄志望と二つの剣 ここまでのあらすじ

ごく普通の冒険者として歩み始めたアークたち5人の冒険者は、偶然から国家の要人とのコネクションを得る。しかし彼らの街は騎士団長の裏切りによって蛮族が侵入し、崩壊してしまった。多数の難民とともに伝説の魔剣クラウ・ソラスのカギを握るヴェルチ家の末裔を保護しつつ、隣国レシトリア帝国の地方農村に避難した冒険者たち。しかし魔剣を狙う皇帝や帝国商会の政治闘争に巻き込まれてしまう。ヴェルチ家の末裔は帝都に召し上げられ、その警護として仲間の2人と別れることになる。このときアークはヴェルチ家に伝わる首飾りを託された。残された3人は防衛線構築を急ぐ騎士団の依頼で新たな仲間2人とともに遺跡調査を行うが、そこでレイラとコーラル、2人の仲間が行方不明になってしまう。そのことに深く傷ついたアークは精神を病み、昏睡状態に陥る。魔剣のカギを握る人物として、アークを拘束するよう勅命が下ったことを聞いたクキバミは、カシウスとともにアークの目覚めを待っていた……。

 

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シナリオを測量するいくつかの尺度について【クトゥルフ神話TRPG】

 表題の通り、シナリオの性質を測るためのいくつかの定規(測定方法)を思いついたので置いておきます。

 基本的には、シナリオの性質を測定し、ライティング・キーパリングの参考とするための手段として設計してみました。自分自身のシナリオに客観的な批評を加える一つの手段として、これらの方法を利用することができます。ただし、それぞれの尺度はカウントするときに主観も関わってしまうので、完全に客観的な尺度とは言えません。利用する際には自分の判断基準を意識して利用し、シナリオ上の表記にズレがないかを反省的に考えることを忘れないようにしましょう。

 

  • トリガー分析定規
    • トリガー分析の基礎概念
    • トリガー分析の方法
    • 間違えやすいポイント
    • トリガー分析の意義
    • トリガー分析の例(参考数値)
      • 悪霊の家(屋敷内を除く)
      • 悪霊の家(屋敷内のみ) 
      • 悪霊の家(全体)
  • 探索型分類定規
    • 探索型分類の基礎概念
    • 探索型分類の方法
    • 探索型分類定規の意義
  • 情報提示類型スコア定規
    • 情報提示類型スコアの基礎概念
    • 情報提示類型スコアの利用方法
    • 情報提示類型スコア利用時の注意点
    • 情報提示類型スコアの意義
    • 情報提示類型スコアの例
      • 悪霊の家:黙想チャペルイベントの評価
      • 悪霊の家:地下室コービット部屋突入イベントの評価
    • 情報提示類型スコアの課題
  • まとめ

 

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】苦悩と昏迷のアーク【英雄志望と二つの剣2nd season 3-15】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-3

 

クキバミ:「……我がフロンタ隊長から聞いた話はこれだけだ。いま、アークを中心に、この大陸が動き始めておる」

カシウス:「……わかった、ありがとう」

クキバミ:「……我はまだ付き合いも浅い。アークが目覚めなかったとき、どうするのかは我には決められぬ」

カシウス:「ああ、わかってる」

クキバミ:「……」

カシウス:「それに、俺は信じてるよ。こいつは……アークは、俺の友達なんだ」

 

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】幕間雑談【英雄志望と二つの剣2nd season 3-14】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-3

 

前回のあらすじ

精神に異常を来したアークをカシウスとクキバミが辛くも運び出した。遺跡の中にはレイラとコーラルが残され、その安否は不明のままだった。報告に戻ったクキバミはフロンタからアークについての混乱した情勢を知らされる。いまだに首飾りのことを知らされていないクキバミにとってそれは奇妙なことだったが、この大陸の運命がアークの目覚めを待望していることだけは確かだった。

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】いにしえの契約【英雄志望と二つの剣2nd season 3-13】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-3

 

前回のあらすじ

自身の失敗を受け入れられないアークは精神に異常をきたしてしまう。カシウスが殴って気絶させ、クキバミとともにバイクで追っ手を振り切って遺跡を脱出した。急ぎ重症のアークを搬送する一方、クキバミは代理としてフロンタ隊長のもとに報告へ向かう。

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】いにしえの契約【英雄志望と二つの剣2nd season 3-12】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-3

 

前回のあらすじ

レイラは自らが犠牲となることで、アークとカシウスを生かすことを選んだ。しかしその決意は、自分の力でみんなを助けるとサラーに誓ったアークにとって別の意味を持っていた。それは農民の事件に続いて繰り返されてしまったた、自分自身の力不足が招いた悲劇だった。またしても間違えてしまったのか? 煙の中に消えていくレイラの悲しみを含んだ笑みに、アークの心は壊れようとしていた。

 

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【ソード・ワールド2.0リプレイ】いにしえの契約【英雄志望と二つの剣2nd season 3-11】

<前回 第1シーズン2nd−1カシウス過去編2nd−22nd-3

 

前回のあらすじ

浮ついて連携のとれない冒険者たちに容赦ない攻撃が浴びせられる。ポーションを使い忘れた事故も重なり、コーラルが気絶してしまう。状況的に相手をすべて打ち倒すのは不可能だ。活路を開く術があるのか悩む冒険者たち。プレイ外での凄まじい相談を経て、プレイヤーたちは一つの結論を導き出した。決意を固めたレイラが仲間たちを叱咤する。

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